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私は何処から来て、何処に向かうのでしょうか?

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第15話 今度は黒き死神が相手だそうですよ?

 
前書き
 第15話を更新します。

 次の更新は、

 11月20日、『蒼き夢の果てに』第76話。
 タイトルは、 『名付けざられしもの』。

 その次の更新は、

 11月27日、『私は何処から来て、何処に向かうのでしょうか?』最終話。
 タイトルは、 『迎えに来たのは彼女の方ですよ?』。
  

 
「それでは皆さん。またお会い致しましょう」

 何処か遠く……。まるで別の世界から。深淵の向こう側からバンダナの青年の声が聞こえて来る。
 しかし、今はそんな事は些細な問題。この目の前の相手を如何(どう)にかして封じなければ、この場に居る全員に明日が訪れる事は無くなる。

 そう美月に感じられるほど、その黒い影は危険な死の雰囲気を纏った存在であった。

 何時の間にか雨は止んで居た。
 ……いや、厳密に言うとそれは違う。先ほどまで確かに蒼穹に存在していた低く立ち込める雨雲の姿が消えているのは間違いない。そもそも、その見上げた先に本来存在するはずの蒼い空さえ存在しなく成って居たのだ。
 現在、その現実世界の蒼穹が有るべき場所に存在していたのは……、
 有りとあらゆる色彩の絵の具を集め、それを三回ほど軽くかき混ぜた後、其処に数滴の水を垂らしたような色合い蒼穹。
 ここは現実界……。美月たちが暮らして居た世界とは位相をずらした異界。何時の間にか、美月たちは異界化した世界に呑み込まれて居たのだ。

 黒い影が口を開いた。その瞬間、蒼穹が震え、大地が揺れる。可聴域を超えた声が、しかし、身体すべてで感じる事が出来る(神力)をたぎらせて空間自体を歪ませた。
 そしてその瞬間!
 轟と吹き荒れる風が周囲に有る物すべてを吹き飛ばして仕舞った。

 大地が裂け、それに気を取られた美月が軽々と宙を舞った。
 これは、彼女自らが意図して飛んだ訳ではない。まして、この体勢では次の瞬間、美月は大地に打ち付けられ――――

 しかし!

「大丈夫か、美月」

 神力の直撃に意識が霞み、受け身さえ取る事が出来ずにそのまま地面に打ち付けられるかに見えた正にその瞬間、美月の身体が体重の無い者のように一瞬浮き上がり、そっと大地に降ろされる。
 かなり無様……少女が座る時のように膝を曲げ、おしりを両足の間に落とした姿ながらもまったくの無傷で、少し茫洋とした表情で声を掛けて来た小さき友人に対して視線を送る美月。
 そう。虎族のタマに取って風を支配するのは呼吸をするに等しい事。

「ありがとうね、タマちゃん」

 ゆっくり立ち上がり、両足の感覚を確かめながら美月は、自らの小さき友人に対してそう答える。
 大丈夫。ふらつく事もなければ何処かを痛めた様子もない。大地をしっかりと両足で踏みしめ、今度は簡単に吹き飛ばされないように気を籠めたのだった。
 そして、自らの確認の後、少し頭を振りながら、周囲の確認を行う。

 その周囲の状況は……。

 こちらも問題なし。自らとタマ以外は、先ほどと変わらぬ位置に存在する。
 そう。凶悪な神力の直撃で吹き飛ばされたのはタマと美月のみ。あれ程の敵意をむき出した神力を真正面から受け止めながらも、ハクと白娘子はそれを受け流し、破壊神のシノブは僅かに前髪と短いスカートの裾をはためかせただけで受け切って仕舞ったのだ。

 黒い影が再び声なき声を上げた。しかし、今度は美月が大地を踏みしめ、タマが風の防壁を張る事に因ってむき出しの霊気。悪しき神力を受け流して仕舞う。

 黒い闇を纏いし人型が一歩、美月たちの方向に足を踏み出す。
 その瞬間、大地自体に異様な臭気が移り、大地自体が完全に死する。
 黒き影がゆっくりと一歩進む毎に大地が生を失い、大気が澱み腐って行く。

 これは……。あの黒い闇を纏いし人型は、生命その物を否定する存在。すべての生命に死を告げる者。
 そう言えばバンダナの青年が、この黒い影の事をこう表現して居ましたか。

 死に神だと……。

 刹那、蒼き光輝(ひかり)と黒き闇の一閃が交錯する。
 吹き荒れる滅びの風に長い黒髪を乱し、雨に濡れそぼった白衣の袖と、血のように紅い袴をはためかせて名前のない少女が舞う。
 その少女らしい身体を護るかのように灯る仄かな光輝。ホタルのような、いや、キルリアン光と言う特殊な条件下でのみ写真に収める事が出来る幻想的な光。

