FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第132話 妖精はマヌケ?それともバカ?それとも・・・?
前書き
ど~も~♪07で~す♪
今回は連れ去られたトーヤを助け出す為、最強チームが動き出す!なぜ鎖の少女はトーヤを攫ったのかっ!?
いろいろな目線で書いていきます。最初はトーヤ目線です!!
それでは、第132話・・・スタート♪
ト「・・・ぅ、うぅん・・・?」
こ、ここは・・・?気がつくと、僕は真っ暗な部屋の中にいました。
ト「えっ?あ、あれぇっ!?」
手足に違和感を持ち、見てみると、石造りの壁に手足は頑丈な鎖で固定されていました。ビクともしませんっ!その時、僕の脳裏に変装を解いた鎖の少女の魔道士さん達と、マリンさんの水封泡の中で気を失ってしまったリョウさんの姿と、雨のように降り注ぐバーン・リクウィッドの情景が浮かび上がりました。
ト「!!そ、そうだ・・・僕、鎖の少女に連れ攫われて・・・」
ど、どうしよう・・・み、皆さんに、迷惑掛けてしまいました・・・・そう思ったその時、
チェ「気がついたか。」
ト「!」
驚いて頭を上げると、銀色の髪の毛に邪悪なオーラを放っている濃い紫色の瞳、左耳に十字架の形をしたピアスを着けている鎖の少女のボス、チェスさんが目の前にいました。チェスさんの傍には、スバルさん、サニーさん、レイニーさん、ミモリさん、ティオさん、マリンさんが僕を見つめていました。
サ「ふ~ん、歳は私とレイニーと同じくらいなのに、魔力が全然違うね~。」
レ「俺達の方がずっと高い・・・」
い、いきなり魔力の強さを比べられても、困るんですけど・・・
ス「ボス、本当にこいつの魔法で『ブラックテンプラネット』の封印を解く事が出来るんですか?」
チェ「そうだ。」
ト「え・・・?」
い、今、なんて・・・?ぼ、僕の聞き間違いじゃなければ、ぼ、僕の魔法・・・怪物召喚で、伝説の闇魔法、『ブラックテンプラネット』を動かすと・・・?
ミ「君は耳がいいのね。そのとおりよ。」
ト「!!?」
僕は驚きのあまり、言葉を失い、頭の中が真っ白になってしまいました・・・
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『ここからショール目線でいきます。』
俺達は森の茂みの中で身を潜めていた。さっきの一度に起こった2つの出来事が信じられなくて誰も口を開かない。その時、
リョ「・・ぅ・・・ぅん・・・・?」
ル「!リョウ!!」
リョウが意識を取り戻した。俺達は全員リョウの傍に駆け寄る。
エ「リョウ!もう起きて平気なのか?」
ウェ「大丈夫ですか?」
ナ「おいリョウ!お前あんなとこでやられてどうすんだよっ!!」
リョ「はっ?」
一度にたくさんの事を言われてリョウも訳が分からないとゆう表情だ。そりゃそうだ。さっきまで意識を失っていたんだからな。俺達は古い道化師の奴等が本当は鎖の少女の魔道士だったという事と、トーヤが鎖の少女の奴等に連れ去られた事を話した。
リョ「そうか・・・くっそ!俺肝心な時にやられちまうなんて・・・本当にゴメン!!」
リョウが地面に額と両手を着いて土下座して俺達に謝罪する。
マ「リョウだけのせいじゃないよ。私達も何も出来なかったし・・・」
ハ「おいら達も謝るべきだよ。ゴメンね。お詫びに魚あげるよ。」
ハッピー、この空気で魚を取り出すのはどうかと思うぞ・・・
グ「それに、お前が謝罪するなんて調子狂うんだよ。」
グレイの言うとおりだ。リョウには「謝罪」という言葉は似合ってない。
シャ「とにかく、今はトーヤを助けるのを最優先にしましょう。」
フ「この森のどこかに、鎖の少女の隠れ家はあるはずだ。」
ユ「そこにトーヤがいる。」
ショ「戦闘になる可能性は大だ。2人以上で、手分けして奴等の隠れ家を探そう。」
エ「ウェンディとシャルルはルーシィとリョウと一緒に行動してくれ。」
ウェ「・・・・・」
シャ「ちょっとウェンディ、聞いてるの?」
ウェ「え?あ、はい!分かりました。」
ウェンディの表情は暗く、かなりショックを受けているように見えた。そりゃそうだ。目の前で大切な人が連れ去られたんだからな・・・
マ「グレイとユモは大丈夫なの?さっき魔力使いすぎたし・・・」
グ「あんくらい、少し休めば平気だ。」
ユ「もうほとんど回復したし、大丈夫だよ。」
本当に大丈夫なのか?
