FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第151話 COSUMOS
前書き
駄作者07です!
今回は『ブラックテンプラネット』編最終話!思わぬ人物が最強チームの前に現れるっ!?その人物とは・・・!?
途中で目線が変わります。最初はナツ目線です。
それでは、第151話・・・スタート!!
マ「ナツゥ~~~!」
ル「ハッピーーー!」
森の奥からマヤたちが走って来た。
ナ「よぉお前等!『ブラックテンプラネット』は止めたのか?」
ショ「止めていなかったらここにいないだろ。」
よく見ると、リョウは腹に包帯を巻いて、緑色の着物が少し赤く滲んでいる。グレイは氷で止血していたり、火傷の跡がある。ルーシィは服がボロボロに破れていたり、背中が少し赤く腫れ上がっている。皆以外に苦戦したんだなぁ~。
リョ「「以外」ってなんだよ・・・」
そのまんまの意味だ。
ハ「それにしても、よくおいら達がここにいるって分かったね。」
シャ「ナツのバカデカイ笑い声が聞こえたのよ。」
マ「「ダハハハハハハハハハハッ!!」ってゆう笑い声がね。」
ル「あっ!マヤ似てる~!」
ショ「森中に聞こえたぞ。」
そんなにでかかったか?
ウェ「自覚ないんですね。」
マ&ハ&フ「それがナツです。」
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『ここからトーヤ目線でいきます。』
グ「んで、これからどうするんだ?」
ト「『ブラックテンプラネット』も全て止めましたし、ギルドに帰りますか?」
エ「いや、それは止めといた方がいいだろう。時間的に、もう夜中の2時くらいだ。こんな真夜中に森を歩くのは危険だ。」
ユ「それに、ギルドに戻っても誰もいないと思うよ。」
言われてみればそうですね。僕の案はすぐに却下されました。
フ「夜が明けるまで、今日はこの森で野宿だな。」
ル「えぇ~。」
マ「文句言わない言わな~い。」
僕も野宿するなんて人生初です。なんだかとてもドキドキします。
ル「何でドキドキなんかするのよ・・・」
ショ「俺、薪拾ってくるよ。」
エ「1人じゃ危険だ。私も行くとしよう。皆は手分けして食べられるものを探してきてくれ。」
エ&ショ以外「りょーーーーーかいっ!!!」
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コロールの森にはたくさんキノコや木の実、果物がたくさんあって助かりました。『ブラックテンプラネット』が封じられていた『シャンダ』の湖には魚もいたので、ハッピーさんは大喜びです。火はナツさんが熾してくれました。
ル「はぁ・・・」
リョ「どうしたんだルーシィ?深いため息なんかついて。」
ル「いやぁ~、自分1人だけで戦ったのは久しぶりだったから疲れちゃって。」
そういえば僕も、いつもウェンディさんとシャルルさんと一緒に戦っていましたから、今回の対決はいい経験になりました。その時、
全「!!!??」
全員同時にその場に立ち上がり、戦闘体勢を取りました。
ナ「な、何だ、この魔力・・・!?」
シャ「『ブラックテンプラネット』よりも莫大な魔力よっ!」
謎の魔力がだんだんはっきりしてきました。
ユ「こっちに向かってきてる・・・!」
エ「気を引き締めろっ!」
謎の魔力はどんどん僕達に近づいてきました。皆さんの額に冷や汗が浮かびます。その時、ガササッ。
全「!!!」
僕の目の前の茂みが音を立てて揺れました。そこから現れたのは―――――
全「え・・・?」
