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ヘタリア大帝国

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TURN97 ソープ帝国その一

                 TURN97  ソープ帝国
 元に攻め込んだ枢軸軍は瞬く間に四つの星域を攻略した、騎馬艦達がいたがその彼等を全て一蹴したのだ。
「所詮鉄鋼弾だけだとな」
「造作もないです」
 アフガンを攻略した田中に副司令を務める小澤が言って来た、丁度今日本陸軍と同盟国の陸戦隊達が惑星を陥落させたところだ。
「彼等が攻撃する前に倒せます」
「艦載機にビームだな」
「あとこちらの水雷駆逐艦と潜水艦の索敵能力もあがっています」
 このこともあった。
「ですから」
「何だよ、歯応えのない相手だな」
 数も少ない、それではだった。
「つまらねえな、おい」
「そう思っていてです」
 これがだというのだ、小澤はこう言い加えた。
「元本星に行きますと」
「ああ、敵の主力がいるんだな」
「いつもこういうパターンですね」
「言われてみればそうだな」
「そうです、ですから」
 小澤も冷静に状況を話しているのだ、彼女らしいクールなシニカルを言いはしても。
「油断大敵です」
「そうだな、じゃあ元はか」
「モンゴルさんとそれにです」
「この国の国家元首か」
「ランス=ハーンというそうですが」
「名前聞いただけでわかったぜ」
 田中は直感的に察したのだ、彼のことを。
「相当な女好きでしかも外道だな」
「鬼畜です」
 そうした人間だというのだ、小澤も感じていた。
「とはいっても根はそこまでではないですが」
「うちの長官みたいな感じか?」
「長官は女好きです」
 そこが東郷とそのランスの違いだった。
「ランス=ハーンさんは手段を選ばないです」
「そいつが今回の相手だな」
「そうなります」
「しかも強いよな」
「このことも間違いないです」
「じゃあ元での戦いは覚悟していくか」
「これからはな」
 こうしたことを話してだった、そのうえで。
 枢軸軍は元に攻め込むことにした、元との戦いは決戦に入ろうとしていた。
 その元ではランスが平気な顔でモンゴル達に話していた。
「本当にあっさりだったな」
「うん、モンゴルもカザフも陥落したよ」
 そうなってしまったとだ、ランスは何でもないといった口調で話す。
「後はこの元だけだよ」
「敵は今月にも来ます」
 シィルも話してきた。
「迎撃の用意をしましょう」
「うん、頑張ろう」
 コアイがシィルのその言葉に頷く。
「ここはね」
「ただ。彼等は艦載機やビームが充実しています」 
 シィルはこれまでの戦闘のことからこのことを理解していた。
「こちらが攻撃を仕掛ける前にやられています」
「ああ、そのことだな」
「このことはどうするんですか?」
 こうランスに問う。
「騎馬艦ではどうしようもないです」
「奇襲を仕掛ける?」
 ここでモンゴルが提案してきた。
「ここはね」
「奇襲ですか」
「騎馬艦は機動力と索敵能力が高いし」
 このことに加えてだった。 
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