ヘタリア大帝国
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TURN95 マンシュタイン参戦その六
「共有主義の為でもヒムラーの為でもない!」
「では何の為に」
「ドクツの為だ!私はドクツに戻りもう一度あの国を救う!」
こう言い切る。
「私を支えてくれる友人達と共にな!」
「総統・・・・・・」
「友よ、御前の返事を聞こう」
マンシュタインの顔を見上げて問う。
「ドクツ軍の敬礼は何だ」
「敬礼でありますか」
「そうだ、私にその敬礼を見せろ!」
こうマンシュタインに言う、すると。
マンシュタインは直立不動になり姿勢を正した、そこから右手を斜め上に挙げて高らかに叫んだのだった。
「ジークハイル!ハイルアドルフ!」
「そうだ、ではいいな!」
「はい、ドクツの為に総統の為に」
最早目は戻っていた、かつての目に。
「及ばずながら戦わせて頂きます」
「宜しく頼むぞ」
「はい」
こうしてマンシュタインも戻った、こうしてだった。
ドクツ軍の主な将帥が揃った、ドイツはその軍を見てプロイセンに言った。
「まだドクツには戻っていないが」
「ああ、それでもだな」
「まるでドクツに戻った様だ」
「皆ここに揃ってくれたからな」
「やれる」
ドイツは確信と共に言い切った。
「ドクツに戻れる」
「間違いなくな、勝てるぜ」
「そうだな、それではだ」
「まあまずはソビエトに勝ってな」
「それからだな」
「北アフリカからも攻めてな」
プロイセンにとっては因縁の地だ、だからこそ話に出したのである。
「俺達の国に戻ろうな」
「是非共な。しかし総統は変わった」
ドイツはレーティアのことも話した。
「これまでは一人だった」
「マンシュタイン元帥や俺達のことを友達って言ってくれたよな」
「ああ、確かにな」
「一人じゃない、あの人は」
「そのことがわかったんだな」
「成長された」
友の存在、そして一人ではないことを知る。そのことも大きいというのだ。
「戻られた時のドイツはな」
「これまで以上に凄い国になるな」
「一人では限度がある」
如何にレーティアといえどもだというのだ、幾ら彼女があらゆることに対しての天才でも一人でしかない。
しかし今は違う、それならというのだ。
「共にドクツを支えていける」
「そうだな、俺達も一緒にな」
「ドクツを支えていこう」
こう話したのだった、ドクツ軍は戻るべき者が全て揃った、国の留守を預かるドイツとプロイセンの妹達は別として。
リディアはこの時日本にいた、その日本橋という場所で。
メイド喫茶やゲームショップに入りこう言った。
「うわ、凄いねここって」
「お気に召されました?」
「ええ、とてもね」
笑顔で同行する台湾に返す。
「楽しい場所ばかりじゃない」
「ですよね。食べ物のお店も一杯ありますし」
「串カツいいわね」
リディアが話に出したのはこれだった。
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