FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第140話 10の惑星
前書き
イエ~イ☆07だよ☆
今回は遂に封印が解かれてしまった『ブラックテンプラネット』。それを阻止する為、最強チームが動き出す!だが、どうやって・・・?最強チームの、全宇宙の運命は・・・!?
途中で目線が変わります。最初はマヤ目線です。
それでは、第140話・・・スタート☆
銀色の光が消えた。光が消えた後でも、私達はしばらくそこから目を逸らす事が出来なかった。最初に口を開いたのはリョウだった。
リョ「ブ、『ブラックテンプラネット』の、ふ、封印が・・・と、解かれた・・・」
途切れ途切れに言うと、ガクンッと地面に膝を着いた。
ウェ「ど、どど、どうしよう・・・」
ト「あわわわわぁ・・・」
ウェンディとトーヤは顔が青ざめている。
エ「くそっ!もう、どうにもならないのか・・・」
ル「エルザ・・・」
ショ「・・・・・」
エルザは硬く握った拳で地面を殴る。ルーシィは声を掛けるけど、その声は今のエルザには届いていない。ショールはずっと俯いたまま。
ユ「う、宇宙は・・ど、どうなっちゃうの・・・?」
グ「・・・・・」
ユモはガクガク震え、グレイもショールと同じように俯いたまま。ハッピーもシャルルもフレイも私も何も言葉に出す事が出来ない・・・皆暗い表情をしている。
ナ「まだ終わりじゃねぇぇぇぇぇっ!!!」
ただ1人除いて・・・口から炎を噴出しながらナツが叫ぶ。全員ナツの方を振り返る。
ナ「まだ封印が解かれたばかりだろ?急いで行けば、まだ間に合うかもしれねぇだろっ!簡単に諦めてんじゃねぇぞお前等ァッ!!それでも妖精の尻尾の魔道士かぁっ!!!」
ナ以外「!!!」
ナツの言葉で全員が目が覚めた。リョウは立ち上がると、
リョ「ナツの言うとおりだな。」
シャ「こんなところでクヨクヨしてじゃダメよね。」
ハ「あいっ!」
グ「クソ炎にしちゃあ結構良い事言うじゃねぇか。」
ナ「んだとグレイッ!もういっぺん言ってみろっ!」
マ「褒めてんだよ。」
フ「そんなにカッカするなって。」
いつの間にか、皆に笑顔が戻っていた。何でだろう・・・?「もう終わりだ・・・」って思っても、ナツの言葉を聞くと、なぜか勇気が出る・・・!ナツには、皆を勇気づける何かがあるんだ・・・!
エ「よしっ!急いで湖の所に戻るぞっ!」
エ以外「おぅっ!!!」
エルザを先頭に、私達はさっきの湖の場所に向かって全速力で走った。途中でナツが私の方に振り返った。
ナ「ぜってぇ~に、阻止しような。」
少しネコ目気味の目に、白い歯を見せて笑う。私もそれにつられて笑って、
マ「もっちろんっ!」
と笑い返し、ナツの拳と私の拳をぶつけ合った。
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『ここから鎖の少女のボス、チェス目線でいきます。』
黒い光を纏った巨大な球体、『ブラックテンプラネット』はとてつもなく恐ろしい魔力を感じる。俺は『ブラックテンプラネット』に向かって両手を大きく広げた。
チェ「おぉ!こ、これが・・・!『ブラックテンプラネット』。これで、やっと、俺の願いが叶うっ!全宇宙を、支配出来るのだっ!!」
ス「おめでとうございます、ボス。」
スバルが笑顔で手を叩く。俺はスバルの頭を髪の毛がぐしゃぐしゃになるまで撫でた。
チェ「スバル、俺の願いが叶ったのはお前のお陰だ。ありがとう。本当に、ありがとう。」
ス「ボス・・・!」
チェ「だが、ここからが更に大変だ。これを動かす事が出来るのは、10の惑星を操る事が出来るお前にしか出来ない。スバル、やれるか?」
スバルは黒い瞳を星のようにキラキラ輝かせると、
ス「もちろんですっ!ボスの期待に、必ず応えてみせますっ!」
そう言うとスバルは『ブラックテンプラネット』に向き直り、さっきとは違う呪文のようなものを唱え始めた。
ス「我は10の惑星を操る事が出来る選ばれし者、それに応え、我を受け入れたまえっ!!」
すると、さっきまで黒く輝いていた『ブラックテンプラネット』が、銀色に光りだし、なんと10の球体に分裂した。すると10に分裂した小さな『ブラックテンプラネット』は、それぞれ違う色に光りだした。い、いったい、どうなっているんだ・・・!?混乱している俺に、スバルは穏やかに語りかける。
ス「この色は10の惑星の事を示しているんです。オレンジ色は太陽、水色は水星、金色は金星、赤は火星、緑色は木星、茶色は土星、黄色は天王星、銀色は海王星、紫色は冥王星、そして、青は地球を示しているんです。それぞれの色が、10の惑星を支配する力を持っているんです。」
チェ「何とっ!素晴らしい・・・!素晴らしすぎるっ!!」
俺はすっかり興奮していた。
ス「後は俺がこの分裂した『ブラックテンプラネット』をそれぞれ操ればいいだけです。」
チェ「ほぉ~。では、早速始めてくれ。」
ス「了解です。ボスの為に・・・!」
スバルは分裂した色とりどりの小さな『ブラックテンプラネット』の中央に立つと、さっきとは違う呪文を唱え始めた。
ス「偉大なる魔法よ・・・我に従い、全宇宙を・・・」
ナ「止めろおおぉおぉぉおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
