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ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!

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第10話 レーティングゲーム前編 ライザー眷属VSジオ

 
前書き
遂にレーティングゲーム開始!ジオ爆走します。l 

 
 レーティングゲーム当日、俺は着替えをしていた。高校に上がる時に母さんに頼んで仕立て直してもらった衣装。他のみんなは制服だが、俺は部長に頼んでこの服装にしてもらった。カオスードと共にいた頃の服だ。それに着替え終わると机の引出しからある物をとりだした。カオスードが亡くなる時渡してくれた物、黒く光る鉱物がはめてある鱗でできているアームレットだ。
 カオスード・・・・・。

カチャ。

 それを左腕にはめて学校に向かった。







 部室にはすでにみんな集まっていた。みんなそれぞれのやり方でリラックスしてゲーム開始を待っているようだ。俺は椅子に座るイッセーに挨拶した。

「よう、イッセー」

「ジオ、!その服・・・・・・」

 イッセーは昔からよく遊んだから俺の服装にすぐ気付いようだ。

「ああ、母さんに仕立て直してもらったんだ」

「へぇ~、なんかその服見ると昔が懐かしいな」

そんな風に会話を楽しみにながらゲーム開始時間を待った。
 開始十分前になった頃、部室の魔方陣が光だし、グレイフィアさんが現れる。

「皆様、準備はお済みになりましたか?開始十分前です」

 それを聞きみんな立ち上がった。

「開始時間になりましたら、ここの魔法陣から戦闘フィールドへ転送されます。場所は異空間に作られた戦闘用の使い捨ての世界なので、どんな派手なことでも思うご存分にどうぞ」

 へぇ~・・・・・・思う存分ね~~。良いことを聞いた。
 俺はおもわず笑みを浮かべた。

「あの、部長」

「なにかしら?イッセー」

 イッセーが部長に何か質問している。

「部長にはもう一人の『僧侶(ビショップ)』がいますよね?その人どうしたんですか?」

 言われてみればそうだな・・・・・。
 イッセーの言葉につられて部長たちを見た。みんな急に黙ってしまっている。

「残念だけど、もう一名の『僧侶(ビショップ)』は参加できないの。そのことについてはいずれ話すわ」

 なんかわけありぽいな。

「今回の『レーティングゲーム』は、両家の皆様に中継でご覧になられます。それから魔王ルシファー様も今回の一戦を拝見されますので、お忘れなきように」

「……そう、お兄様が直接見られているのね・・・・・・」

 え、お兄さま?
 今聞き間違いじゃなかったらお兄さまって言ったよな。
 俺の様子に気づいたのか、朱乃さんが俺に説明をしてくれた。

「先の大戦で魔王さまは亡くなられたのです。しかし、魔王なくして悪魔は在り得ない・・・・・・。そこで強大な力を持つ者に魔王の名を受け継がせたの。現四大魔王は初代ルシファー、ベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウスの名を受け継いだ最上級悪魔なのです。そのお一人が、サーゼクス・ルシファー、『紅髪の魔王(クリムゾンサタン)』。それが部長のお兄様であり最強の魔王様です」

 なるほどそういうことか。
 俺は説明を聞きなっとくした。

「そろそろ時間です。皆様、魔方陣の方へ。開始時間になりましたら転送され異空間の戦闘フィールドに着きます」

 促され、魔方陣の上にみんな集まる。

「なお、一度あちらに移動しますとゲーム終了まで魔方陣での転移は不可能となりますので」

 魔方陣がグレモリーの紋様と違うものになり輝きだした。
 ・・・・・・さて、不死鳥(フェニックス)狩りと洒落込みますか!