 いや、今の美月にならば、もっと強く見つめると見えたかも知れない。現在も尚、その光輝が更に強く成って居る様子と、そして、彼女……、ハクの周囲に集まって来る小さな精霊たちの姿が。

 黒き死に神が前進を開始した瞬間、ハクは自らが手にした霊刀を二閃。神速により発生した刃は虚空を裂き、黒き死に神へと襲い掛かった。
 しかし、黒き死に神はそのふたつの空間の断裂をゆっくりと。本当にゆっくりとした最小限の動きのみで無効化。

 そう。何時の間に現われたのか、黒き死に神に相応しい黒曜石の輝きを持つ巨大な鎌。その死に神の鎌の刃の部分で、そして、石突きの部分で迫り来るふたつの空間の断裂を無効化して仕舞ったのだ。
 いとも容易く。
 悠長な。慎重な仕草で有りながらも、普通の人間……。いや、今の美月でさえも瞳に映すのが精一杯の戦闘速度で黒き死に神は動いて居た。

 但し、ハクに取って放たれた二閃の空間の断裂など所詮は牽制に過ぎない攻撃。それを証明するかのようにふたつ目の空間の断裂を黒き死に神が無効化した瞬間には、既に彼女は肉薄。
 そして――――

 ハクの霊気の高まりと共に一際強い輝きを発する霊刀。日本刀独特の波紋が眩いまでの蒼い光の中で、本当に動いて居るかのようにゆらゆらと揺らめいて見えた。
 対するは闇よりも昏き黒を纏いし死に神の鎌。

 右脚を引き、剣先を後ろ……。脇構えと言う構えから、黒き死に神から死角に成った位置より一気に霊刀を振り抜くハク。
 しかし、半歩後ろに下がり、剣尖が届くかどうかギリギリの距離を取り、死に神の鎌を僅かに動かす事に因りハクの下段から払われた一閃を完全に封じて仕舞う黒き死に神。

 しかし、その刹那!

 完全に一閃を封じられたかに見えた瞬間、ハクの手の中に確かに存在していたはずの蒼白き光輝を放つ霊刀の姿が消える。
 そしてそのまま黒き死に神の目の前で、軽やかな舞いを舞うかのように優雅に一回転。
 片や、完全に一刀を防御したかに思えた瞬間、受け止めるはずで有った必殺の威力の籠められた霊刀が消えた事に因り僅かな隙を作り出す黒き死に神。

 そして――――

 回転した瞬間、ハクの手の中に再び現れる光輝!
 下段横薙ぎの一閃が、黒き死に神の左わき腹から右脇にまで蒼い光の線を作り出した!

「やった!」

 何故、ハクの手にする霊刀が現われたり、消えたりするのかその原理は判りませんが、それでも、今はそれのもたらせる結果だけが判れば十分。そして、ハクの放った一刀は美月の見る限り間違いなく黒き死に神を捉えて居ます。
 剣術に関しては門外漢の美月から見ても、あの位置関係。死に神の鎌の攻撃範囲としてはあまりにも近く、ハクの手にする霊刀としては効果的な一刀を放つ事の出来る位置関係から放たれた一閃は、必殺の一刀と成るのは確実。

 時間にすると一瞬の交錯の後、離れる黒き死に神とハク。

 そして、精霊の加護を得、神の領域の戦いを見つめる事の出来るようになった美月が、瞬きを一度行う間に元の位置に戻る両者。
 黒き死に神はハクに斬り裂かれた腹部から黒い……。その黒き死に神に相応しい体液が止めどなく流れ出し、

 対するハクの方は……。

「ハクちゃん?」

 その瞬間、美月から驚きの声が上げられた。
 そう。美月の見ている目の前で頭から黒い血液を浴びたハクが、片膝を付いて肩で息を吐いているのが判ったのだ。
 先ほどの交錯の際に、彼女が黒き死に神からの攻撃を受けたようには、美月には見えなかったのだが……。

「あいつは龍。特にあいつは昔から穢れに極端に弱い」

 まるで美月に説明するかのように、破壊神の少女シノブがそう言った。
 確かに周囲に漂う腐臭は、ハクが黒き破壊神を斬り裂いた瞬間、更にその臭気を増したように感じた。
 まして、あれはすべての生命を否定する存在。

 つまり、あの黒き死に神は、死の穢れ(気枯れ)を体現したと言うべき存在。

 美月が膝を付いたハクに近寄ろうとするその前に、瞬時に接近して来ていた黒き死に神が、その身に相応しい刃を振り上げ……。
 無造作に振り降ろした。

 しかし!

