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ソードアート・オンライン『明星の勇者』

作者:ウィング
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新たな仲間とソードスキルチェーン

9:13


トレーズ坑道出入口前


俺達は少し危ないところもあったが誰一人欠けることなくトレーズ坑道の入り口付近は安全地帯なのでそこで一旦休憩していた。


カイン「う~ん…次は何をいれよっかな~武器防御とかいれてみるかな?」


俺のレベルは此処に来るまでに10レベになってスキルスロット上限が4になった。


そこで新しく入れてみようと思いどのスキルにするか迷っていた。



カイン「隠蔽は…あれはソロ向きだしな…」



こういうスキル構成はかなり考え時だから慎重になる。


カイン「よし決めた!武器防御にしよう!後の1つは保留で」


俺は意を決して空きのスキルに埋め込む。


カイン


剣技 熟練度 156


索敵 熟練度 196


武器防御 熟練度 0


俺はスロットに入ったか確認してからメニューを閉じると発動中の索敵にこっち来る3人いることに気がつく。


シリカ「カインさん、ちょっといいですか?」


カイン「ん?どうした?」


シリカ「えっと移動中にカインさんが助けたお二人が言いたいことがあると」


俺はシリカの後ろにいる短槍使いと両手棍使いに目がいく。


カイン「えっと…言いたいことってなにかな?」


短槍使い「えっと…その…」


両手棍使い「助けていただいてありがとうございます」


カイン「いや、ギルドメンバー…いや困ったときは助けるのは当たり前だろ?」


俺がそう言うと二人は何故か顔を青くして…そして…



両手棍使い「すみませんでした!」
短槍使い「ごめんなさい!」


カイン「あ?え?」


両手棍使い「えっとですね、俺達実はその…」


短槍使い「大勢の人が一斉に出ていくのが見えたから…その…」


カイン「…追いかけてきたと…」


両手棍使い「はい、俺達昨日に偶然であってそれからパーティー組んでまして…」


短槍「デスゲームか始まってどうすればいいかわからなくて…ごめんなさい、騙してた訳じゃないんです、ただ付いていけば生き残れるかもって…出来心で…」


カイン「いや、責めてる訳じゃないし…それじゃあ俺達と一緒に来るか?」


両手棍使い「いいのか!?すまない!」


カイン「言ったろ?助けるのは当たり前だって、俺はカインだこの団体の…リーダーをしている、っでこっちのシリカは副リーダーだ」


短槍使い「えっと、カインくんに…シリカちゃんね…私はアイリスって言います」


両手棍使い「フルブライトだ、よろしく頼みます、大将」


そんなわけで新たな仲間…フルブライトとアイリスを加え俺達はトレーズ坑道に入っていった。




10:46

トレーズ坑道


カイン「今だ!スイッチ!」


俺はアニールブレイドでストーンゴーレムを仰け反らせ…すると後ろに待機していた6人のギルドメンバーが一気に前線に出てきてソードスキルの集中攻撃を浴びせストーンゴーレムを倒す。


既にトレーズ坑道に入って90分は過ぎだが未だに出口には辿り着けず出てくるのはストーンゴーレムだけ…


カイン「かなり奥まで進んでるからもうすぐ出れるはずだ、みんな!頑張ろう!」


俺はギルドメンバーを奮起させトレーズ坑道の奥へと進み続ける。


そうしてストーンゴーレムとエンカウントを何回かしていると奥の方から光が見えたのがわかった。


ムラマサ「皆のもの!みろ!出口はもうすぐぞ!」


ギルドメンバーは漸く出口だということに喜ぶが油断してはいけない。


カイン「みんな!出口が見えたからって浮き足立つのは駄目だ!警戒しながら行くぞ!」



そう言うと浮き足立っていたギルドメンバーは浮き足を止めて警戒しながら歩いていくが…出口目の前でMobが現れる。


だがその姿はストーンゴーレムの色違いで鋼鉄の銀色…俺はその姿を見てすぐにわかった。


カイン「気を付けろ!そいつはレアモンスターのアイアンゴーレムだ!」


俺はレアモンスターだというとギルドメンバー達に緊張が走り全員武器を構える。


カイン「とにかくそいつは固い!スイッチで交代しながら叩いていくぞ!」


そういって一組が前線でアイアンゴーレムと戦い仰け反らせると別の組に交代しソードスキルを浴びさせるが…



シリカ「そんな!全然減ってません!」


アイアンゴーレムのHPは6人のソードスキルを食らったのに関わらず4割どころか1割も減っていない。



ユリアン「団長のいうとおり固すぎるだろ!」


ムラマサ「ならば!親方様!」


カイン「みんな!取り乱すな!アイアンゴーレムは固いと前言っていたから此所はスイッチで連携して着実に減らしていくぞ!」



そういってアイアンゴーレムとの戦いはこちらはあまりダメージは食らわないもあまりの固さから長期戦に持ち込み既に40分も経過しアイアンゴーレムのHPは漸く折り返しの半分を切った。


