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気まぐれな吹雪

作者:パッセロ
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第一章 平凡な日常
  12、ジ・エンド・オブ・学校(* ̄∇ ̄)ノ

獄寺転入なう。

沢田の机に接近なう。

机蹴り飛ばしなう。

二次災害なう。

ついでに睨まれるなう。

「「オレ何かした!?」」



†‡†‡†‡†‡†‡



やっぱし屋上はいいよな!

え? なんで屋上にいるのかって?

そりゃまぁ、

『死ぬ気で消火活動!!!』

アレを見てるから?

そう、原作の第二話、沢田vs獄寺だ。

やっぱあれだな。

笑いこらえるの辛い。

つーかさ、なんかおかしいんだよなぁ。

何がおかしいかって?

リボーンの隣に赤っぽいピンクの髪が見えるんだよなぁ。

チッ、なんでいやがんだよ。

『はぁ~~~何とか助かった~~~』

『お見逸れしました!!! あなたこそボスに相応しい』

おう、やってるなぁ。

長谷川がいること以外は原作通り。

何の問題もなさそうだな。

てこともなさそうだった。

『やちるさん、オレと手合わせ願えないでしょうか!』

グフッ

思わず飲んでいたイチゴ牛乳を吹き出しそうになり、必死で堪える。

おいおい、どうしたよ獄寺。

あいつに手合わせを頼むとか……。

しかもやちる“さん”かよ。

何があった……否、そういえばマフィアとして力があるとかないとか……。

『よろしいのですか? 私なんかが手合わせなど』

『やちるさんは腕の立つ人だと聞いています。お願いします!』

まぁ、あいつが並大抵ではないことは確かだけどよ……。

ていうか、よく考えたらマフィアが生徒会長の学校ってどうなのよ。

『それで、オレが勝ったら10代目の右腕と認めてください!』

ブフォッ

淡いピンクの飛沫が弧を描いた。

え? 何? 原作ブレイク?

『何も、私にそこまでする権利も義務もありません。しかしあなたがそこまで頼むのであれば、分かりました。ではこうしましょう。勝たなくてもよいので、私に一撃でも当てられたら合格。いかがです?』

『ありがとうございます!』

『それでは、明日、並盛山でお待ちしております』

ダメだこりゃ。

もし、(まあ無いだろうが)獄寺が負けた場合、沢田の右腕はいなくなる。

否、山本がいるか。

それとも長谷川か?

どちらにせよ、そうなればこの先ストーリーが大きく変わるよな。

それはそれで面白そうだぜ。

と、そのとき、覚えのある殺気を感じた。

振り返ると、案の定、雲雀がいた。

「あ、先日はどうも……f(^^;」

「ここで何してるの?」

「いやぁ、屋上は涼しいなぁと」

「ふぅん。今からここで寝るから、出てってくれない?」

ムカッ

けどポーカーフェイス。

咬み殺されるのだけは勘弁だし!!

ていうか、雲雀だって原作メンバーの一人なんだから関わりたくねぇし!?

てことでひとまず退散っ!

「では去らばっ」

逃げるようにして屋上から去った。

既にあの日の時点で興味を持たれているなんて露ほども知らず。  
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