FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第144話 Earth
前書き
イエ~イ♪07だよ~♪
今回はエルザが『ブラックテンプラネット』を止めるために立ち向かう!
もちろん、エルザ目線で書いていきます。
それでは、第144話・・・スタート♪
すっかり日も沈み、コロールの森もだんだん暗くなってきた。空には銀色に輝く無数の星が瞬いている。
エ「・・・・・」
私は黙って空を見上げる。・・・こんなに美しい空が、たった1つの魔法のせいで消えてしまうなんてな・・・想像もつかない事だ。
エ「10の惑星・・・太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、そして、地球・・・」
私はこのどれかの惑星を救わねばならないんだな・・・
私に、ちゃんと救えるのか・・・?
今更不安が頭の中を横切る。
エ「・・・全く。私は何を考えているんだ。」
仲間も私と全く同じ事をしているんだ。今更弱音を吐いてどうする。そう思ったその時、
エ「!」
すぐ近くでものすごく強大な魔力を感じた。驚いて辺りを見回すと、青く光り輝く『ブラックテンプラネット』が宙を漂っていた。
エ「ん?何だあれは・・・?」
見ると、『ブラックテンプラネット』に何かが写っているのが見えた。近づいてよく見てみると、惑星が写っていた。その惑星は―――――
エ「ち、地球、だと・・・!?」
太陽系の第3惑星。宇宙から見ると、地球は青いため、『水の惑星』とも呼ばれている。水と空気に恵まれていて、私たち生物が唯一生きて暮らせる惑星だ。
エ「まさか、私が地球を救う事になるとは、思ってもみなかったな。」
これは随分と責任重大な事をやり遂げなければな。この『ブラックテンプラネット』を止めなければ、地球が・・・!そう思ったその時、『ブラックテンプラネット』の青い光が輝きを増した。
エ「くっ・・・!」
私はあまりの眩しさに目を瞑ってしまった。
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エ「こ、ここは・・・?」
目を開けると、そこはコロールの森ではなく、四方八方青色をした空間だった。私はその空間の中で漂っていた。
エ「い、いったい、どうなっているんだ・・・!?私はさっきまで、コロールの森に・・・」
何がどうなっているんだっ!?私はすっかり動揺して、不思議な空間の中を見回す。ふと視線に止まったのは、球体形の惑星(?)だった。あれは・・・!
エ「地球・・・」
わ、私は、さっきの青い光のせいで宇宙に来てしまったのかぁっ!?・・・いや、落ち着いて考えてみると、地球以外の惑星や星がどこにも見当たらない。ましてや、ここが宇宙なら、私はどうして息が出来ているんだ?だとすると、ここは・・・!
エ「『ブラックテンプラネット』の中・・・」
どうやらさっきの光のせいで、こんなところに来てしまったようだな。その時、
エ「!」
さっきよりも強大な魔力を背後から感じた。私は別空間から剣を取り出して身構えた。
エ「え・・・?」
そこにいたのはなんと、私と同い年くらいの青年だった。青い髪の毛に、昔、貴族が着ていたような服を身に纏い、手には青白く光り輝く剣が握られていた。だが、青年の青い瞳には光が射し込んでいなく、雰囲気がショールと似ていた。それに、
エ「お前は何者だ。なぜこんなところにいる。」
普通の魔道士と何かが違う。それに、こいつは私がここに来る以前から、すでにここにいたみたいだ。青年は、小さいが、迫力のある声で、
ア「俺の名はアース。地球の守護神だ。」
ち、地球の守護神だとっ!?ま、まさかこんな青年だとは・・・し、しかも、私の目の前にいるのだから・・・するとアースはゆっくりと持っていた剣の刃先を私に向ける。
ア「地球の守護神でもあり、地球の支配者でもある。」
エ「!?」
ど、どうゆう事だ・・・?私が聞く間もなく、アースは剣を私に向かって振りかざす。私はとっさに持っていた剣で防いだ。剣と剣がぶつかり合い、火花が散る。
