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転生……なのかな?

作者:パッセロ
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3夢

ヴァリアーアジト。

「みんな、ご飯よ~」

ルッスーリアがフライパンをお玉で叩きながら声をかける。

この時代にその組み合わせとか、いやいや古すぎだって。

「いただきまーす」

各々で食べ始める。

「ルッス先輩ってーキモいオカマなのに何気料理美味しいですよねー」

はいでた。

フランの毒舌!

誉めてるのか貶してるのか分からないところがいいよね。

「ん……」

目の前にあるサラダを一口食べたら、何か物足りないような気がした。

んーと、えーと……。

「あ、そーだ。生卵をかければ」

刹那、食堂の扉が開いた。

「ゆで卵」


     *


がばっ

………………。

最悪だなコノヤロー。

何で坂東なんだよ。

何でゆで卵なんだよ。

生卵ってゆーたやろコノヤロー。

あー、むしゃくしゃする。

まだ夜だし、もっかい寝よ。


     *


「それではチョイスを開始します」

高層ビル群のど真ん中。

漫画読んだときも思ったけどさ、よくもまあこんなところで戦ったよね。

さて、夢の中での時間の流れはメッチャ早い。

気づいたら……おい!

桔梗が獄寺んとこ突破してこっち来とるやんけ!?

ここは私が食い止めねば。

使うものは、たらららったら~再登場・兄貴の愛用刀(ドラ○もん風)。

しかも今回はちゃんと斬れる仕様ですぜイェイ!

刀を構えて待ち伏せる。

よし、姿が見えてきた……と思いきや私の手から刀が消えていた。

あれ、どこ行った?

次の瞬間、お腹に貫くような激痛が走った。

もしや、なんて思いながら見てみると、消えたと思っていた刀が、私のお腹を貫通していた。

柄を握っているのは、桔梗。

刺されたところからジクジクと痛みが広がる。

あれ、おかしくない?

何で夢の中なのにこんな死ぬほど痛いの?

勢いよく刀を抜かれて再び鋭い痛みに襲われ……そのまま視界が闇に染まった。 
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