ナ「おしっ!俺達はこっちの方を探してみるぜっ!行くぞ!マヤ!ハッピー!フレイ!」
マ「OK!!」
ハ「あいさーーーっ!」
フ「りょーかい!!」
ナツとマヤとハッピーとフレイは、東の方向へ飛んで行った。
ル「じゃあ、私達はこっちを探してみましょ。」
ウェ「そ、そうですね。」
シャ「あんた、あんま無理しちゃダメよ。」
リョ「平気だって。」
ルーシィとリョウとウェンディとシャルルは、北の方へ歩き出した。
グ「んじゃ、俺とユモはあっちを探してみるぜ。」
ユ「それじゃあ、またどこかで合流しよう。」
そう言ってグレイとユモは南の方へ走って行った。
エ「ショール、私達も行こう。」
ショ「だな。」
俺とエルザも、西の方角へ歩き出した。
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『ここからフレイ目線でいきます。』
しばらくマヤを摑んで森の中を飛んでいたが、
フ「!ハッピー、急降下しろっ!!」
ハ「えっ?う、うわぁっ!!」
ナ「おぉぉぉぉぉっ!?」
マ「うわぁ~~~!?」
どこからともなく無数の矢が俺達目掛けて飛んできた。俺とハッピーは上下に飛びながら矢をかわしていった。しばらくそれを続けた後、俺とハッピーは地面にマヤとナツを下ろした。
ナ「誰だっ!隠れてないで出て来いやっ!」
マ「男1人と女1人、それに猫と鳥に怖気付いて矢でしか攻撃出来ないの?弱虫だね~。」
マヤの挑発に怒ったのか、木の陰や木の上、いろんなところから剣や槍を持った50人ほどの魔道士と思われる男が姿を現した。てか、全員男なのか?
ナ「何だこいつ等?魔道士か?」
魔1「俺達は鎖の少女の傘下ギルド、孤独な男だ。」
なぁ~んだ、ただのザコ傘下ギルドか。
魔2「キィィィィィ!おいそこの鳥ッ!!」
フ「ア?何だ?」
魔3「今俺達の事をザコって言ったなっ!」
フ「ありゃ?聞こえてたのか?俺は思った事をそのまま言っただけだぜ。」
魔全「キィィィィィ!!!!!」
「キィィィィィ」って、お前等猿かよ・・・
ナ「こいつはちょうどいいぜ。準備運動に適してるな。」
マ「ついでに、鎖の少女の隠れ家も聞き出しちゃおう。」
ハ「あいっ!それはいい考えだねっ!」
フ「だな。」
ナツは腕をぶんぶん振り回し、マヤは腰に手を当てて孤独な男の男達をバカにしたような目で見ている。ハッピーはどこから拾ってきたのか木の枝を持っている。俺は鳥の姿から人間の姿に変わる。
魔5「俺達を甘く見ない方がいいぜ。マヌケな妖精さん達よ。者共、かかれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
魔全「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
孤独な男の魔道士達は、闇雲に剣や槍を振り回す。
ナ「ほぉ~。「マヌケな妖精」か・・・上等じゃねぇかっ!!」
マ「どっちが本物のマヌケか、教えてあげようか?」
フ「マヌケはお前等の方だってなっ!!」
ザコ魔道士たちの挑発のせいで、俺たちの闘志に火が点いた。
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『ここからルーシィ目線でいきます。』
ドコォーーーーーーーーーーン!!!
ル「えっ?」
遠くの方で、何かが爆発するような音が聞こえた。音が聞こえた方を振り向くと、
ウェ「えっ!火事!?」
東の方で炎が激しく燃え上がっていた。
シャ「ま、まさか・・・」
リョ「ナツ達、まぁ~た派手にやってるみたいだな。」
やっぱり、あの炎はナツとフレイ、もしくはマヤの炎なのね・・・あそこに鎖の少女の隠れ家があったのかしら?
