ヘタリア大帝国
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TURN97 ソープ帝国その八
「まずいかな」
「損害は覚悟のうえだ」
東郷は総督のその言葉にこう返した。
「そうそういつも戦わずにとはいかない」
「元の時の様にはだね」
「そうだ、なら戦おう」
「それで今回はどうするの?」
総督は東郷に今回の戦術を尋ねた。
「正攻法かな」
「それでいく」
オーソドックスな艦載機、ビーム攻撃からはじめるそれをだというのだ。
「敵もこっちに気付いたからな」
「全軍で正面からこちらに来ています」
日本が東郷に話す。
「その数は百個艦隊規模です」
「星域の通信が途絶える筈だな」
東郷のその数を聞いて言う。
「それだけ多いとな」
「そうですね、それでは」
「ああ、全軍正面に攻撃を集中させる」
まさにそこから来る敵達にだというのだ。
「そうする」
「それでは」
「何かわかっている感じだねい」
トルコは東郷達のやり取りを聞いて彼の乗艦から言った。
「頼りになるねい」
「トルコさんも頼りにしたいな」
東郷はそのトルコに笑みで返す。
「これからはな」
「俺もかい?」
「ああ、第八世代の艦艇を用意する」
その新型艦達をだというのだ。
「それで戦ってくれ」
「合点でい、じゃあこの戦いの後でな」
「頼む」
こう話してだった、まずは大型空母から艦載機達が次々と発艦し。
そのうえで宇宙怪獣達を襲う、そこからだった。
ビームも放つ、しかし宇宙怪獣達も多く強い。
反撃の攻撃を浴びせる、両軍は正面からぶつかり合った。
その中にはトルコもいる、彼はその激しい応酬の中で言った。
「これだけの宇宙怪獣にはまずいと思ったけれどねい」
「それが、ですね」
「こうしてですね」
「ああ、戦えてるぜ」
枢軸軍がそれが出来ているというのだ。
「凄いことだぜ」
「はい、確かに」
「これでは」
「まあ俺でどうにか出来ないってのは恥ずかしいな」
こう自分の将兵達に話していく。
「昔の俺だったら宇宙怪獣なんか一捻りだったんだけれどな」
「流石に百個艦隊規模もいましては」
「一国だけではどうしようもないですよ」
「そうなるかい?」
「はい、十個位ならばともかく」
「百にもなりますと」
多過ぎるというのだ。
「しかも出て来たものがどれも大型で凶悪なものばかりです」
「惑星達を守れているだけでも凄いです」
攻められないだけ、というのだ。
「それは祖国さんがいてくれるからですから」
「祖国さんは充分に果たしてくれています」
「だったらいいけれどねい」
「では今は、ですね」
「このまま攻め合い」
「怯んだら負けだな」
そうした戦いだというのだ。
「じゃあわかってるな」
「はい、最後まで戦いましょう」
「そのうえで」
「競り勝つぜ」
そうするというのだ。
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