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ヘタリア大帝国

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TURN91 アステカの女神その七

「というか凍るのかよ」
「凍る!?ハニワは凍らないホ」
「だよな、全身陶器だからな」
「けれど暑さ寒さは感じるホ」
 それはしっかりだというのだ。
「何百度でもマイナス何十度でも大丈夫ホが」
「いや、それだと大丈夫じゃないのか?」
 あらためてハニワ族の不死身さが確認される。
「というか寒過ぎて視界やら艦艇の能力に影響が出てな」
「それでどうなるんですか?」
「艦艇の攻撃力が半減しちまうんだよ」
 フランスはのぞみにも話した。
「勿論向こうは防寒設備は完璧だよ」
「つまり地の利は向こうにあるんやな」
「完全にな」
 ブラジルにも話す。
「だから相当戦いにくい場所なんだよ」
「攻撃半減ってやばいやろ」
「それをどうするかだけれどな」
「具体的な策あるんかい、それで」
「第八世代の艦艇はどれも防寒、防塵が出来てるからな」
「あっ、それええな」
「今第八世代の艦艇が量産されてきてるよ」
 都合のいいことにだった、まさに。
「ソビエト侵攻までには間に合うからな」
「ああ、じゃあそれに乗り換えてやな」
「国家は自然に艦艇が変わるだろ」
 その国の技術に合わせてだ、それは変わるのだ。
「だから俺達が第八世代になればな」
「その時に行くで」
 スペインもブラジル達に話す。
「ええな、それで」
「最初はソビエト戦だホ?」
「ちょっとソビエトを嫌いな奴が何人かいてな」
 フランスはこのこともハニーに答えた。
「日本にアメリカに中国にな」
「あの三人だホ?」
「あの三人昔からロシアと仲が悪いんだよ」
 それこそ誰が最もロシアと仲が悪いのか比較検証される程だ、尚ロシアもこの三人、三国を嫌っていたりする。
「だからな」
「まだ作戦会議してへんやろ」
「殆ど決まってるんだよ」
 会議前に既にだというのだ。
「太平洋の主要三国だぞ」
「そこの上司さん達もかいな」
「君主国の国もあるし全部資産主義だからな」
「待て、君主制あかんのかいな」
「ソビエトの理屈ではそうなんだよ」
 フランスはブラジルにこの事情も話した。
「君主制も資産主義も駄目なんだよ」
「ではエロゲも駄目だホ!?」
「ああしたゲームとか漫画だよな」
「それもだホ!?」
「ああいうジャンルも産業でな」
 まずこのことがあった。
「それで買うものだよ」
「当然だホ、盗むと犯罪だホ」
「ソビエトは貨幣がないし物々交換でな」
「それならエロゲとエロゲの交換でいいホ」
「とならないんだよ」
 フランスはハニーを絶望に落とした。
「あそこの国家元首のカテーリンって娘は滅茶苦茶真面目でいやらしいのなんてもう大嫌いでな」
「何っ、エロ自体がホ!?」
「しかも懐刀の内相兼秘密警察長官のゲーペさんもすげえ厳しい人でな」
「まさかホ!」
「そのまさかだよ」
 既に白いが蒼白になったハニーにさらに言う。 
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