 転移されたのか光が治まった。 しかし、周りを見ると部室の中だった。
 どういうことだ?失敗したわけじゃないし・・・・・・。

『皆様このたびの「レーティングゲーム」の審判役を仰せつかった、グレモリー家の使用人。グレイフィアでございます』

『わが主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。今回のバトルフィードはリアス様が通う人間界の「駒王学園」のレプリカをご用意いたしました』

 イッセーとアーシアが窓を開けて外を見ている。さっきまで真っ暗だった外が随分明るくなっているようだ。

『両陣営、転移された先が本陣でございます。リアス様の本陣が旧校舎、オカルト研究部部室。ライザー様が新校舎、生徒会室。「兵士(ポーン)」のプロモーションは、相手の本陣の周囲まで赴くことで可能となります。なお、特別参戦者、竜守ジオさまの扱いは「兵士(ポーン)」とさせていただきます』

 本当にチェスを大きくした感じのルールだな。イッセーがプロモーションするためには相手本陣の側まで行かないといけないのか。

「この通信機器を耳に付けてください」

 朱乃さんがイヤホンマイクタイプの通信機器を渡してくれた。
 それをつけながら部長が言う。

「これでやり取りするから壊さないでね」

『開始時間となりました。ゲームの制限時間は、人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』

キーンコーンカーンコーン。

 チャイムが鳴り響いた。開始の合図。
 初の「レーティングゲーム」が始まった。




 俺は新校舎に行くため校庭に向かって走っている。
 ゲーム開始してすぐには動かず、部長は戦略を練ってみんなに指示をだした。それぞれが指示どうり動くなか俺はドアを開け廊下にでようとしていた。それを見た部長が「何処に行くの?」尋ねたので俺は部長に言った。

「ちょっと相手に奇襲仕掛けてきます」

 そう言って部室から外に走り出す。部長たちの止める声を無視して敵本陣に一直線に走った。
 旧校舎を出た俺はそのまま校庭に向かった。部長の言うとうり校庭を行けば敵が待ち構えているだろう。けど――

「倒せばいいだけだ!」

 校庭に着くと部長の予想どうりに敵が待ち構えていた。騎士の格好したのが一人、他三人。
 騎士(ナイト)兵士(ポーン)の四人か。上等!
 気付かれる前に俺は魔力で身体能力を上げ上に跳んだ。

ダン!

 跳びあがった俺は敵の頭上まで来ると急降下して攻撃しかけた。

「混沌竜の蹴撃!!」

ズガアアアン!

「キャァアアア!!?」

「ウワァアア!?」

「くっ!」

 いきなりの奇襲に兵士(ポーン)二名は反応できず直撃したが、兵士(ポーン)一名はギリギリ防御して堪える。騎士(ナイト)は持ち前の俊敏な速さで回避されていた。

「っ!おまえは――」

「混沌竜の槍撃!!」

ズドッ!

 俺に気づいた兵士(ポーン)。相手が行動する前に追撃をして仕留める。それが決まり生き残っていた兵士(ポーン)も倒れた。
 倒れた3名の兵士(ポーン)は光に包まれていき消えた。

『ライザー・フェニックスさまの「兵士(ポーン)」3名、戦闘不能!』

「・・・・・・貴様、ミラの棍を止めた男だな。一人か?」

 生き残った騎士(ナイト)が問いかけてくる。それに俺は返答した。

「ああ、俺一人だけだぜ」

「・・・・なるほど、あの3人を瞬く間に倒す実力を持っているならその行動も頷ける。ふっ、ふふふふっ、面白い!私はライザーさまに仕える騎士(ナイト)カーラマイン!リアス・グレモリーの兵士よいざ尋常に勝負しようではないか!」

 そう言うと騎士は剣を抜き放つ。
 相手からの勝負の申し込み、それにたいする俺の返答は勿論決まっている!
 勝負を挑まれて逃げたら男がすたるぜ!

「いいぜ!その勝負乗った!俺の名はジオ。竜守ジオ。リアス・グレモリーの『兵士(ポーン) 仮』だ!」

 俺は堂々と名乗り上げた。すると騎士はうれしそうに口の端を吊り上げた。

「リアス・グレモリーの眷属におまえのような戦士がいたことをうれしく思うぞ。私はおまえのようなバカが大好きだ」

「へっ、俺もおまえみたいな奴は好きだぜ」

「そうか、なら――」

「ああ――」

ダッ!

