misfortune
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SlumⅢ
その日、私は帰るのが遅くなってしまった。パン一つ持って帰る頃にはもう既に夜になっていた。
足を引きずるように歩いてあの角を曲がろうとする。
—早く皆の所に帰らなくちゃ...
既に私の身体は疲労と傷でボロボロだったが皆の為だと思うと頑張れた。
そして私はあの角を曲がり、皆でパンを食べる光景を思い浮かべた。だがそれは突如として叶わなくなった。
『赤』
曲がった先、私の目に飛び込んできたのは異臭を放つ赤黒い『何か』。
そのドロドロとしたモノは周りの壁や地面にへばりついて辺り一面を赤く染め上げていた
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