FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第139話 天と地・・・今、繋がる・・・・
前書き
駄作者07です!
今回は『ブラックテンプラネット』の封印場所を突き止めた最強チーム。トーヤの魔力を取り戻す為、全宇宙を救う為に『ブラックテンプラネット』の封印場所へと走る!!
いろいろな目線で書いていきます。最初はリョウ目線で書いていきます。
それでは、第139話・・・スタート!!
俺とルーシィは、ミモリとのバトルの後、同じくバトルを終えたエルザ、ショール、グレイ、ユモと合流した。それぞれ突き止めた『ブラックテンプラネット』の情報を話しながら、俺達はナツとマヤとハッピーとフレイを捜しながら森の中を走り回っていた。
エ「やはり、『ブラックテンプラネット』の封印を解く為には、怪物召喚と、スバルが必要なんだな。」
ル「うん。スバルは『ブラックテンプラネット』を発明した科学者、ギンガ=P=ノービリの孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫の孫なんだって。」
グ「ず、随分長ぇな・・・」
グレイに同感だ。
リョ「100年に一度生まれるノービリ家の子供は、全宇宙にある10の惑星を操る事が出来る能力を持っているらしいぜ。」
ショ「なるほど。それがスバルって訳か。その能力と怪物召喚が合わさって1つになった時、『ブラックテンプラネット』の封印が解かれるって訳か。」
流石ショール!飲み込みが早いぜっ!
ユ「『ブラックテンプラネット』の封印場所は、コロールの森にある唯一の湖の底。」
随分と面倒な場所に封印してくれたもんだぜ。その時、
ナ「おいマロン!『ブラックテンプラネット』の封印場所はどこだっ!おいっ!寝てんじゃねぇぞこらぁぁぁっ!!」
ナ&マ&ハ&フ以外「!!?」
近くでナツの怒鳴り声が聞こえた。ていうか、栗に怒鳴ってるのか?
グ「こっちだっ!」
グレイの誘導により、ナツ達と合流する事が出来た。ナツが怒鳴っていたのは栗ではなく、少しウェーブの掛かった金髪の女だった。確か、鎖の少女のマリンだったよな?名前は似てるけど、食べ物じゃねぇよ。
エ「お前達は『ブラックテンプラネット』の事を何か突き止めたか?」
マ「全然。突き止める前に気を失っちゃったから。皆は何か分かった?」
俺達はそれぞれ突き止めた事をナツ達に話した。
マ&ハ「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!?」
ナ&フ「ぬぁぁぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」
ル「お、驚きすぎよ・・・」
ナ「ス、スバルの能力と、ト、トーヤの魔力で・・・だぁーーーーーっ!意味分かんねぇーーーーーっ!!」
ショ「少し落ち着けって。とにかく、『ブラックテンプラネット』が封印されている湖を探そう。」
ユ「ど、どうやって・・・?」
ショ「・・・・・」
ユモの質問にショールは黙り込んだ。こんなに広すぎるコロールの森に唯一しかない湖だ。手分けして探しても時間が掛かり過ぎる。その間に、『ブラックテンプラネット』の封印が解かれちまうのと同時に、トーヤを助ける事が出来なくなる・・・俺達全員腕組をして、何か良い方法はないかと考えていたその時、
ナ「!このにおい・・・!」
ナツが何かをボソッと呟き、いきなり東に向かって走り出した。
マ「えっ?ちょっ!ナツゥ!?」
フ「いきなりどうしたんだよっ!?」
エ「ナツ!どこに行くんだっ!」
ナツは足を止めずに俺達の方を振り返ると、
ナ「こっちからスクバとチャンスのにおいがするんだっ!」
あいつの鼻は獣以上だもんな。ちなみにスクバっていうのはスバルの事で、チャンスっていうのはチェスの事だろうな。ん?という事は・・・
グ「奴等がそっちにいるって事は、その近くに『ブラックテンプラネット』は封印されている湖があるって事だっ!」
リョ「でかしたぜナツ!急いでナツを追うぞっ!」
ハ「ナツゥ~~~!待ってよぉ~~~~~!」
俺達はナツを追いかけて『ブラックテンプラネット』の封印場所へ走り出した。
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『ここから鎖の少女のボス、チェス目線でいきます。』
チェ「遂に、遂に来たぞ・・・!」
俺とスバルの目の前には、湖が広がっている。そう、この湖こそが、『ブラックテンプラネット』の封印場所、「シャンダの湖」だ。水面が太陽の光を反射してキラキラ輝いている。
ス「こんな綺麗な湖に、全宇宙を支配する事が出来る伝説の闇魔法が封印されているとは・・・驚きました。」
チェ「俺も最初知った時は驚いたさ。スバル、お前とはここで会ったよな。」
