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転生とらぶる

作者:青竹
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魔法先生ネギま!
  0453話

「ふぅ。予想してはいたが、思ってた以上の騒ぎになったな」

 シャドウミラーに対する魔法とネギま世界の説明を終え、家へと戻ってきてドサリとソファへと倒れ込む。

「それはしょうがないでしょ。何しろ私達の世界じゃ魔法なんて存在しなかった技術だしね」
「あー……そうだな」

 苦笑を浮かべたレモンに対してそう返事をしつつも、サイバスターとラ・ギアスについて脳裏に浮かべる。確かラ・ギアスには魔法があったんだよな。もっとも、ネギま世界にある魔法世界とは違ってラ・ギアスは本格的に隠されていたから知ってるのはマサキとシュウくらいだと思うが。

「ほう、ここがお前の家か。なかなかに豪華な家だな」

 物珍しげに周囲を見渡しているのはエヴァで、台所では茶々丸が紅茶を淹れている。
 既に時刻はPM11時近い。何だかんだで2時間近く説明会に費やしていた事になるのか。
 そんな時間に、何故エヴァの姿が俺の家にあるのかと言われれば……

「で、いつ始める?」
「茶々丸の紅茶を飲んで一息吐いてからでいいだろう」
「私としては問題ない。……にしても、記憶の追体験をさせる魔法くらいは使えるようになっていてもいいと思うんだがな」

 そう、それが理由だった。レモン達が俺がネギま世界でどんな経験をしてきたのかを知りたいと呟き、それを聞いていたエヴァがあっさりと記憶を追体験する魔法があるというのをバラしたのだ。それで結局俺の記憶を追体験する事になったのだった。

「皆さん、どうぞ」
「……この子のように魂のあるアンドロイドを作るとか、魔法も馬鹿に出来ないわね」
「レモンさん、一応私はアンドロイドではなくガイノイドとなっております」
「全く、Wナンバーズはエキドナとラミアしか成功作がいなかったっていうのに」
「言っておくが、魔法と科学を高度な技術で組み合わせたからこそだぞ。葉加瀬も科学の力だけで何とか魂を作り出そうとはしているが、まだまだ苦戦中だ」
「魔法、ねぇ。一度本格的に学んでみるべきかしら」

 茶々丸に渡された紅茶を一口飲み、驚きの表情を浮かべる。
 うん、分かる。俺も最初茶々丸の淹れてくれた紅茶を飲んだ時には驚いたしな。

「茶々丸は食道楽のエヴァの舌を満足させる為、その辺の料理人よりも料理を作るのやお茶を淹れるのが上手いからな」
「……あら、本当に美味しい」
「うむ、確かに」

 マリューとコーネリアもそれぞれに紅茶を飲んで満足そうな表情を浮かべる。
 そうして15分程それぞれの世界についての話を含めた談笑をし、やがて紅茶も無くなった頃にエヴァが1つ頷き口を開く。

「さて、ではそろそろアクセルの記憶の追体験と行こうか」
「……今更だが、本当に大丈夫なのか? 以前やった時はネギの記憶から強制的に俺の記憶に入り込んで、抜け出せなくなってたが」

 そんな俺の心配に、得意気な笑みを浮かべるエヴァ。

「心配は無用だ。この私がいつまでもミスをそのままにしてると思うか? もちろん改良済みだよ。おまけにあの時はぼーやが記憶を読み取る魔法を使って私はそれを拡大して作用させていたが、今ではそれらを纏めて1つの魔法として成立させたからな。ほら、それぞれに手を繋いで輪になれ。あぁ、アクセルは記憶を読まないと行けないから私と手を繋ぐように」

 エヴァの指示に従い、並んでいく。順番としては、エヴァ、俺、レモン、コーネリア、マリュー、エヴァの順だ。

「いいな、行くぞ。目を瞑って意識を楽にしろ。茶々丸、私達の意識を失った後の身体の面倒は任せるぞ。……まぁ、このホワイトスターで何が起きるとも限らないがな」
「はい、お任せ下さいマスター」

