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ヘタリア大帝国

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TURN102 革命その九

「ごちゃ混ぜだな」
「あれね、ウナギちゃんと一緒で」
「色々と入れたクローン人間だな」
「周りにいる戦闘員もそうみたいね」
「殆ど特撮じゃないか」
 二人でこう話す、そしてだった。
 東郷がここでこう柴神に話した。
「あの謎の一団も気になりますが」
「うむ、帝を救出しなければな」
「はい、どうすべきでしょうか」
「惑星全体のことはだ」
 柴神は山下に顔を向けて彼女に告げた。
「山下長官に任せたいが」
「はい」
 山下はすぐに陸軍の敬礼で応えた。
「それでは工作員やシンパの鎮圧は私が精鋭部隊と近衛兵を率いて行います」
「頼む、そしてだ」 
 柴神は今度はその謎の一団を見て言う。
「あの一団だが」
「戦闘員位ならあたしとデヴィットで何とかなるわよ」
 ハニートラップが名乗り出て来た。
「あれ位の強さならね」
「うん、さっきも言ったけれど俺達は格闘術も出来るからね」
「あの訳のわからない巫女以外はね」
「何とかしてみせるさ」
「では戦闘員達は頼む」
「じゃあそれでね」
「やらせてもらうよ」
「あの訳のわからない巫女だが」
 戦闘員達はどうにかなっても問題は驚異的な戦闘力で暴れる彼女だった、今も柴神の目の前で近衛兵達を何人も片手で投げ飛ばしている。
「あの娘の相手は」
「私が行きます」
 日本妹が名乗り出る、既にその手には刀がある。
「それで宜しいでしょうか」
「頼む、それではな」
 柴神も日本妹の名乗りを受けた、そしてだった。
 山下はすぐに自ら陣頭に立ち陸軍全体の采配に当たった、刀を抜きソビエトの工作員達を次々と倒しつつだった。
「都を奪わせるな!いいな!」
「はい!」」
「わかりました!」
 押されていた近衛兵達も彼等の長官が来て士気を取り戻した。そして山下の堅実で無駄がなくそれでいて勇敢な采配によって。
 都は落ち着きを取り戻し工作員達を押しだした、戦闘員達も。
 ハニートラップは右足を軸にして左の回し蹴りを放った、それで戦闘員達をまとめて吹き飛ばしていた。
 キャヌホークは拳を次々と繰り出し倒している、戦闘員達は二人により倒されていた。
「結構強いけれどね」
「俺達なら何とかなるな」
「ええ、とりあえず雑魚はね」
「二人で始末してな」
 そしてだというのだ。
「後はね」
「あの変な巫女だけれど」
 見れば日本妹ともう闘っている、日本妹は刀で向かうが。
 巫女は素早い身のこなしと格闘術で闘う、そのうえでこう言うのだ。
「あっ、あんた強いね」
「くっ、この娘やはり」
「私と互角にやれるなんてね」
「普通の娘ではありませんね」
「そう、私クローン人間なんだ」
 その通りだとだ、少女も言う。
「ソビエトのね」
「そうですか」
「名前はリョウコ=バンラーっていってね」 
 名前も名乗る。 
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