こんな私(俺)の物語
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第一話 TSですかスキマですか
前書き
初めて書くので面白く無いかもしれません。
暇潰し程度にどうぞ。
11月14日修正
いきなりだが、
俺は転生した。死因は餅を喉につまらせた。お爺ちゃんなら分かるけど、高校生では普通無いだろう。で、今の俺の状況だが、どう考えても水に浸かっている感覚しかない。二次小説によくある胎児スタートですか。
と、思考していたらいきなり目の前から光が差し込んできた。
「おめでとうございます!元気な女の子です!」
へ?お、女の子?
「よくやった!紅!」
この人が母さんらしい。
「ええ、頑張ったわ。蒼。」
こっちが父さんだな。
「よし!お前の名前は八雲紫だ!」
・・・・・・・・・・・はあぁぁぁぁぁぁ!?
え!?ゆ、紫!?八雲紫ですと!?スキマですか、スキマなんですか!?ヤバい空前絶後の大パニックだぜ。
つまり俺はスキマBBA、八雲紫にTS転生したらしい。
少女思考中・・・
どうも、先ほど名前をいただいた八雲紫です。色々調べて見て分かった事がある。まあそんなに多くないんだが。
八雲紫と名前を貰ったが、俺はれっきとした人間だった。あと、医療技術が発達していた。
もっと言えば平成だった。つまり俺は神隠しの主犯、八雲紫と全く関係ない!まあ、でもTS転生したんだな。その事は飲み込む。
とにかく、今の俺は女性だから、口調など色々変えていかなくちゃ。
とりあえず二度と餅を喉に詰まらせまい。
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イヤー、この体のスペックは半端無いらしい。なんせ前世で分からなかった事がスラスラ解ける。すげえ。この調子ならいい生活が送れそうだ。ただ・・・
「なふでひんはつ?」
なんで金髪?
そう。俺の髪の毛は金髪だった。何故?ゆかりんに近づいてるじゃん。関係ないはずなのに。
そう思ってた頃もありましたよ。ええ。
翌日起床。目が覚めたので起きた。そしていつもの天井を見ると思ったのだが、目に入って来たのは無数の目だった。
これはやべえ。知らない天井だとか時間停止していたなんてチャチなもんじゃねえ。もっと恐ろしいもんを見たぜ。よく周りを見ると道路標識、墓石、その他諸々の無機物。なんつーカオス空間。そこでどうやら俺は浮いているようだ。どうしよう。動けん。上も下も右も左も分からない。どうすりゃいいんだ?
・・・一時間位経った。
・・・もうダメ元でいいや。自分の下に足場ができるイメージをして、そこに足場を作る。
・・・できた!やった!この足場を使って方向転換して、周りを見る。あるのは木彫りの熊両端がリボンで結ばれている窓みたいなもの。その先にはいつも使っているベッドがある。そこまでの道を作り、必死で向かう。そしてそのベッドに潜り込む。こうして俺は、初のスキマ体験をしたのだった。そのあと?疲れて寝たよ。
翌々日
目が覚めた。昨日みたいなカオス空間にいるわけでもなくいつもの天井が目にはいる。・・・ハア。目の前に手を伸ばし念じる。すると空間に横一線の黒い線がはいる。両端はリボンで結ばれている。そしてガバッと開き、中を覗くと昨日の目玉だらけのカオス空間が広がっていた。
・・・スキマだよなぁ。コレ。とうとう俺はゆかりんになったか。違う点は、妖怪じゃなく人間だと言うことと、若いということか。まあ、それはどうでもいい。
『ゆかりはきょうかいをあやつるていどののうりょくをてにいれた』
・・・電波?待て、俺はそこまで電波ではない。でも結局境界を操る程度の能力をてにいれちゃったよ。何段か段階飛ばしてるけど気にしない。とにかく。コレで暇潰しができた!