 茶々丸が頷いたのを確認し、俺とマリューの手を握りながらエヴァが呪文を唱え始める。

『ムーサ達の母、ムネーモシュネーよ、おのがもとへと我らを誘え』

 そうして次の瞬間には、俺の記憶へと皆で入り込み記憶を追体験していくのだった。





「……ん? 戻ったか」

 目を開け、周囲を見回す。

「ふむ、やはり目覚めるのはお前が一番早かったか。恐らく以前同じ魔法を経験しているからだろうが」

 近くではエヴァが既に起きており、満足そうにこちらへと視線を向けている。

「お前が魔法世界に行ってからの話は一応茶々丸に聞いていたし、映像でも見せられたが……実際にお前の視点で見せられると随分と違ったな」
「まぁ、自分の目から見た内容と人の目から見た内容が違うのは当然だろう」

 いや、茶々丸の場合は映像データを残しておく事が出来るんだったか? 一瞬そう思いつつも、それだってさすがに2ヶ月分の量は無理かと判断する。

「ん……」

 エヴァと話していると、レモンがそう声を上げながら目を覚まし、コーネリアやマリューもまた同様に目を覚ましてくる。

「ここは……あぁ、そう言えばそうだったわね。アクセルの記憶を追体験して……あら、ねぇアクセル。リュボースとかいう人とも随分と仲が良さそうだったじゃない」

 俺を見るや否や、笑みを浮かべつつ四つん這いになりながら俺の方へと迫ってくるレモン。……いや、お前の体型でそんな事をやられると……
 レモンが良く着ている胸元が開いた改造軍服から何とか目を逸らしながら口を開く。

「リュボースとは別にそういう関係になった訳じゃないぞ」
「キスされてたのに?」
「それは頬にであって、礼以上の意味は……」

 そう言った途端、背後からコーネリアが俺へとのしかかってくる。
 成熟した女特有の、グニュリとした柔らかい感触を背中に感じつつもそちらへと視線を向ける。

「一晩を共にしてもいい、と言っていたが?」
「からかってただけだろう」
「へぇー……本当にそうなのかしら?」

 その声と共に感じたのは、左腕の柔らかい感触。マリューが抱きついてきている。
 そんなマリューへと口を開こうとした時……

「ええいっ! 私はこんなイチャイチャ空間を見たい訳では無い! とにかく私にもう用はないな! そろそろ麻帆良に帰らせて貰うぞ!」

 突然エヴァがキレて、そう叫んで来る。
 ……いや、目の前でこういう事をされれば怒鳴りたくなるのも分からないではないが。特にエヴァは恋愛的にナギ・スプリングフィールドという一種のトラウマ的な感じな訳だし。

「あー、悪かった。今リュケイオスまでの案内を呼ぶから……」
「いらん。お前は私が何なのかを忘れたのか? おまけにこのホワイトスター内だと私は学園結界の影響も受けてないんだぞ」

 ニヤリとした笑みを浮かべつつ足下に影のゲートを作るエヴァ。そしてペコリと一礼をした茶々丸と共に沈み込んでいく。

「アクセルさん、皆さん。では私達はこの辺で失礼します。アクセルさんは寝る時にお腹を冷やさないようにして下さい。歯磨きも忘れずに。……朝食の用意をしておけば良かったですかね?」

 首を傾げつつ沈み込んでいく茶々丸に苦笑を浮かべつつも、エヴァへの用事を思い出す。

「エヴァ、明日の放課後にちょっと別荘を借りるぞ。やっておきたい事があるんだ」
「……む? 別荘はお前も買った筈だが? しかも私の物よりも高性能な奴を」
「ちょっと訳ありでな」
「……まぁ、良かろう。では放課後に家の方に顔を出せ」

