とある蛇の世界録
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第九話
前書き
今度こそカチコミだ!
そして本題に戻る
「部長、堕天使達はどうするんですか?」
「そうね、ここはグレモリーの領地。
好き勝手させるなんて、絶対にしないわ」
「じゃあ、やるんですか?」
ここで、切り札を投入する
「あの堕天使達の事だが
アザゼルに聞いたところ、好きにして言いそうだ」
「あ、あなた何でそんな事を・・・」
「だからアザゼルに聞いたところ、と言っただろう」
「そう、じゃあ思う存分やれるということね」
その言葉にうなずきで返す
「みんな、いい?」
眷属たちが全員うなずく
「それじゃ、行くわよ」
そう言って、教会に向かったオカルト研究部の部員達を確認し
アーシアに尋ねる
「どうする? 一緒に来るか?」
アーシアは意志のある強い表情で
「はい、行きます」
と言った
「そうか、では行くか」
そして今、堕天使達に襲われている
「アーシア、離れるなよ!」
「はい!」
「やれ、相手は二人
しかも一人はシスターだ。ぶっ殺せ!」
まったく、これだから。
やはりアザゼルとは一度話をしないとな
「殺す? お前達程度の雑魚が? 私を?」
大きく出たものだな
堕天使共が一斉に光の槍を放つ
アーシアに当たったらどうするつもりなんだ?
槍が粉塵を巻き起こした
「よし! 死体を回収しろ」
「死体? 一体どこに死体があるというんだ?」
「「「なッ!?」」」
粉塵がはれると、傷一つない私達が立っていた
「これを見ろ」
今私の手には、蛇が自らの尾を銜えている物がある
「これは私の数多ある象徴の一つだ」
この程度の奴らにこれを使うのもどうかと思うが
おそらく塵すらも残らんな、自業自得だ
「ウロボロスの名くらい、学の浅いお前達でも知っているだろう?」
「くっ、はったりだ! やれ! やれーーーッ!!」
「さよならだ」
その一言と共に堕天使は全員消滅した
「大丈夫か? アーシア」
「はい! 朧さんのおかげで!」
「そうか、それは良かっ」
この感じは・・・
私は上を向いた、すると次元が裂け
中から黒い髪をし、いわゆるゴスロリというやつを着た少女が現れた
「久しい、お母様」
名をオーフィス、私の一番目の子供だ
「オーフィス、私は男だと何度も言っているだろう」
「ん、言ってた」
まぁいい
「何で来た? なにかあったのか?」
「我、自分と同じ感じした
だから来た」
なるほど、さっき私が『非なる無限龍[うろぼろす・れぷりか]』
を使ったから来たと、そういうことか
「なるほどな、分かった。
たまには家に来い、場所は知っているだろう?」
「うん、我知ってる」
「それならいい、またな」
「ん、お母様また」
だから、男だと言っているだろうに・・・
オーフィスはまた次元を開き
中に飛び込んでいった
「お、朧さん。さっきの方は?」
「あいつは私の子供だ」
「子供!? 朧さん子供居たんですか!?」
「ああ、地球上にざっと五十億ほどいる」
「ご、五十億・・・」
「そんな事より、教会に向かおう」
「はい!」
教会に着くと、地に這いつくばった堕天使がオカルト研究部の部員たちに
囲まれていた
ぼろぼろだな教会、まぁいいが
「あら、遅かったわね朧」
「少しあってな」
そう、とひとつだけ言葉を返し
グレモリーは堕天使の目の前に立った
「はじめまして堕天使レイナーレ、私はリアス・グレモリー
短い間だけどお見知りおきを」
「ぐ、グレモリー」
「えぇそうよ、という事で
あなたには消えてもらおうかしら」
はぁ、次はあいつか・・・
「俺、参上!!」
あの神父、生きてたのか
毒は二時間ほどで消えるが、中和される目前で
とんでもない激痛が走るのだが
「あっれー? 俺の上司が大ピンチみーたいな♪」
「私を助けなさい! そうすれば何でもしてあげるわ!」
見苦しいな
「どうみてもむっりーーっすね、つーわけで諦めてください♪ はい♪」
「そんな・・・」
哀れだな、至高の堕天使
「下僕にも見捨てられて、哀れね」
「助けて! 一誠くん!」
イッセーに助けを求めるレイナーレ
「グッバイ俺の初恋・・・部長」
このぐらいで泣くな、イッセー
「私のかわいい下僕に言い寄るな」
グレモリーの消滅の魔法で
跡形もなく消え去ったレイナーレ
後に残ったのは、黒い数枚の羽だけだった
こうして、事件は終りを迎えた
後書き
オーフィス登場
朧はお母様(笑)
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