時間経過・・・
小学生になりました。幼稚園?ずっとボッチでしたが?なまじ転生者。しかも超高スペックの頭脳。まあつまり、上手くコミュニケーションが取れなかったんだよ。教室で自由時間。元気な子供は色々な人に話しかけて少しずつコミュニティが出来て来ている。勿論日本人の学校だ。金髪の俺は、それはもう浮いた。おまけに、他者と違う点があると、それを理由に子供の純粋で残酷な言葉が降りかかる。変な髪の毛!とかならまだいい。ただ手を出してくる輩もいた。具体的には髪の毛掴んで引っ張るんだよ。痛いことこの上ない。まあ、抜ける前に手首を捻ったが。こんなわけで、俺は孤立した。別に友達が欲しいとかそんなことは思わなかったが、鬱陶しい。
孤立するのは別にいい。むしろ、読書などに集中できる。他のクラスにも髪の毛の色が黒くないやつもいたが、そいつは・・・まあ、⑨だから仲良くなっていた。あと近くにいると涼しい。何故に。
ここからが本題だ。俺はボッチだが。このクラスにはもう一人ボッチがいる。小耳に挟んだ程度だが、その子が生まれてから原因不明で急に家族が死んでしまったらしい。入学式の時も、他の親があの子には近づくなと言っていた。俺の親?知らない。鼻血を出しながらその鼻血で汚れたレンズを拭いていたムッツ○ーニなんて知らない。母さんはスマホ、デジカメ、本格的カメラで撮っていた。色んな場所から。監視カメラまで使ってたよ。こっちもムッツ○ーニか。
おっと。本題からずれた。孤立している子の名前は西行寺幽々子。我らがゆゆ様である。この頃からピンクっぽいヘアーだったのか。うん。普通に可愛い。女子が妬む理由も分かる。パルパルと聞こえなかったのは幸いだ。
能力を手に入れた影響か、俺は正常と異常を見分けられるようになっていた。正常を普通の人間として、幽々子を見たら、異常の類いだった。つまり、普通の人間ではなく能力、又は異種族の可能性がある。恐らく前者だろうが。さらに目を凝らすと、周りに紫っぽい蝶が舞っていた。人魂じゃないのはまだ幽々子が死んでないからだろう。他の人には見えていない。恐らく能力が無意識に出ているのだろう。俺は境界を操るのを止める。長く見続けると気持ち悪くなる。次は家庭科だ。準備する。
家庭科室。班で料理をするのだが、この学校ではいわゆるグループ決めのグループで調理する。出席番号とかではない。で、当然仲の良いグループや幼い頃からターゲットと一緒にいようとするませた女子だったりでグループが作られた。
ここで問題。ボッチはこの場合どうなるか?正解は余り物班になる。しかも余り物と言っても、俺と幽々子、あと男子四人組。つまりは実質四人と二人の班になっている。協力する気ねえのかよ。あーあー水出しっぱにするな。勿体無い。地球の水は有限なんだぞ。なに作るのかと思ったらムニエル。小学生にはレベル高くねえか?俺にとっては楽勝だが。将来は家庭的になるんだ!案の定焦がす子供が多発。ワーワーキャーキャーはしゃいでる。お前らー、ふざけてると怪我するぞー。そんな中綺麗なきつね色に焼きあげた俺は目立った。が、誰にも渡さん!
さて、露骨だが助けてやるか。そこで焦がしかけてアワアワしているゆゆ様を。
「手伝いましょうか?」
「え?」
なに呆けてるんだよ。焦げるぞ。フライ返しを使ってひっくり返す。おっと、ギリギリ焦げてない。
「え、えっと・・・」
「もしかして余計なお世話だった?」
「ううん。えっと・・・その・・・」
なかなかしゃべらないな。怖い顔はしてないのに。胡散臭さはあるかもしんないけど。
「 ありがとう 」
・・・ヤヴァイ。この子超可愛い。マニアが見たらこの笑顔でごはん5合いける。ロリコンには鼻血もんだな。俺はロリコンではないが。
思わず撫でる。うわぁ。やーらかい。おいこら。気持ち良さそうに目を細めるな。皆さん想像してみてください。あのゆゆ様が。幼ゆゆ様が撫でたら気持ち良さそうに目を細めるんですよ。マジで可愛い。カメラが欲しい。こういうときにこそ動けよ!ムッツ○ーニ(母)!
ーーー任せなさい
はっ!なんだ!今の声は!まあ良いや。
「えっと、私、西行寺幽々子」
自己紹介したいのか。お互いあんまりしゃべらないからな。
「八雲紫よ。これから宜しく、幽々子」
まあ、友達になる理由は些細なことだ。こんなんでぼっち脱出。可愛いものは愛でるものだ。死にかけるとはおもわなんだが。
時間経過・・・
二年位が経った。最近体が偉くだるい。しかも一向になおる気配がない。医者にいったが特に原因はないとのこと。あ、まだ小学生だよ。口調がいたについてきた。休みなのだが、今日は幽々子に呼び出されている。別に強引に呼び出されている訳ではない。しかも真面目な顔をしていたので、絶対に行かなくては。
西行寺邸に到着。うわー。広い。敷地面積が広い。でっかい桜の木もある。さてと、今日は幽々子しか居ないらしい。珍しく出迎えてくれなかった幽々子の指示に従い、よく一緒に遊んだ部屋に行く。
「着いたわよ、幽々子」
・・・返事がない。心配になって襖を開ける。いつも道理正座している幽々子。何故か目をあわせてくれない。そういえば、最近元気なかった。
「どうしたの?幽々子。最近元・・・!?」
元気ないよ。そう言おうとして敷居を越えたとたん、いままであった倦怠感、それが一気に辛くなった。立てないほどに。思わず膝を着いた。
「紫、大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
痩せ我慢だが、心配させまいとする。
「嘘ついちゃダメ」
流石にばれるか。
「だって、こうなったのは私のせいなんだもん」
は?思わず正常と異常の境界を見る。そこに写ったのは、幽々子を埋め尽くさんばかりの赤黒い蝶だった。以前見たときより気持ち悪い。そうだ、忘れてた。死んでない幽々子は、『死に誘う程度の能力』を持っている。しくじった。それが理由で幽々子は死の道を選んだ。
「御免ね、いままで隠してて」
謝るな。俺だって悪いんだから。
「私と一緒にいると、死んじゃうの」
そう言った幽々子は、今にも死にそうな顔をしていた。
後書き
盛大に改稿しました。
また見てくれると嬉しいです。
感想、お待ちしております。
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