黒い髪の毛に黒い瞳、黒い眼鏡に水色のYシャツ、灰色のズボンに真っ白な白衣を着たどこにでもいる感じの極々普通の背の高い男の人でした。見た目は極々普通ですが、謎の莫大な魔力の正体はこの人で間違いないみたいです。エルザさんはその人に歩み出ると、持っていた剣の剣先を男の人の方に突きつけ、
エ「貴様、何者だ。」
エルザさんは真っ黒な怒りのオーラを放出します。後ろで僕達が青ざめているのは余談です。ですが、その人はあのエルザさんの真っ黒な怒りのオーラに驚きも青ざめもせず、しかも笑顔で、
?「落ち着いて下さい。僕は皆さんの味方ですから。」
全「???」
その人のほんわかとした笑顔に癒されて、僕達は戦闘体勢を崩しました。どうやらこの人は嘘をついてはいないみたいです。
リョ「・・・んで、お前は誰なんだ?」
?「立って話すのもなんですから、座って話しましょう。」
僕達は赤々と燃える火を囲みながら男の人の話に耳を傾けました。
ギ「まず、僕の名前はギンガ=P=ノービリ。先程君達が止めた、伝説の闇魔法、『ブラックテンプラネット』の開発者です。」
グ「何ッ!!?」
マ「嘘ォッ!?」
ハ「『ブラックテンプラネット』の・・・!?」
ト「か、開発者・・・!?」
僕達は開いた口が塞がりません。皆さんポカーンとしています。
ル「ちょ、ちょっと待って!『ブラックテンプラネット』は、500年前にこの森の唯一の湖『シャンダ』にギンガ=P=ノービリ本人が封じたはずよっ!それに、ギンガ=P=ノービリは、すでに死んでるはずでしょっ!?」
ルーシィさんの言うとおりです。
ナ「お前、やっぱり・・・!」
ギ「僕は嘘などついていない。僕の肉体は、とうの昔に滅び、今は思念体と同じようなものさ。」
ギンガさんの光の射した黒い瞳を見ると、とても嘘をついてるとは思えませんでした。
エ「・・・話を続けてくれ。」
エルザさんの言葉にギンガさんは頷くと、
ギ「たぶん知っていると思うが、僕は有能な科学者で、全宇宙にある10の惑星を『光』に変えようとしたんだ。その時はとても荒れた時代だったからね。そこで僕は『ホワイトテンプラネット』を開発したんだ。出来栄えはまさに、『奇跡』そのものだったよ。」
フ「でも、自分の小さな過ちのせいで、『ホワイトテンプラネット』は『光』から『闇』なり『ブラックテンプラネット』になってしまった。」
フレイさんの言葉に、ギンガさんは悲しそうな笑みを浮かべてゆっくり頷くと、
ギ「『闇』になってしまった『ホワイトテンプラネット』・・・いや、『ブラックテンプラネット』は、僕の手では負えなくなってしまってね、500年前、僕の研究室があったこのコロールの森にある唯一の湖、『シャンダ』に封じたんだ。封印の解除法は、ノービリ家に100年に一度生まれる子供の魔法、惑星操作の能力と、失われた魔法の1種、怪物召喚。僕の調べが確かなら、この世で一番この魔法が使える魔道士がいないんだ。」
ウェ「それがトーヤさん・・・」
ウェンディさんの言葉にギンガさんは頷きます。それにしても、500年間も昔の魔力が消えていないなんて・・・ギンガさんの魔力は相当なものですね。
ギ「でも、その当時僕は自分の能力が代々引き継がれていくのを知らなかったんだ。だから、肉体が滅びた後でも、『ブラックテンプラネット』の封印を解く人間が現れないように、そして、その行為を止める人間が現れるまで、僕は500年間、見守ってきたんだ。このコロールの森の、僕の墓場からね。今日、その役目が終わった。」
僕達は笑顔で話すギンガさんに圧倒されています。
ギ「案の定、僕の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫までは、惑星操作の能力が存在して、自分が使えるなんて知らずにいたんだ。だけど・・・」
ユ「10人目の孫のスバルが、惑星操作の能力の存在を知り、その能力が自分にある事を知ってしまった。」