魔1「そりゃあ違うぜ、お嬢さん♪」
ル「!誰ッ!?」
声がした方に振り返って身構えると、私達を取り囲むように奇妙な帽子を被った人達がいた。な、何なの、こいつ等・・・
魔2「俺達は鎖の少女の傘下ギルドの1つ、死んだ白鳥だ。お前達を消しに来た。」
リョ「ほぉ~。随分簡単に言ってくれたな。」
リョウが腰から聖剣を1本抜く。もしかして、ナツ達が戦っているのも鎖の少女の傘下ギルドなのかしら?って、そんな事より、今はこっちに集中よっ!
魔3「それにしても、金髪の女はいい女だぜ~♪消すのはもったいないくらいだな。」
魔4「先にあの男とガキと白猫を消しちまおうぜ。」
数名の男が私を見つめている。モテすぎるのも困りものね。
ウェ「ル、ルーシィさん・・・?」
シャ「あんた、大丈夫?」
あっ!私ったら、こんな時に何考えてるのよっ!すると、リョウが私の前に立って、
リョ「ルーシィは何が何でもぜってぇ~に渡さねぇっ!!たとえ、俺の命が消えてもなっ!!!」
ル「リョ、リョウ/////////////////////」
どうしてリョウは、こんな恥ずかしい事を頬1つ染めずに大声で言えるんだろう?しかも、人前で////////////////
魔5「なぁ~にカッコつけてんだよ、この色男。者共、やれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
魔全「だらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
死んだ白鳥の魔道士が全員襲い掛かってきたっ!ふと私の目に止まったのは小さな川。水だっ!私って運がいいわ☆
ル「開け!宝瓶宮の扉!アクエリアス!!」
宝瓶宮の金色の鍵を川に突き刺す。するとアクエリアスが現れた。
ル「アクエリアス、あいつ等をやっちゃってっ!」
ア「言われなくてもやってやんよっ!」
アクエリアスが青い瓶を振り上げる前に、
ウェ「ル、ルーシィさん、た、確か、アクエリアスさんって・・・」
シャ「敵味方関係無しに大波を起こすんじゃ・・・」
ル「あ・・・」
すっかり忘れてた・・・でも、気づいた時は時すでに遅し。
ア「オラァッ!!!」
森の中で大波が起こる。
魔全「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ウェ「キャアアアァアアァァァアアアアアッ!!!」
シャ「ヒャアアアアァァアアアアアァアッ!!!」
リョ「ルゥーーーーーシィーーーーーッ!!!!!」
ル「ゴメーーーーーン!!!」
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『ここからグレイ目線でいきます。』
ザアァァァァァァァァァァッ!!!
グ&ユ「えっ?」
遠くの方で水(?)の音が聞こえた気がした。北の方から聞こえたから・・・
ユ「たぶん、ルーシィの星霊のアクエリアスが大波を起こしたんじゃないかな?」
あ、なるほど。北の方に鎖の少女の隠れ家があったのか?
魔1「おバカな妖精さん、見~つけた♪」
グ「誰だっ!」
振り返ると、ざっと70人くらいの男女が俺達を囲んでいた。四方八方、逃げ道はない。
魔2「私達は鎖の少女の傘下ギルド、絶望の蝋燭の魔道士よ。私達と一緒に、遊ばない?」
笑顔で言ってくるが、その笑顔は不敵で不気味だった。はっきり言って悪魔の笑みだ。だが、
グ「鎖の少女の隠れ家を聞き出すのにちょうどいいぜ。」
ユ「探す手間が省けて大助かりだね。」
俺は指の関節をポキポキ鳴らし、ユモはすでに冷気を溜めている。絶望の蝋燭の奴等も、手に剣や銃を構え、両手に光のようなものを纏っている奴もいる。
魔3「それにしても、女の方は美少女だな。俺の彼女にしたいくらいだぜ♪」
魔4「あら、男の子の方もかなりのイケメン君よ。殺すにはおしいわ~♪」
なぁ~に色気放出してるんだよ。てか、俺は「男の子」と呼ばれるほど幼くねぇよ。
グ&ユ「はぁ・・・」
俺とユモは同時にため息をついた。
グ「悪いが、俺は闇ギルドの女とくっつくつもりは一切ねぇ。それに、俺にはすでに相手がいるんでな。」
魔女全「えぇっ!!!??」
何でそんな「ありえないっ!!」っていう顔すんだよ・・・?