 次の瞬間、宙を舞う死に神の鎌と、それを握る黒き右腕。
 そして再び黒き液体をばら撒きながら、後方に飛び退く黒き死に神。
 そう。死に神の鎌に因り、一人の少女の生命が今まさに刈り取られようとしたその瞬間、ハクの目の前に浮かぶ魔術回路。その円が発する眩いまでの蒼光が、片膝を大地に付き蹲る少女を、死と狂気が支配する世界の中心に、ぼぅと浮かび上がらせた。

 その一瞬に何が起きたのか判らない美月でしたが、それでも、あれだけの傷を受けても尚、何の問題もなく動く事の出来る黒き死に神が恐怖すべき対象で有るのなら、あの一瞬の間に物理攻撃を相手に反射する術式を組み上げたハクは驚嘆すべき存在で有ろうか。

 ただ、どちらにしても、腹部から胸に掛けて深手を負い、それに続き右腕も失った黒き死に神に最早……。

 ゾワリ……。

 ……動く事など出来るはずはない。
 今度こそ勝利を確信した正にその刹那、背筋が凍るような異常な感覚を美月が覚えるのとほぼ同時に、周囲から何かが黒き死に神に集まって行く。

 それは、
 生ある者から、生なき者から。
 蒼穹から、大地から。
 世界そのものから吸い出されるかのように黒き死に神に集められて行く何か。

 美月の見ている目の前で黒き液体を吹き出し続けて居た傷口が、じゅくじゅくとした肉塊にも似た何か……。内側から盛り上がる黒い物質によって徐々に塞がって行く。
 更に、斬り跳ばされた右腕の有った位置に黒き何かが蠢くような……。まるで痙攣するかのような、その部分だけが何か黒い別の生き物のような不気味な動きを繰り返す度に、徐々に盛り上がって行く切断面――――

 そうして……。

「あいつは死なないの?」

 まるで悪夢を見ているかのような異常な事態が起こり、美月の目の前で致命的と思われた傷を、その黒き死に神はあっさりと再生して仕舞ったのだ。
 周囲に瘴気を放ちながら、一歩、こちらに向けて足を踏み出す黒き死に神。

「触れるモノの生命を吸い取り、死をもたらす刃を振るう黒き闇。あたしが知って居る黒き闇と呼ばれる死に神で、白い光と言う呼び名の神と永遠に争っているのなら、それは死に神チェルノボーグ」

 破壊神の少女シノブがそう言った。
 彼女の声を開戦の合図とするかのように、再び動き出すハク。

「それで、弱点のような物はないの、その死に神は!」

 白い巫女服を黒く穢されながら、それでも、先ほどよりも神速で剣を閃かすハク。
 牽制の役にしかたたないにしても、それでも回復する一瞬の間は、黒き死に神の動きは止まる。
 まるで、その時間を稼ぐ為だけのように……。

 いや、まるで自らの存在を……。すべての能力を持って、この不死身の化け物を封じるかのように……。

「ないわ」

 しかし、無情なる答えを返す破壊神の少女シノブ。

「あれは本来、世界を創造したと伝えられている神の片割れ。その創造神の死や闇を支配する面が現われたのが、あの黒き闇チェルノボーグ。
 そんな存在に、伝説上に残されている弱点のような物など存在する訳はない」

 それとも、あたしがアレを消して仕舞いましょうか?
 一番簡単な方法を提示する破壊神の少女シノブ。
 確かに、最後の最期。本当にどうしようもなく成ったとしたのなら、その選択肢の行使も止む無し。美月はそう考えた。

 神は本来、頼る物ではない。神に誓い、その誓いを護る事に因り、神はその人間に加護を与える。
 しかし、今はその場面ではない。美月はそう考えて首を横に振った。

 何故ならば……。
 未だ、ハクは諦めている訳ではないから。
 彼女が諦めた時……。その時は、間違いなくハクの生命が失われる瞬間。
 その直前ならば、どんな返りの風を受けるか判らないが、それでも、彼女を失う訳には行かないから。

 例え、この箱庭世界での死が、この世界に召喚された人間に取っては夢の中の一コマに過ぎない。本当の意味での死ではないとしても、相手は人間の魂を刈り取る死に神。
 あの黒き死に神が、刈り取った魂を無事に元の世界に帰すとは限らないから。

 そう。本来ならば死に神に刈り取られた魂は、輪廻の輪に還される事が世界の理のはずですから……。



 ハクの放った空間の断裂のひとつひとつを、ゆっくりと確認するかのように。しかし、神速を持って回避を続ける黒き死に神。
 これは生命(存在)としてのポテンシャルが違い過ぎる事の現れ。ハクの戦闘時の速度が如何に神速で有ろうとも、それでも尚届かない高見にあの黒き死に神は存在していると言う事。

 すべての空間の断裂を回避し終わり、未だ接近中ハクとの間に僅かな隔たりが存在する。
 その刹那!
 怖気を誘う絶叫が放たれ、黒き死に神チェルノボーグを中心に黒い憎悪にも似た何かが集まって行く。
 これは間違いなく瘴気の塊。

 人間が……。いや、生命を持つ存在が最期の瞬間に上げる叫びを集めたモノ。慟哭と怨嗟に満ちた悪しき気の塊。
 黒き死に神を中心にして集まった禍々しいまでの瘴気の塊が、渦を巻く。

 見た目にはゆっくりと。ゆっくりと渦を巻き、周囲を異界の闇に閉ざし、生命を泡のように儚く消えさせる瘴気の塊が、今――――

 放たれた!