いつの間にか、俺とスバルは出会った時の事を話していた。
ス「そうでしたね。あの時の事は今では感謝しています。俺だけじゃありません。サニーとレイニーも、ミモリも、ティオも、マリンも。ありがとうございます、ボス。」
ずっと昔の事に感謝されるとなぜか照れる。
チェ「い、今更礼なんか言ってどうするっ!とにかく、早く封印を解くぞ。」
その時、
ナ「トーヤの魔力を・・・返しやがれぇぇぇぇぇっ!!」
チェ「ぐぉほっ!」
ス「ボスゥッ!?」
いきなり何者かに顔面を殴られた。急いで体勢を立て直し起き上がると、そこには妖精の尻尾のバカ共達がいた。
ス「な、なぜここが分かった!?」
マ「ナツの鼻だよ。」
ナ「ふん。」
チェ「そうか。滅竜魔道士は嗅覚、視覚、聴覚が竜そのものだったな。俺とスバルのにおいを嗅ぎ付けて、ここまでやって来たって事か。」
リョ「お前、知識は豊富なんだな。」
ス「当たり前だっ!ボスを侮るんじゃねぇぞっ!」
エ「貴様等の事を侮っている時間はない。」
ショ「俺達の目的はただ1つ。」
先頭にいた火竜が右手を俺達に差し出す。
ナ「怪物召喚を、トーヤの魔力を返せ。」
チェ「そう簡単に渡す訳にはいかねぇぞ。」
俺はポケットから吸収で怪物から奪い取った魔力の固まりを取り出す。それと同時に、火竜と、なぜか上半身裸の男が、
ナ&グ「それを返しやがれぇぇぇぇぇっ!!」
腕を伸ばして飛び掛ってきた。俺はひょいっと軽く避ける。すると今度は、動物姫と、氷上の舞姫が、
マ&ユ「トーヤの魔力を返せぇぇぇぇぇっ!!」
俺の顔面目掛けて蹴りを放つ。が、俺はそれもあっさり避けた。すると今度は金髪の女と、聖十大魔道が、背後から妖精女王と元有名マジシャンが、
リョ&ショ「トーヤの魔力を返せぇぇぇぇぇっ!!」
ル&エ「らああああああああああっ!!」
必死に怪物召喚の魔力の固まりに腕を伸ばすが、全て俺は避ける。だが、
ハ「えぇぇぇいっ!」
フ「とぉっ!」
チェ「なっ!?」
背後から狙っていた羽の生えた青猫と赤い鳥の気配に気づかなかった。怪物召喚の魔力の固まりは奪われてしまった。
ナ「ハッピーナイスッ!」
マ「フレイすごぉ~い!」
エ「トーヤの魔力は取り戻したっ!急いでウェンディたちの所に戻るぞっ!」
エ&ス&チェ以外「おぅっ!!!」
妖精の尻尾のバカ共達は、足早にその場から立ち去って行った。
ス「この野朗~・・・!待ちやがれっ!」
チェ「待て、スバル。」
妖精の尻尾のバカ共達を今にも追いかけていきそうなスバルの肩を掴んで引き止める。
ス「ですがボス!怪物の魔力がないと、『ブラックテンプラネット』の封印は解けないんですよっ!ボスの計画も、ボスの夢も台無しに・・・」
薄っすらと黒い瞳に涙を浮かべたスバルの頭にポンッと手を置く。
チェ「そう慌てるな。俺を誰だと思っている?闇ギルドの最大勢力、ビゲスト同盟の1角、鎖の少女のボス、チェスだぞ。」
俺はもう1つのポケットからさっきよりは少し小さい怪物召喚の魔力の固まりを取り出した。
チェ「こんな事もあろうかと、魔力を2つに分けておいたのだ。」
ス「流石ボス!」
スバルは目を輝かせた。
チェ「さぁ、邪魔者もいなくなった。今度こそ『ブラックテンプラネット』の封印を解くぞっ!」
ス「イエッサーッ!」
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『ここからショール目線でいきます。』
俺達はハッピーとフレイのお手柄で、間一髪のところでチェスからトーヤの魔力を取り返す事に成功した。今はナツの鼻を頼りにウェンディ達の居場所に向かっている。
ユ「あいつ等、追いかけて来ないね。」
ユモが後ろを振り返って言う。普通は自分達の計画が台無しにならないように、また奪い返しに追いかけて来ると思ったけど、その様子はない。
ショ「何か、嫌な予感がする・・・」
そう思ったその時、
ナ「ウェンディーーーッ!シャルルーーーッ!」
ウェンディ達の居場所を見つけたのか、ナツが大声を上げる。
ウェ「ナツさんっ!皆さんもっ!」
シャ「無事で何よりだわ。」
ウェンディとシャルルはほっと胸を撫で下ろす。
ハ「はいこれ。トーヤの魔力だよ。」
ハッピーがウェンディに球体形になったトーヤの魔力を渡す。それを受け取ったウェンディは、目に涙を浮かべて、
ウェ「よかったぁ~・・・これで、トーヤさんも・・・・」
ル「ほら早く、これをトーヤに返さないと。」
ウェ「そ、そうですね。」
ウェンディは涙を拭い、仮死状態のトーヤの傍にしゃがみ込む。ウェンディはトーヤの胸の辺りに魔力の固まりを近づけると、魔力は勝手にウェンディの手から離れ、トーヤの体内へと吸い込まれていった。すると、
ト「・・・ぅ、んん~・・・・?」
ウェ「トーヤさん!」
シャ「トーヤ!」
ショ「気がついたかっ!」