ア「支配するのを邪魔する者は、消すまでだ。」
エ「お前・・・まさか・・・!」
『闇』に、心を・・・!『ブラックテンプラネット』は全宇宙にある10の惑星を支配する闇魔法。10の惑星を守っている守護神が、『闇』に心を染めてしまうのも可笑しくは無いっ!アースの剣が青白く光ると、威力が増した。私は一旦身を引き、アースから距離をとると、天輪の鎧に換装する。
エ「舞え、剣達よ・・・」
銀色に光り輝く剣がふわりと宙に浮かび上がる。
エ「循環の剣ッ!!」
銀色に光り輝く剣が回転しながらアースに襲い掛かる。が、
ア「てぇぇぇっいっ!」
アースはものすごい速さで剣を振るう。すると、バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキッ!!!と凄まじい音を立てて、私の剣を全て真っ二つにしてしまった。
エ「なっ!?」
私は目を見開く。今目の前で起こった出来事が信じられない。
ア「はぁぁぁぁぁっ!」
エ「くっ・・・!」
目ではなかなか追いつけない攻撃を何とか避けるが、右頬と右肩を掠った。頬と肩に薄っすら血が滲む。な、何という速さだ・・・!私は飛翔の鎧に換装すると、
エ「はぁぁぁぁぁっ!」
双剣をアースに向かって振りかざす。だが、アースは表情を一切変えずに、私の攻撃をあっさりかわす。私は双剣を振りかざし続ける。だが、アースは表情を一切変えずに、私の攻撃全てあっさりかわし続ける。しかも、かわす度にどんどんスピードが上がっている!飛翔の鎧より速いなんて・・・!
エ「まだ速くなるのかっ!?」
ア「てぇぇぇぇぇいっ!」
エ「うあぁぁぁっ!」
私は10mくらい吹っ飛ばされる。つ、剣1本で、これほどの強さだとは・・・私は傷を負った左腕を押さえながらよろよろと立ち上がる。
ア「お前の強さはそんなものか。」
アースが私を侮るように、光が射し込んでいない青い瞳で見る。私はその挑発に答えるように笑ってみせる。
ア「!?なぜ笑う?」
エ「お前は確かに強い。だが、心はものすごく弱い。」
ア「!?」
アースは光が射し込んでいない青い瞳を見開く。私は構わずに話し続ける。
エ「『闇』などに心を支配されるとは、地球の守護神として情けないぞ。そんなんじゃ、地球を守り抜いてはいけない。」
ア「!?」
アースは更に光が射し込んでいない青い瞳を見開く。
エ「地球は惑星の中で唯一生物が存在する惑星だ。地球が『闇』に支配されてしまったら、地球は地獄の惑星になってしまう。」
ニルヴァーナの時の、ニルビット族のように、『闇』が纏わり付くと、人々は共に殺し合ってしまうからな。
エ「それを阻止する役目は、アース、お前の役目だ。お前が『闇』に染まってどうするんだ。お前は、永遠に地球を守り抜いていくべきだろっ!!」
ア「!」
私が言い終わった時には、すでにアースの青い瞳には光が射し込んでいた。すると、アースの体が青く光りだした。アースは光が射し込んだ青い瞳で私に小さく微笑むと消えてしまった―――――
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エ「・・・!!?」
いつの間にか、私はコロールの森に戻って来ていた。私は換装を解き、いつもの鎧姿に戻ると、疲れが出てきたのか、近くの木に寄り掛かる。すると、目の前に白く光り輝いている『ブラックテンプラネット』・・・いや、『ホワイトテンプラネット』が宙に漂っていた。『ホワイトテンプラネット』は、空高く舞い上がると、見えなくなってしまった。私は『ホワイトテンプラネット』が飛んで行った空を見上げると、銀色に輝く無数の星が瞬いている。
エ「これで、地球は救われたはずだ。」
『ブラックテンプラネット』の数、残り6個―――――
後書き
第144話終了~♪
エルザの活躍で地球が救われたっ!ヤッタ~!
次回はユモが『ブラックテンプラネット』を止めるために立ち向かう!
お楽しみに~♪
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