ヘタリア大帝国
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TURN91 アステカの女神その九
「だからだホ!まずはソビエトだホ!」
「それではですね」
ここでまた言う日本だった。
「まずはソビエト戦ですね」
「とりあえず第八世代の艦艇の生産は順調です」
平賀津波も話す。勿論久重の口でだ。
「ソビエト戦開始までには攻撃軍全軍に配備出来ます」
「ではその時に」
「おそらくソビエトは間も無く条約を破棄してきます」
伊藤が述べる。
「その時までには」
「ではお願いします」
帝は会議の参加者達の話を聞いて言った。
「まずはソビエト戦ですね」
「その間エイリスが動かないでしょうか」
「そのことですが」
ここで言ったのは宇垣だ、相変わらず外相として動き回っている。
「どうやらインド洋奪還作戦を計画している様です」
「そうですか、それでは」
「ソビエトのことも気になりますが」
それでもだというのだ。
「まずはあちらかと」
「わかりました、では日本からですね」
「一旦インド洋に向かいましょう」
そしてだというのだ。
「そこでエイリスを迎え撃つべきです」
「了解です、ではインド洋でエイリス軍を即座に退け」
東郷も言う。
「満州方面に向かいましょう」
「それでは」
ソビエトのことも気になるがそれでもだった、まずはインド洋だった。
実際にエイリスは反撃作戦に入ろうとしていた、モンゴメリーがロンドンにおいてセーラ達と話をしていた。
「それでは今からです」
「はい、南アフリカに入りですね」
「そこで祖国殿、妹殿と共にです」
モンゴメリーはそれぞれセーラの玉座の左右にいる二人も見た。
「反撃作戦に取り掛かります」
「そうしてですね」
「まずはインド全域です」
そこだというのだ。
「奪還します」
「インドはまさにエイリスの生命線です」
セーラも硬い顔で言う。
「それを奪還しなければ」
「エイリスの今度はありませんね」
「若しもエイリスがインドを失ったままですと」
今のアフリカだけでは、というのだ。
「理想は東南アジア、オセアニアも奪還することですが」
「この戦いに勝ち」
「アフリカだけでは戦いに勝ててもです」
「エイリスは欧州の一国に過ぎません」
「ソビエトやドクツに遅れを取ったままです」
植民地がなければそこまで落ちるというのだ。
「ですから何としても」
「主力を総動員しそのうえで」
「インドまで攻め入ってくれますね」
「お任せ下さい」
モンゴメリーは敬礼してセーラに応えた。
「南アフリカから攻撃を仕掛けます」
「マダガスカル、そしてそこからですね」
「アラビアを経由してインドに入ります」
「俺達も行くからな」
「提督、及ばずながらです」
セーラの左右に控えるイギリス兄妹も言ってきた。イギリスは確かな顔で右の親指で自分自身を指し示し妹は手を腰の前で組み合わせて立った姿勢でだ。
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