 死に神のみが集める事が出来る何千、何万にも及ぶ断末魔の悲鳴が、聞く者の精神を侵食しながら真っ直ぐにハクの元に。
 もし、これが命中すれば、穢れに異常に弱いと評されたハクが無事に終わる訳はない。

 しかし!

 ハクの正面に立ち上がる水の壁。そう、古来より怨みを流すのは水と言われている。土行に因る防御陣では怨みを縛り、そして徐々に侵食されて行く事と成る。これでは、おそらく今回の呪法を完全に阻止する事は出来ない。
 しかし、絶えず流れ続ける水ならば、怨みが一所に留まり、蓄えられる事を防ぐにはもっとも相応しい防御用の術。

 そして水の壁。この中で水を統べる存在は一人しかいない。

 ハクに向けて押し寄せて来ていた圧倒的な死の気配は、しかし、白娘子の施した水の壁により完全に防がれて仕舞う。
 そして、それと同時に死の気配が漂う世界を切り裂くように放たれる冷気の刃。

 これはタマ。虎族に繋がるタマが操るのは風。
 但し、その冷気の刃さえも一瞬毎に居場所を変え、黒き死に神が躱し続ける。
 まるで距離と時間を無視するかのような移動。一瞬前まで存在していた場所から、瞬間的に次の場所へと移動。そして、その一瞬後にはまた別の場所に存在している。

 しかし!

 再び刃を交えるハクと黒き死に神。
 そう。タマは無暗矢鱈と攻撃を加えていた訳ではない。その冷気の攻撃を回避して行く先に存在して居たのはハク。彼女……虎族の少女タマが黒き死に神をハクが待ち構えている場所へと誘導したのだ。

 そして――――

 光が弾けた。
 その瞬間、強烈な金の光が黒き死に神を貫いたのだ。そして、その強い光に続くかのように奏でられる数千、数万の鈴の音。
 そう。ハクの攻撃さえ実は囮。最終的に美月の破邪の矢を命中させる為の布石。

 今の美月では神速で動き続ける死に神を瞳に捉える事は可能でも、矢を命中させる事は難しい。
 故に、最後にハクが黒き死に神と刃を交わす事に因り、美月が弓の狙いを定める貴重な時間を捻出したのだ。

 矢が離れた瞬間、美月はそれまでにない感覚に囚われた。
 そう。これまでにない矢を放てたと言う充足感。身体中から。いや、周囲の空間に存在していた光を、すべて先ほどの矢に乗せて放てたと言う感覚を得られたのだ。

 美月の見ている映像。一瞬が何百倍にも間延びさせられた映像の中でも、確かに黒いローブにも似た衣装に包まれた身体を貫く金色の矢を完全に映していたのだ。
 光が完全に消え、黒き死に神が存在していた場所に視線を送る美月。ただ、これは確認作業に等しい行為。

 其処にボゥと立って居たのは、当然のように完全に胸から上の部分が消え去って仕舞った黒き死に神の成れの果て。
 悪夢の如き……いや、悪夢そのものの姿。だが、ここから回復し再び動き出すとは考えられない姿。

 しかし……。

 傷口からあふれ出して居た黒い液体が、更に周囲に立ち込める暗黒物質が徐々に集まって行く……。

 神の威圧感の前に誰も動き出す事は出来ず。

「――無理よ」

 その一部始終を見終わった破壊神の少女シノブの無情な呟き。そして、

「そもそも、アレに死の概念はないわ」

 最早、絶望しか生み出しそうにない言葉を続ける。

 再び動き始めた黒き死に神が何時の間にかその手の中に現れた鎌を大きく振り上げ、ハクの魂を刈ろうとする。
 下段から振り回すように払われた死に神の鎌は、空を。そして、大地に巨大な亀裂を生み出しながらハクに迫る!

 しかし、今回も矢張りギリギリで身体を逸らすハク。ほんの僅か、毛筋ほどの差で彼女に刃は届かず。

「あんなの、どうやって相手をしたら良いって言うのよ!」

 
 

 
後書き
 次回に引きます。

 それでは、次回……最終話のタイトルは、『迎えに来たのは彼女の方ですよ?』です。

 
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