俺のクラスの勇者様
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俺のクラスの勇者様
佐々木賢介と勇者様
俺のクラスの勇者様
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委員会での集まりは、本当に簡単な内容だった。
出席確認をし、担当の先生の紹介と委員会の主な仕事内容を伝えて解散となった。
「これ俺出なくてもよかったんじゃ…」
「そういうこと言ってるとイベント…じゃなくて先生に文句言われるよ」
「いや、まぁそりゃそうなんだけど…うん、まっいいか」
二人は今、帰る為に駄弁りながら下駄箱に向かって歩いている途中である。
帰ってもやることがないのでこれからどうしようか、と考えながら歩いていたら下駄箱に着いた。
「私はこれで帰るけど賢介くんはどうするの?」
「へ?あ、俺か。俺も帰るよ」
「そう。それじゃ帰りましょ?」
「お、おう。だけど俺あっち方面なんだ」
まさか一緒に帰ろうと声をかけられるとは思わず、少しドキドキしながら返事をしつつ帰る方向を指さした。
「ふふっ、私も同じ方向だから。早く行きましょ?」
軽く口に手を当て微笑みながら歩き始めるれみに、また少しドキドキしながら置いていかれないように早歩きで追いつく。
道中では、去年のクラスの話や好きなテレビ番組の話をしながら歩いていた。
「それじゃ私はここで。また明日ね、賢介くん」
話も大分盛り上がってきた頃に別れ道で、れみが家の近くに着いたようで歩みを止めた。
「うん、じゃまた明日!ヤミちゃん!」
「それで通すのね…まぁいいけど」
そんな独り言を呟きながら家の方向であろう道を、賢介に背を向けて歩いて去っていく。
ちなみに賢介は自宅の近くがこの周辺なので、れみと家が近いと分かり少しニヤニヤしながら帰っていたので道行く通行人に怪しまれながら家へと帰っていった。
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