ヘタリア大帝国
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TURN91 アステカの女神その四
「それも萌えだと言われました」
「とにかく何でも萌えなんだね」
「どうしたらいいでしょうか」
「いいといってもな」
ラスシャサも難しい顔になっている、そのうえでの言葉だ。
「どうしようもないのではないのか」
「ラスシャサさんでもですか?」
「私がどうこう言ってもな」
それでもだというのだ。
「聞く連中か?」
「それは」
「違うな」
「絶対にそうだと思います」
「だからだ」
「もう言わないんですね」
「私はこの軍服にだ」
提督だが陸軍のそれを思わせる軍服だ。半ズボンとベレー帽がトレードマークになっている。
「赤い髪がいいらしい」
「それが萌えなんですね」
「軍服萌え、赤髪萌えらしい」
「それもですか」
「とにかく私も寄られた」
ラスシャサにしてもそうだった。
「寄られるだけだがな」
「私もよ」
今度はララーだった。
「詰襟女子、褐色の肌萌えってね」
「ララーさんもですか」
「巨乳もいいって言ってるわ」
「私は貧乳萌えでしたけれど」
「私は並だった」
フェムとラスシャサの胸はそれぞれこうした評価だった。
「小柄もいいって」
「脚もだ」
「私お尻も言われたけれど」
とにかくあらゆるものに対して萌えるのがハニワだった、そして。
今度はサフランが来て言った。
「私はクール、カレー萌えらしいです」
「カレーもなんですか」
「カレー系女子だとか」
それがサフランだというのだ。
「そう言われて萌えられています」
「もしかしてクリオネさんも」
「あの人は熟女です」
萌えの対象は少女だけではなかった、三十路もだった。
「さっき群がられていました」
「本当に何でもなんだね」
インドネシアもここまで聞いて呆れる様に言った。
「萌えっていうのは」
「その様です。南雲さんやローザさんは人妻で」
こちらの趣味もあった。
「人のものがいいとか」
「それって危ないわよ」
ララーはりあるのことから言った。
「結婚してる人に萌えるのはね」
「私もそう思いますが」
それでもだとだ、サフランは言う。
「あの方々はただ萌えるだけで実際には何もされないので」
「それでなんですね」
「はい、問題なしとなっています」
「確かに何もしないけれど」
フェムは困った顔になって述べた。
「それでも」
「アステカが参加した以上仕方ないか」
ラスシャサは割り切ることにした。
「最早な」
「その様です」
サフランはラスシャサの言葉に頷いた、少女達は困っていた。
だが東郷は彼等と上手く付き合えた、今もハニーと仲良くコーヒーを飲みながらそのうえで話をしていた。
「そしてその時俺はな」
「教官の目を盗んでホ!?」
「そうして外に出てだ」
そしてだというのだ。
「街で遊んだという訳だ」
「酒にホ!?」
「もう一つな」
「女だホ」
どうして遊んだかは言うまでもないことだった。
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