misfortune
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第一部
SlumⅣ
前書き
「私」と「皆」が出会った日に遡ります
後の事なんて何も考えていなかった。偶然入った路地裏で出会った私より小さな子供たち。
—7人...
私と同じように汚れた服を着て、今にも死にそうな目でこちらを見ている。
その目に同情でもしたのか、私は自分が生きる為に死にもの拭いで盗ってきた果物を渡した。
その所為なのかは分からないが、その子供たちに懐かれてしまった。
盗みに行く時もついて来て、一緒に逃げ回った時もあった。
寒い夜も皆で寝ればあったかかった。
まるで、弟や妹が出来たようだった。不思議な感じ。
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