MS Operative Theory
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第四世代MS③
——戦術の変化と、第四世代MSの終焉——
第四世代MSは戦略⁄戦術上の必要性から生まれた兵器であり、絶大な火力を有していた。だが、第1次ネオ・ジオン戦争後、極限まで複雑、高コスト化した機体が問題視され、これ以上大型化した場合、既存の運用・整備システムの転用が難しくなるなどの声も上がった。
そのため、MSは複雑化への道から離れ、その原点である「機動歩兵」へと回帰することになった。この結果、コストパフォーマンスに優れる第二世代MSが再び主流を占め、第四世代MSは「シャアの反乱」に投入されたMSN-04(サザビー)を最後にその姿を消すこととなった。
「恐竜的進化」とまで呼ばれた第四世代MSは、文字通り恐竜さながらに滅亡していったのである。
補足事項
——第四世代MSに近い特性を持つMS——
厳密には第四世代MSに分類されないが、第四世代に近い性能傾向を持つ機体も数多く開発されている。代表的な機体としてはサイコ・ガンダム・シリーズが挙げられるが、これはTMAなので第四世代MSに分類するのは困難である(サイコ・ガンダム系が、ネオ・ジオン第四世代MSに与えた影響は決して無視できない)。
また、サイコミュを装備するが、ジェネレーター直結式大出力メガ粒子砲を持たないMSN-03(ヤクト・ドーガ)など、いくつかの条件を満たす機体は枚挙に暇がない。
●RX-93(νガンダム)
フル装備時には絶大な火力を有し、サイコミュも搭載するが、直結式大出力メガ粒子砲を持たないため、第二世代MSに分類される。
●MSZ-006(Zガンダム)
準サイコミュを搭載し、ハイパー・メガ・ランチャーをオプション装備するが、直結式大出力メガ粒子砲を持たない。
——第四世代MSの具体的スペックと旧式機との差——
第四世代MSの各種スペックが、それ以前のMSをはるかに凌駕することはこれまでに解説した通りである。
下はZZガンダムとガンダムを比較したもので、ガンダムが出現してから10年未満でMSは、驚くべき進化を遂げていたことが分かる。もっともカタログ・スペックは目安に過ぎないことに注意する必要がある。
●RX-78-2(ガンダム)
▼頭頂高⁄全高 18.0m⁄18.0m
▼本体重量⁄全備重量 43.4t⁄60.0t
▼ジェネレーター出力 1,380kW
▼スラスター推力 55.500kg
▼センサー有効範囲 5,700m
▼ビーム兵器出力 ビーム・ライフル 1.9MW ビーム・サーベル 0.38MW
●MSN-010(ZZガンダム)
▼頭頂高⁄全高 19.8m⁄21.11m
▼本体重量⁄全備重量 32.7t⁄68.4t
▼ジェネレーター出力 7,340kW
▼スラスター推力 101,000kg
▼センサー有効範囲 16,200m
▼ビーム兵器出力 ダブル・ビーム・ライフル 10.6MW×2 ハイパー・ビーム・サーベル 1.1MW ビーム・キャノン 20MW(3.2MW×2) ハイ・メガ・キャノン 50MW
後書き
次回 カスタム機
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