ヘタリア大帝国
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TURN99 シベリア侵攻その十二
そのうえで枢軸軍のさながら群狼の如き鉄鋼弾の一斉攻撃を受けた、それから何とか枢軸軍に突撃したが再び艦載機から鉄鋼弾まで受けて。
ジューコフはこう言った。
「全軍撤退だ」
「はい、わかりました」
「それでは」
将兵達も難しい顔で応えるしかなかった。
ソビエト軍はシベリアからの撤退に入った、ランスはそのソビエト軍を見てすぐに言った。
「よし、追撃だ」
「そうだね、ここで徹底的に叩こう」
コアイがランスの言葉に賛成した。
「それでこれからの戦いを楽にしよう」
「東郷さん、すぐに追撃に移ろうぜ」
「今がチャンスだよ」
「そうしたいのは山々だがな」
だがだと、ここで東郷は言った。
「それは少し無理だ」
「こっちの損害がでかいかい?」
「それでなの」
「損害は思ったより少ない」
ややといったところだがそうだというのだ。
「そちらは大丈夫だ」
「じゃあいいじゃねえか」
「追撃しよう」
「いや、機雷がある」
問題はそれだというのだ。
「敵は機雷を撒いて逃げている、しかもシベリアのあちこちに機雷原を置いた」
「それの処理かよ」
「追撃よりもそっち優先なのね」
「機雷があっては軍事行動どころか民間の活動も出来ない」
船が機雷に触れて爆発してはそれどころではない。
「だからここはだ」
「わかったぜ、じゃあな」
「追撃よりも機雷だね」
「ダメージを受けた艦隊は満州の修理工場に入れ」
東郷はすぐにこう指示を出した。
「無事な艦隊は機雷処理だ」
「了解です」
「それでは」
「そしてだ」
さらにだというのだ。
「陸軍さんは」
「わかっている、シベリア占領だな」
山下が東郷の後ろから言って来た、彼女は陸戦部隊指揮官として大和に乗り込んでいるのだ。無論陸軍の軍服を着ている。
「今からな」
「そうしれくれるか」
「わかった、ではだ」
山下は東郷に陸軍の敬礼で応えた、そのうえで。
シベリア星域も占領されこの星域での戦いは完全に終わった、枢軸軍はソビエト領への最初の侵攻を無事成功させた。
TURN99 完
2013・4・5
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