トーヤはしばらく横になった状態で瞬きを繰り返し、起き上がっても辺りをきょろきょろ見回す。そしてやっと発した言葉は、
ト「あ、あれ・・・?ぼ、僕、いったい、何を・・・・?」
状況が把握出来ないトーヤは何度も瞬きをする。
ウェ「ヒッ・・よ、よか・・・った・・うぅ・・・・」
ウェンディの瞳から大粒の涙が溢れていた。それを見たトーヤは、
ト「えぇっ!?ウェ、ウェンディさん!?ど、どうしたんですかぁっ!?ぼ、僕、何か酷い事でもやりかしちゃいましたかっ!?」
必死にウェンディを慰めようと慌てているトーヤ。どうやら魔力を奪われた以前の記憶が無いみたいだな。
ト「ウェンディさんっ!い、いったいどうし・・あ、あれ・・・?」
ウェ「ト、トーヤさんっ!?」
リョ「どうしたっ!?」
トーヤが再び力なく倒れそうになったところを慌ててリョウが支える。トーヤは薄っすら目を開けると、
ト「ス、スミマ、セン・・な、何だか、体に・・力が、入ら、なく、て・・・」
トーヤは力なく答える。
エ「魔力が戻ったというのにかっ!?」
ル「そ、そんな・・・何で・・・・?」
すると、俺の脳裏に思いもよらぬ事が頭に浮かんだ・・・
ショ「ま、まさか、チェスの奴・・・トーヤの魔力を、全部、返さなかったんじゃ・・・!」
ト以外「!!!」
トーヤ以外の皆顔が一気に青ざめる。
マ「も、もし、今、ショールが言った事が、本当なら・・・」
グ「『ブラックテンプラネット』の封印が・・・解かれちまう・・・!」
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『ここから再び、チェス目線でいきます。』
妖精の尻尾のバカ共め。まんまと俺の罠に掛かったな。
チェ「まずは怪物召喚をこの湖に投げ入れる。」
ス「いよいよですね、ボス。」
チェ「あぁ。」
ポチャンッと音を立てて怪物召喚の魔力の固まりを湖に投げ入れる。一瞬だけ、水面が銀色に輝いた。
チェ「さて、次はスバル、お前の番だ。」
ス「了解です。」
スバルは湖に向き直ると、左手を掌が下になるよう地面にかざし、右手を掌が上になるよう天にかざす。すると呪文のようなものを唱え始めた。
ス「我が身に眠る力よ・・・天地の力を借り、ここに現れよ・・・」
するとスバルの右手には球体形をした水色の光が、左手には球体形をした緑色の光が輝いていた。スバルは両手を湖の方に向け再び呪文のようなものを唱え始めた。
ス「天と地・・・今、繋がる・・・・」
すると球体形の水色の光と緑色の光がスバルの手から離れ、湖の真ん中で止まった。
ス「太陽、水星、火星、木星、金星、土星、天王星、海王星、冥王星、地球の力・・・今、ここに解き放てぇぇぇぇぇっ!!!」
スバルが叫んだのと同時に、球体形の水色の光と緑色の光は湖に沈んだ。すると、ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!!という凄まじい地鳴りと共に、湖の水がしぶきを上げる。その時、水面から一筋の銀色の光が上がった。俺とスバルはあまりの眩しさに目を覆った。目を開けると、俺達の目の前には黒い光を纏った巨大な球体の姿があった。俺は両手を広げると、
チェ「これが、俺が長年求め続けてきた伝説の闇魔法・・・『ブラックテンプラネット』・・・!」
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『ここから少しだけルーシィ目線でいきます。』
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・!!!
ル「キャアッ!」
突然地面が揺れた。
ナ「・・ぅ、ぅぷ・・・」
マ「こんな時に酔わないでよっ!」
フ「じ、地震かっ!?」
エ「いや・・違う・・・」
ウェ「エルザ、さん・・・?」
エルザの硬く握られた拳は小刻みに震えていた。
ショ「エ、エルザ、どうし・・・!!」
心配したショールがエルザの肩に手をのせたまま動かなくなっちゃった。エルザとショールの視線の先は一緒。私達も、2人が見つめている方に視線を移すと・・・
エ&ショ以外「!!!」
湖があった場所の辺りから、一筋の銀色の光が空に上っていた・・・
リョ「あ、あいつ等に・・『ブラックテンプラネット』の・・・ふ、封印が・・と、解かれちまった・・・!!」
私達は、その銀色の光から、目を逸らす事が出来なかった・・・
後書き
第139話終了ですっ!
久々にウェンディ&トーヤ&シャルルが登場しましたっ!遂に封印が解かれてしまった『ブラックテンプラネット』。全宇宙の運命は・・・!?
次回は『ブラックテンプラネット』を止める為、最強チームが動き出すっ!全宇宙の運命は、彼等に託されたっ!
次回もお楽しみにっ!
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