 そう言い、エヴァと茶々丸は完全に影へと沈み込むのだった。
 今頃はもうリュケイオスの所へと出ているだろう。量産型Wにはエヴァの件を知らせておいたので特に騒ぎになるような事も無くネギまの世界へと転移出来る筈だ。
 ……で、俺はこの面白そうな顔をしている3人を何とかしなきゃいけない訳だが……

「ねぇ、アクセル。あの茶々丸って子、随分と貴男に世話を焼いてるわね」
「そうだな。アクセルの記憶の中でも同様だった」
「……ただ、あの子の様子から見ると異性としてアクセルを気にしているというよりは、被保護者に対する保護者のような態度に見えるのよね」

 まぁ、確かに最近の茶々丸の態度はどちらかと言えば子供に対する親とかそっち方向だったと言えばそうなんだよな。

「それにしても、つくづく魔法って凄いわね。私がWナンバーズであれだけ苦労してきたのに……」
「そうは言うが、アクセルの記憶を体験した限りではエヴァンジェリンの600年の積み重ねがあってこそだろう?」
「確かにコーネリアの言う事も分かるけど……あぁ、そうそう。忘れる所だったわ」

 そういう風に会話をしていると、唐突にレモンが何らかのレポート用紙を渡してくる。

「これは?」
「ほら、アクセルがブルーコスモスのテロに遭う前に話してたでしょ。グロウセイヴァーに代わる新型機に関してのレポートよ。……まぁ、レポートというよりは新型機に使えそうなアイディアを纏めた物って所なんだけど。今朝言ったでしょ?」
「……あぁ、そう言えば。色々あって忘れてたな。……T-LINKフレームに関してはどうなったんだ?」

 レポートを受け取りながら、主にそちらの作業に関わっていたマリューへと視線を向ける。

「試験的に作るのは成功したわ。ただ、性能としては前もって予想していたよりも妙に高くなってるのよね。恐らくT-LINKシステムを鋳込んだのが理由だと思うけど。取りあえずスペック的には問題無いから量産を始めているわ」
「現段階で素材の生産中って事は、機体が完成するのはもう暫く先……か」
「……誰かさんがテロに巻き込まれて無ければ、今頃は機体の骨組みくらいは出来上がってたと思うんだけどね」

 レモンの微妙に責めるような言葉に苦笑を浮かべ、ブルーコスモスで思い出す。

「あぁ、そうそう。ブルーマーズ計画で使う為に連合軍から旧式でもいいから宇宙戦艦を接収してくれ。……いや、多少は金を払った方がいいか? まぁ、その辺は交渉する奴に任せる。俺の希望としてはコーネリアス級か……それが無理ならマルセイユⅢ世級だな」

 コーネリアス級というのは200mオーバーの補給艦で、アークエンジェルと同時期に建造された連合軍としては最新鋭と言ってもいい補給艦だ。後者のマルセイユⅢ世級に関しては、アレだ。SEEDの1話でヘリオポリスにガンダムのパイロットを運んできた艦と言えば分かりやすいだろう。旧式の補給艦だが、ブルーマーズ計画で使うには十分すぎる性能を持っている筈だ。

「そう、ね。その辺は問題無いと思うわ。特に大西洋連邦はブルーコスモスの一斉逮捕で色々とゴタゴタしてるから狙い目かもね」
「……なるほど。ブルーコスモスの件で突けばロゴス辺りなら最新型をポンと寄こしてくるかもな。まぁ、あっちの世界では他の星から魔力を運んでくる為に幾ら宇宙艦があってもありすぎるという事は無いからな。よろしく頼む」
「任せておいて。内助の功って奴を見せて上げるわ」