ユリアン「はぁ…はぁ…はぁ…くそ!まだ半分か!」


ムラマサ「このままでは私達の武器の耐久値が持たん!」


そうここで武器をなくせばかなり不味いのは明白…故にどうすればいいかと頭で考えているとアイアンゴーレムは腕を振り回し攻撃してくる。


カイン「くっ!」


シリカ「っ!きゃあ!」


カイン「シリカ!」


長期戦からの疲労からか回避が遅れたシリカがアイアンゴーレムの攻撃に当たってしまう。


そうしてアイアンゴーレムは動けないシリカに狙いを定めて右ストレートのパンチを繰り出そうと構え出す。


カイン「っ!やらせるかぁ!」


俺はシリカを助けるためにアイアンゴーレムに接近し攻撃の阻止を狙う。


カイン「爆砕斬!」


いまの俺のなかでは最も攻撃力がある爆砕斬を繰り出すもアイアンゴーレムは仰け反ることはなく攻撃を止められない。


カイン(そんな!このままじゃ、シリカが
!)


失う?シリカを?デスゲーム宣言前にあんなにも楽しく過ごしたパートナーの…ザギに殺されそうになったときに助けてくれたシリカをそんなの…絶対に!



カイン「シリカを失って…たまるかぁっ!」


俺は爆砕斬を放ったのに関わらずに硬直時間なしでそのうえ青く光っているのは片手剣の刀身では俺の左手であり俺はそんな疑問をお構いなしに一気にアイアンゴーレムに左ストレートのパンチを繰り出し…びくともしなかった、アイアンゴーレムは吹き飛んでいった。



ムラマサ「な、なんと…」


キキ「アイアンゴーレムを…」


シャール「吹き飛ばしちゃった…」


回りが驚きながらも俺自信も驚いていてその上あの技には見覚えがあった。


カイン「今のって…戦迅狼破(せんじんろうは)…」


俺はがむしゃらにはなった戦迅狼破は生前のやっていたゲームの中で吹き飛ばし技…あるいはガードブレイクなんかの役割があった技だ。



ユリアン「っ!おいみろ!アイアンゴーレムのHPが1割も削れてる!」


ユリアンが叫ぶことで俺はアイアンゴーレムをみると5割あったHPが4割になっていた。


カイン「なるほど…これなら…!みんな!どんどんアイアンゴーレムを仰け反らしてその隙に俺がさっきの技を使う!シリカは後ろに下がって回復を!いいか?」


シリカ「は、はい!」


ユリアン「それじゃあ行くぜ!」


そして俺達は戦迅狼破を食らわせるべくスイッチで仰け反らしてから戦迅狼破を叩き込むという方法でおうよそ、3分…ついにアイアンゴーレムはポリゴン化して分散した。


ユリアン「よっしゃあ!」


アイアンゴーレムを倒したことにより喜びを分かち合うギルドメンバー達…その中で俺も顔を微笑みそして直ぐ様メニューが開いてその画面をのぞきこむと経験値と取得コル、そして戦利品を手に入れた。


カイン「鉄鋼石か…」


どうやらインゴットのようでレアモンスターからドロップしたものだからかなり使える物だと推測した。


そしてふとあのときがむしゃらだったのでに気にしていなかったが何故、ソードスキルを発動後に硬直時間なしで連続してソードスキルが発動したのか。


俺は気になりメニュー画面を開いてスキルの画面を開いて自分のスキルの確かめるとそれらしきスキルが出ていたことに気がついた。
《剣技》

発生スキル


ソードスキルチェーン LV1


詳細

ソードスキルを発動後、続けてソードスキルを発動できる。


カイン「ソードスキルチェーン…だから爆砕斬から戦迅狼破に繋げられたのか…というか体術無しで使えたのかよ」


これでまた空きが増えたなと思いながらメニューを閉じて回りを見てみるとギルドメンバー全員が俺の方を向いていた。


カイン「よし!アイアンゴーレムは倒した!それじゃあトレーズ坑道を抜けるぞ!」



ギルメン「おおぉ~っ!!」


そうしてかなりの時間を費やしたがトレーズ坑道を抜けるのであった。


 
 

 
後書き
どうも~序盤の癖にかなりのオリキャラ出してんなと思ってしまったウィングゼロです!


さってと今回は新たにフルブライトとアイリスが仲間になりギルメンが95人になった凛々の明星…


そしてトレーズ坑道でのアイアンゴーレムとの死闘に発動したソードスキルたチェーン


これからの展開がどうなるかそれはお楽しみです。


それではまた次回お会いしましょうさいなら~



 
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