 お互い同時に相手に向かって走り出し――――

「「勝負/だ!!」」

 激突した。









「ハアァ!」

「混沌竜の斬撃!!」

ガギィイィィイン!

 カーラマインの剣と俺の斬撃がぶつかる。そのまま数回打ち合いお互いいったん距離を置いた。
 こいつ、やるじゃねえか。
 強い相手との戦いで気分が高揚していた。

「思ったとうりなかなかやるな。それにしても不可思議な魔法だな、なんだそれは?」

 カーラマインは俺の魔法に不思議がっているようだ。
 そんなに珍しいのか?滅竜魔法って?
 俺がそんな風に思っているとカーラマインの剣が炎に包まれる。

「私はライザーさまの眷属、フェニックスの眷属は炎と風と命を司る!この炎を受けよ!ハアッ!」

 炎を纏った剣で再び斬りかかってきた。俺も迎撃をしたが、ここで騎士との差が出始めた。
 にわか仕込みの俺と剣の扱いに慣れた剣士、そこへ騎士の特性を加わり相手の剣を受け止められず体のところどころに切り傷ができる。しかも火傷のオマケつきで。

ザシュ。

「くっ、混沌竜の鉤爪!!」

ブオン。

ガギィン!

「っ!」

 斬られながらも俺は混沌を纏った蹴りを叩き込んだ。剣で止められたが相手を吹き飛ばし距離をとることができた。
 まずいな、このままじゃふりだな。・・・・・・・なら次は俺から攻めるだけだ!
 俺はカーラマインに突撃する。それに対して相手も迎撃にでた。
 カーラマインの剣には追いつけない、一本だけだったらな。なら――――
 カーラマインによって斬撃がはじかれ体勢を崩す。そこへ追撃がくる。

「もらった!」

「もう一本増やすだけだぁああ!」

ガギィイィィイン!

 俺はもう片方の腕からも斬撃を繰り出し受け止めた。それに驚き固まっているのその隙を突き猛攻をしかけた。
 さっきまでと逆転して俺がカーラマインを押す形になった。俺の両腕から繰り出される斬撃にカーラマインが押されていく。
だが、カーラマインも負けてはいなかった。俺の攻撃を防ぎ、隙を見ては反撃をしてくる。そのたびに炎と熱が襲ってくる。それでも俺は攻撃の手を休めず攻撃し続ける。

「うぉおおおおおおおおおお!!」

「はぁああああああああああ!!」

ギィン! ギィン! ギィン! ギャリン!

「うりゃああああああ!混沌竜の鉄拳!!」

バキャン!

「!?」

ドガァ!

「!?ぐっはぁああああああ!!」

ズォドドドドオオオオオンン!

 お互いに打ち合い拮抗するが、俺の一撃が決まりカーラマインは吹き飛ぶ。

「はぁ、はぁっ、はぁ」

 荒い息を繰り返しながらカーラマインが吹き飛んだ方を見る。土煙のせいでよく見えない。

ずしゃ。

 土煙の中から音が聞こえた。それとともに弱くなった土煙の中に人影が見える。
 土煙が治まるとそこにはぼろぼろのカーラマインが立っていた。鎧も壊れ剣も折れてあきらかに重傷だがその眼はまだ死んでいなかった。

「・・・・・・・ここまでの相手だったとはな、嬉しいぞおまえのような強者に会えて。だが、私は負けん!我が主ライザー・フェニックスさまの名にかけておまえに勝つ!!」

 カーラマインは腰の短剣引き抜き天にかざした。彼女を中心にして炎の渦が巻き起こる。そしてそのまま俺に突っ込んで来る。
 生半可な攻撃じゃ意味ないな。なら―――

「全力で応えてやる!!」

ダッ!

 俺も混沌を纏いカーラマインに突っ込んだ。

「はぁぁあああああああああああああああああああああああああ!!!」

「うぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」














ドォォォォォォオオオオオオオオンッッ!







撃破(テイク)」 
 

 
後書き
ジオの服装はナツの服装にちかい物です。今年中に戦闘校舎のフェニックスを書き上げたいです。感想お願いします。 
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