インフィニット・ストラトス 復讐を誓った血継限界の転生者
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プロローグ2 『白騎士事件』
父さんの仕事で引っ越して三年が経ち、俺は8歳になった。新しい学校では織斑一夏と篠ノ乃箒って奴らと仲良くなり、今は家族で海水浴に来ていた。
「燐達~そろそろ帰るぞ~!」
「ハイハイっと、いくぞ、火月、焔」
「分かったよ。燐」
「ハ~イ!」
俺達は車に乗り込み、母さんの運転する車で家に帰ることになった。時間は午後2時、家に着くのは何時位だろう?
「あらあら、燐以外全員寝ちゃたわね。お父さんもよだれ垂らしながら寝ちゃてるわよ」
「いびきうるさく無いだけいいと思うよ母さん」
「フフっそれもそうね~…あら、何かしら?」
母さんが不思議そうに見ている先を見ると、車が渋滞になっており、人が何人もどこかに走っている。マラソンとかの走りかたじゃない。何からか逃げているみたいだ。
「燐、火月と焔を起こして。あなた起きて!」
「二人共起きろ!」
俺と母さんが三人を起こすと三人共異変に気ずき、父さんが車を降りて、走っている人に話を聞くと、車に戻ってきて俺達全員を車から降りるよう指示した。
「父さん何があったの?」
「なんでも世界中からこの辺りに沢山のミサイルが放たれたらしい。だからみんな車とか捨てて安全な所に避難するみたいだ。俺達もそこに避難するぞ」
父さんはそう言って、俺達は車を捨て、避難所まで走った。山の奥にある避難所の距離は遠く、なかなか着かない。とゆうかこれは迷ってないか?
「避難所が見当たらないな。……なんだあれは?」
周りを確認していた父さんが不思議そうに海の方を見ていた。俺達も写輪眼を使い海の方を見ると、そこには白い鎧のようなものに身を包んだ一人の騎士が空に浮いていた。あれがISか。
「分からないわ。パワード・スーツみたいだけど?」
「見ろ!ミサイルだ!ミサイルが飛んできたぞ!」
ISが見つめている先から、沢山のミサイルがこちらに向かって飛んできた。俺達は急いでその場から走って離れる。その間もISの方を見るとあのISはミサイルを次々と切り落としていっている。
「すごい」
俺はその姿を見ているとミサイルを一つ取りこぼした。まだあの機体のセンサーは完璧じゃないのか。あの様子だと操縦者も気付いてないな。……て、あのミサイルこっちに来てるし。
「マズい!伏せろ!」
父さんの大声の指示で伏せると、ミサイルはここから少し上の所に当たり、ドオォォォォ!!!と豪快な爆発音をあげ、爆発した。爆風により、火のついた木が倒れてき、俺達の前で伏せていた父さんと母さんがその下敷きになった。
「父さん!母さん!」
「お父さん!お母さん!」
「だ、だいじょうぶか…三人共?」
「俺達の心配の前に自分達の心配をしろよ!火月、焔この木をどうにかしてどかすぞ!」
「「うん!」」
「止めろ!そんなこと……するな。助けられた所でもう父さんは歩けない。下半身の感覚が無いんだ。それにどうやら母さんを今ので寝てしまったみたいだ」
父さんはもう動かなくなった母さんを見ながらそう言って、自分の口から出てる血を指につけ、印を結び始めた。
「“口寄せの術”」
父さんが血のついた手を地面につけると、ポンッ!と音と煙をあげながら一匹の大蛇が出てきた。
「おぉ、久しいな友よ!っていったいどうしたんじゃ!?」
「蛇六…頼む。息子達を安全な所まで逃がしてくれ」
「ちょっと待てよ父さん!なんでそうなるんだよ!俺達だけ助かってもその後どうするんだよ!?」
「そうだよ父さん!」
「一緒に帰ろうよお父さん!」
「いいから言うことを聞きなさい!」
父さんは叫び、俺達を黙らせた。
「燐。お前は頭がいいし、才能があるそれでいて周りに気配りが出来る優しい子だ。火月は燐に負けずと頑張り、実力を上げてきた努力家だ。その自分を大切にしなさい。それから焔。お前は将来絶対に美人になるから、悪い男に捕まるなよ…お前の結婚式のドレス姿見れなくて残念だよ」
俺達は涙を流しながら父さんの言葉を聞いていた。蛇六は目を瞑りながら静かに聞いていた。
「最後に一つ…親として言うことがある。かっこいいおじいちゃんとかわいいおばあちゃんになったらまた会おう。それまでは絶対に会いに来るなよ!」
木から火が父さんに移り、父さんは焼かれながらも、涙を流しながら笑って最後にそう言った。俺達は涙を拭きながら、蛇六について走っていた。俺はあのISを睨んだ。行き場のない憎悪と怒りが混み上がりながら。その瞳はいつもの勾玉模様では無く三枚の刃の手裏剣のような模様となり、いつもより赤くそして、鈍く光っていることにすら気づかず。
後書き
母親の出番少なすぎでした
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