ス「ぐぁはっ!」
チェ「スバル!?」
スバルが呪文を全て言い終わる前に、何かがすごい勢いでスバルを殴り飛ばした。スバルは吹っ飛び、バババッシャアアアアアン!!と水しぶきを上げて湖に落ちた。スバルを殴り飛ばしたのは、
ナ「ギリギリセーフ。」
拳に灼熱の炎を纏った火竜だった。
マ&ハ「ナツゥ~~~!」
ナ「おぅ!間に合ったぜっ!」
後から他の妖精の尻尾のバカ共達もやって来た。怪物も復活していた。
ユ「な、何このカラフルな球は?」
ウェ「もしかして、『ブラックテンプラネット』じゃないですか?」
フ「こんなに小さいのかぁっ!?」
ショ「この様子だと、トーヤの魔力は使われたみたいだな。」
妖精の尻尾のバカ共達が、分裂した『ブラックテンプラネット』に驚いていると、
ス「ぶはぁっ!」
チェ「スバルッ!」
湖に落ちたスバルが這い上がってきた。湖から這い上がったスバルの黒い瞳は怒りで染まっていた。
ス「この野朗ォ・・・ボスの、計画の・・ボスの夢の・・・邪魔をするなああぁぁあああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
スバルが銀色の光を纏った拳で火竜に殴り掛かる。が、
ナ「火竜の・・・鉤爪ッ!!」
ス「ぐぉほっ!」
チェ「スバル!」
火竜の炎を纏った足で鳩尾を蹴られ、湖の反対側まで飛ばされ、木に頭を打って気を失ってしまった。あのスバルを簡単に倒すとは・・・
リョ「おいチェス、さっさと『ブラックテンプラネット』を止めろ。」
グ「鎖の少女はもうお前しか残っていない。とっととそんな下らねぇ計画やら夢やら止めて、大人しく評議委員に捕まりに行きやがれっ!!」
聖十のリョウが聖剣を1本抜きながら、なぜか上半身裸の男が両手に冷気を溜めながら言う。
チェ「ここまで来て止めろだと?冗談じゃない。今更止めるなど出来る訳が無い。俺は全宇宙の支配者となるのだっ!そして、一からこの世界を作り直してやるっ!もう俺は誰にも止められながはっ!」
最後まで言い終わる前に、火竜に顔面、上半身裸の男に鳩尾、聖十のリョウに背中を同時に殴られた。
ナ「今の世界のどこが変える必要があるんだ?ア?」
グ「気に食わねぇんだよ、そういうの。」
リョ「この世界より、お前が、一からやり直した方が良いと思うぜ。もちろん、他の6人もな。」
3人の言葉を耳にしながら、俺はその場に倒れ意識を失った。
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『ここからユモ目線で書いていきます。』
チェスはナツとグレイとリョウの一撃でノックアウト。これで鎖の少女の討伐は終了だね。
エ「あぁ。だが問題はここからだ。」
エルザが険しい表情で周りを見渡す。私達を取り囲むように、なぜか10に分裂した色とりどりの小さな『ブラックテンプラネット』をどうするか。
ト「10の惑星・・・太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星、そして地球・・・」
この10の惑星を支配する事が出来る闇魔法を、またこの湖に封じる訳ェ!?
ショ「いや、それはさすがに止めておいた方がいい。これは評議会が決める事だな。」
リョ「あぁ。」
リョウが頷いたその時、『ブラックテンプラネット』が小刻みに震えだした。
ナ「な、何だ何だぁっ!?」
ハ「ど、どうなってんのっ!?」
すると、『ブラックテンプラネット』が次々に森の中へ飛んで行っちゃった。
シャ「いったいどうなってるのっ!?スバルもチェスも倒したのにっ!?な、何で・・・!?」
『ブラックテンプラネット』を操る事が出来るのは、ノービリ家に100年に一度生まれる10の惑星を操る事が出来る能力を持つスバルだけ。でも、そのスバルはナツに倒されて気を失っている。
リョ「ま、まさか・・・!『ブラックテンプラネット』が、暴走しちまって、勝手に動いてるんじゃ・・・!」
マ「こ、これは・・かなりまずいよ・・・!」
ル「こ、これじゃあ、本当に・・・全宇宙が、支配されちゃうわ・・・・!」
全員言葉を失った。最悪な事態が、全員の頭の中に次々と浮かび上がってくる・・・
ナ「だぁーーーーーっ!やべぇぞこりゃあっ!!」
エ「落ち着けっ!『ブラックテンプラネット』は全部で10個!1人1つ『ブラックテンプラネット』阻止する事が出来れば・・・!」
エルザの案に、少しだけ希望に光が戻ってきた。
ユ「時間もないっ!その作戦でいこうっ!」
私達はお互いほぼ同時に頷き合う。
ショ「『ブラックテンプラネット』を見つけたら、どんな方法でもいいから阻止するんだっ!!」
グ「世界の運命が掛かってるんだっ!!ギルドの名折れだけじゃ済まさねぇからなっ!!」
リョ「ぜってぇ~に1人1つは阻止しろよっ!!」
リョ以外「おぅっ!!!」
私達は森中に散らばった10個の『ブラックテンプラネット』を阻止する為走り出した。
後書き
第140話終了です☆
最強チームは暴走状態になってしまった『ブラックテンプラネット』を全て阻止する事が出来るのかっ!?
次回はトーヤが『ブラックテンプラネット』を阻止するため立ち向かうっ!
お楽しみに☆
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