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misfortune

作者:水奴
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第二部
  offenderⅡ

「うわ、こりゃひでぇな」
朝になって循環して来た兵数人があの路地裏で足を止めた。
「本当にこれだけの人数を一人でやったのか...」
そこには眼球を抉られ喉を切り裂かれた無惨な死体が十数人分転がっていた。
「これやった犯人、今じゃ国中が指名手配してるそうじゃねぇか。まだ成人もしてない女の子がな...」
「捕まったら即死刑だってな」
「奥にある子供と大富豪の死体もその子がやったらしいじゃねぇか。全部で二十人以上...流石に生臭いな...」
「早く捕まると良いな。安心して街を歩けねぇよ」
「あ、そういえば知ってるか?」
「ん?」
「あの“黒い殺し屋『カゲ』がこの街に来てるらしいぞ」 
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