ユ「私も、闇ギルドの男の人は悪い人しかいないし。それに、私にもすでに相手がいるから、告白されても即答で断るよ。」
魔男全「はぁっ!!!??」
ユモも「意外だっ!!」っていう顔されてる。俺とユモは一度顔を見合わせると、足元から冷気を放出させた。足元の地面があっという間に凍りついていく。
グ「お前達の選択肢は2つ。1つ目は、俺達2人にカチカチに凍らされて倒れるか。」
ユ「2つ目は、降参して自ら負けを認めるか。この2つのどっちかだよ。」
魔5「はぁ?やっぱ妖精はバカだなっ!!」
絶望の蝋燭の奴等が一斉に笑い出した。俺達、変な事言ったか?
魔6「お前達2人にも選択肢は2つある。1つ目、俺達に殺されるか。」
魔7「2つ目は、降参した後、私達に殺されるか。このどっちかの2つよ。まぁ、最後は結局私達に殺される運命なんだけどね☆」
殺される運命ねぇ・・・
グ「言っとくが、妖精を侮っていると後悔するぜ。」
ユ「妖精が激怒すると、世界一恐ろしい事を、教えてあげるよ。」
冷気を更に放出する。俺とユモの周りの空気が小さな結晶になる。
魔8「その自信に満ち溢れた顔と心、私達が氷のように粉々に砕いてさしあげますわっ!!みなの者、哀れな妖精を殺してしまいなさいっ!!!」
魔全「でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇいっ!!!!!」
次々に俺達に襲い掛かってくるが、
グ「氷を甘く見ない方が命拾いするぜっ!」
ユ「氷の代わりに、あなた達の骨を砕いてあげようか?」
お、おいユモ・・・さ、さらりと怖い事、笑顔で言うなよ・・・
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『ここからエルザ目線でいきます。』
ドコォーーーーーーーーーーン!!!ザアァァァァァァァァァァッ!!!ピキピキピキピキピキッ!!!と・・・さっきからあっちこっちでいろいろな音が聞こえてくる。何かが爆発する音、大波のような音、何かが凍りつくような音・・・
ショ「明らかにあいつ等だよな・・・」
暴れすぎて森を消し飛ばさなきゃいいが・・・その時、
魔1「よく暴れまわる妖精だ。」
エ&ショ「誰だっ!」
声がした方に振り返ると、筋肉質な男が私とショールの事を取り囲んでいた。
魔2「俺達は強き魂。鎖の少女の傘下ギルドの1つだ。」
敵は7人だけじゃなかったようだな。
ショ「まっ、体作りにはいい相手になりそうだな。」
エ「あぁ。」
魔3「そんな木の枝みてぇな腕で俺達を倒せると思うのか?」
確かに、強き魂の奴等と比べたら、奴等の腕の5分の1ほどしか私とショールの腕はない。だが、
エ「いくら筋肉があるからと言って、それを魔法とうまく使わねば意味が無い。」
ショ「筋肉野朗の脳は筋肉で出来ていて、頭脳戦が苦手。筋肉があっても、頭脳がないと、俺達に勝つ事は不可能だぜ。」
魔4「舐めやがって・・・!!者共!こいつらの体をへし折れっ!!!」
魔全「どぉりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
筋肉で覆われた腕で私とショールに殴りかかってくる。
エ「さっき言ったばかりだぞ?いくら筋肉があるからと言って、それを魔法とうまく使わねば意味が無いと。」
ショ「少しは頭を使った方がいいぜ。筋肉野朗さん達。」
私とショールは、振り下ろされた筋肉で覆われた腕を両手でしっかり受け止める。
魔5「なっ!!?」
魔6「う、受け止めただと!!?ぐはっ!!」
油断している間に、敵の鳩尾に蹴りを1発お見舞いする。ユモに教わった格闘技だ。
エ「さぁ、次は誰だ?」
ショ「何人でも相手してやるぞ。」
私とショールの黒いオーラに、強き魂の奴等は全員青ざめていた。強いのは見た目だけか。
後書き
第132話終了~♪
トーヤの魔法、怪物召喚が、伝説の闇魔法、『ブラックテンプラネット』と何か関わりが・・・!?
次回はトーヤを助けにやって来たが・・・思わぬ事態が起きていた・・・
それではさようなら~♪
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