 レモンの頼もしい笑みを見ながら、早速渡されたレポートへと目を通す。
 そこでまず一番最初に目に付いたのは多機能統一型兵装バインダーのヒュドラだ。左右の肩に3つずつのバインダーを装備するという内容なのだが、そのバインダーが凄い。バインダー1つにつきフレキシブルスラスターとしても使える4つのスラスターに、機能が限定されたテスラ・ドライブ。流線型のバインダーの先端にはグレイプニルの糸が1つに、ビームサーベル兼ビーム砲が3つ。バインダー1つにつきファントム8機を内蔵しているらしい。それと、武器をバインダー内に装備する事により機体の手を塞がなくてもいいというのは予想外のアイディアだった。
 ……ただ、ヒュドラやT-LINKフレームの事を考えると、どう見てもガンダムUCに出て来るクシャトリヤのコンセプトに近いように見えるんだが。高性能だからいいんだけどな。
 6つのヒュドラのうち、内蔵する武器が決まってるのは4つだけか。そうなると残り2つは……ふむ、アレが使えるか? その辺は明日専門家を連れてきて意見を聞いてみるから1つはアレで決まりとして残り1つは……広域破壊用に何か……あぁ、R2をどうにかしたらフレイヤを搭載するという手もあるな。それまでは適当に何か他の武装を搭載しておけばいいか。
 ASRSとミラージュコロイドの融合装置は既に完成しているらしいので問題は無し。ジャマーに関しても同様だ。T-LINKフライトユニットとテスラ・ドライブを融合させたのは俺が混沌精霊になる前だったらGに耐えられなかったような気もするが……まぁ、結果オーライとしておくか。胸部に内蔵される拡散ビーム砲はちょっと嬉しいな。近距離での対多数用兵器として使い勝手が良さそうだ。ただ……

「どう? 何か意見があれば取り入れるけど」

 難しい顔をした俺を見て、レモンがそう尋ねてくる。

「どうやらミサイル等の迎撃兵器として胸の拡散ビーム砲があるみたいだが、胸というのがちょっとな。機体をミサイルが飛んでくる方に向けないと十分に効果が発揮出来ないと思う。もちろん、普通の武装として使う分には全く問題無いが」

 幾らビームが拡散するとは言っても、それはちょっと使いにくいだろう。

「……なるほど、言われてみればそうね。じゃあ解決策は?」
「あー、無難にグロウセイヴァーみたいに頭部にバルカンポッドでも付けるか? いや、それだと弾切れがなぁ」
「それなら話は簡単じゃない」

 T-LINKフレームの資料を見直していたマリューの声に、俺とレモンはそちらへと視線を向ける。

「何かいいアイディアがあるの?」
「ええ。ようは弾切れの無いバルカンがあればいいんでしょ? ならビームバルカンに変更すればいいんじゃないかしら。動力炉的にはかなり余裕があるんでしょ?」
「……なるほど。確かにそれは有りかもしれないわね。ちょっと思いつかなかったわ。ビームライフルとかあるのに何で思いつかなかったのかしら。うーん、でも動力炉をどうするかが問題なのよね。出来ればもっと出力の高い物を使いたいんだけど……アクセル、どう?」
「ああ、問題無い。ただ、ビームバルカンを頭部に付けるというのなら弾切れの心配をしなくてもいいんだからグロウセイヴァーのように外付けのバルカンポッドにする必要はないな。内蔵した方がゴチャゴチャしてなくていいと思う」
「……整備のしやすさは外付けの方がいいんだけど……まぁ、アクセルが希望するのならそれでいいわ。内蔵には内蔵なりのメリットがあるし」

 これで頭部にビームバルカンが決定、と。

「あぁ、それと新機体だけどT-LINKフレームのおかげでこれまでよりもさらに強力な念動フィールドを展開する事が出来ると思うわ。後、テスラ・ドライブの数を考えればガーリオンが使っていたようなT・ドットアレイを使ったエネルギーフィールドがあるけど……どうする? 純粋に防御フィールドとして念動フィールドと2重に使うか、あるいはガーリオンのようにソニック・ブレイカーとして使うか」
「……両用は出来ないのか?」
「うーん、調整がちょっと難しくなるけど出来ない事は無いわね」
「ならそっちの方向で」

 こうして、新機体についての意見を交わしつつ夜が過ぎていくのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:120
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:411 
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