ショ「しかも、スバルは全宇宙を支配しようとするチェスと手を組んでしまった。」
ユモさんとショールさんの言葉にギンガさんは頷きます。
ギ「チェスもとても有能な人物だったんだ。あっという間に『ブラックテンプラネット』の封印の解除法と、封印場所を突き止めて、ここに隠れ家を建て、鎖の少女と言う名の闇ギルドを結成した。」
グ「そして鎖の少女を討つ事を知り、古い道化師と言う名の偽の正規ギルドに化けて、俺達妖精の尻尾と連合を組んだ。」
グレイさんの言葉にギンガさんは頷くと、
ギ「鎖の少女の奴等は最初、皆さんと連合を組む振りをして、皆さんを殺す計画だったらしいけど・・・」
リョ「妖精の尻尾に、怪物召喚を使えるトーヤの存在を知り、計画を立て直したんだな。」
リョウさんの言葉にギンガさんは頷くと、僕の方を向いて、
ギ「君にはいろいろ迷惑を掛けてしまったね。本当にすまない。」
深く頭を下げました。
ト「そ、そんな!ギンガさんのせいじゃありませんよ。僕は全然気にしてませんから。」
僕の言葉にギンガさんは小さく笑うと、ギンガさんは立ち上がり、
ギ「最後に、皆さんに見せたいものがあるんです。」
ギンガさんは指をパチンッと鳴らした次の瞬間―――――
ギ以外「・・え・・・えぇぇぇぇぇ~~~~~!!!??」
僕達はコロールの森ではなく、いつの間にか四方八方宇宙が広がった空間を漂っていました。
マ「うわぁ~~~♪」
ナ「す、すげぇ~~~!」
星はもちろん、地球や太陽、木星や土星も見えますっ!
ギ「COSUMOS」
ギ以外「!!!??」
ギ「100億年の歴史が、このCOSUMOSをを創り上げたんだ。このCOSUMOSを永遠に光り輝かしてくれたのは、皆さんのお陰です。」
僕達に微笑むと、ギンガさんの体が白く光り輝きだしました。
ギ「あ、そうだ。」
ギンガさんは白衣のポケットから何かを取り出しました。それは茶色い紐を通した紫色の小さな勾玉でした。
シャ「それって、トーヤの幽封玉じゃないっ!」
チェスさんに、魔力を奪われた時に割れてしまったはずなのに、どうして・・・
ギ「迷惑を掛けたお詫びとして、複製を作ったんだ。大丈夫。君の半幽人の姿も抑える事が出来るよ。」
僕は両手でギンガさんから新しい幽封玉を受け取ります。
ト「ありがとうございますっ!ギンガさん!」
早速首に提げてみると、魔力が完全に戻ってきた感じがします。
ナ「お、おい、お前、体が・・・」
ギンガさんの体は半透明になっていて、今にも消えてしまいそうでした。
ギ「皆さんの未来は、きっと白く光り輝いていきますよ。10の惑星の守護神達が、見守っていてくれるはずです。もちろん僕も。」
僕は空間の中の冥王星を見つめました。
ト「(プルートさん、僕の未来は、あなたが見守っててくれるんですね。)」
ギ「皆さん、本当にありがとう。これからも、白く光り輝いていて下さいね。」
ギンガさんの姿は白い光のちりとなって消えてしまいました。それとほぼ同時に、いつの間にか僕たちは、コロールの森に戻ってきていました。薪の火は燃え尽き、コロールの森は暗く、しーーーーーんと静まり返っていました。空を見上げると、色とりどりに光り輝く満天の星空と、金色に光り輝く満月がコロールの森を、僕達の事を照らしていました。
後書き
第151話終了です!
宇宙は救われ、トーヤの幽封玉も復活!
ここで余談なんですが、皆さんは『COSUMOS』とゆう歌を知っていますか?とても素敵な歌で、私大好きなんです。
次回は鎖の少女の討伐から帰ってきた最強チーム!そして、新しい小説もスタートしますっ!!
どちらともお楽しみに~!
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