ヘタリア大帝国
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TURN100 マッドサイエンティストその一
TURN100 マッドサイエンティスト
シベリア陥落の報告を聞いたカテーリンは早速激怒した、そして頬を林檎の様にさせながらミーリャに対して言った。
「まず負けた人達は全員三日間御飯抜き!」
「全員なのね」
「そう、負けてシベリアを失ったことを反省するの」
その食餌抜きによってだというのだ。
「それからよ」
「とりあえず戦線はラーゲリまで下がることになるね」
「あそこで絶対に守るから」
断固としてだというのだ。
「絶対にね」
「そうだね、今度こそ何とかしないとね」
「シベリアからウラジオストクも取られたの?」
「今報告が来たよ」
そのウラジオストク陥落のだというのだ。
「東方は結構な部分が枢軸軍の占領下になったよ」
「すぐに取り返すから」
カテーリンは今度はむっとした顔を見せる。
「シベリアもウラジオストクも」
「絶対に取り返さないとね」
「ウラジオストクにもっと艦隊置くべきだったかな」
カテーリンは困った顔にもなった。
「やっぱり」
「東方はチェルノブに拠点置いてるけれどね」
「あそこもいい修理工場あるから」
それを置いていたのだ。
「拠点にすべきだったかな」
「まあ今はそういうこと言わないで」
過ぎたことを言っても仕方ない、そういうことだった。
「これからのこと考えよう」
「わかってるわ、じゃあチェルノブを拠点にしてね」
そのうえでだと、カテーリンは気を取り直してミーシャに言う。
「ラーゲリで新しい防衛ラインを敷こう」
「司令官は誰なの?」
「引き続いてジューコフ元帥よ」
彼だというのだ。
「副司令官にコンドラチェンコ提督で」
「それに祖国さん達だよね」
「もう出来れば他の国家さんも誰か行って欲しいけれど」
「では私が」
すぐにだ、ベラルーシが出て来た。
「あちらに参ります」
「お願い出来る?」
「お兄様の為なら」
ベラルーシはきっとした顔でカテーリンに答えた。
「そうさせてもらいます」
「じゃあお願いするね」
「わかりました」
「あと君達も行って」
カテーリンはバルト三国には強制した。
「すぐにね」
「あっ、やっぱりそうなるんですね」
ラトビアはカテーリンの厳しい顔と言葉に泣きそうな顔で返した。
「予想してましたけど」
「じゃあすぐにね」
「はい・・・・・・」
「後はゲーペ長官も復帰されるから」
カテーリンはさらに言う、幼いがその頭脳はよく動いている。
「総力戦になるから」
「そうなるよね、ただね」
「ただ?」
「ゾルゲ大佐が言ってるけれど」
「大佐が?」
カテーリンはゾルゲの名を聞いてはっとした顔になって言った。
「こっちに呼べる?」
「既に」
そのゾルゲが出て来た、そして敬礼をしてからカテーリンに言うのだ。
「同志カテーリン、ここはです」
「大佐が枢軸に潜入してくれるの?」
「私だけではありません」
「っていうと?」
「ロリコフ博士のご協力も受けてです」
「あいつの?」
その名前を聞いた瞬間だった、カテーリンの表情が一変した。
そのうえで難しい顔でこうゾルゲに言った。
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