BALDR SKY
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09その名は……
今日はレインの誕生日。父さんも何とか母さんに手伝って貰って仕事を終えたそうだ。今では母さんがGOATの仕事をPMCの依頼として暴れているPMC共を虐殺しているそうだ。御蔭でスピーディーに解決されているそうだ。その分、父さんが出る必要はなく、書類仕事に専念出来たという事だ。ただ、定時になると容赦無く帰るそうだけど。定時と俺達が寝たら仕事をするそうで、その間だけ空白期間があるそうだ。だが、ここで母さんは暇しているエセルドレーダを投入している。リベル・レギスによって問答無用の殲滅。不正や見逃しは一切なく、逮捕か処刑だ。
「おはよう。誕生日おめでとう」
「おはようございます、お兄様」
おはようのキスをして、レインと一緒に起きる。顔を洗ったり嗽をしたりした後、それから着替えた後、レインの着替えを手伝う。今日は出会った時と同じゴスロリだ。どうやら父親からプレゼントされた物らしい。こういう趣味かと聞いたら、ノイ先生が選んだそうだ。おいておいて、着替えが終わったレインと共にリビングへと行くと、父さんと母さんが待っていた。
「誕生日、おめでとう」
「おめでとう」
「うん♪」
緊張しつつも、お父さんも言ってくれて満面の笑みを浮かべるレイン。取りあえず、2人の親子関係は大丈夫そうだ。
「シャル君に勉強を教えて貰っているそうだな。よく頑張っていると聞いている」
「お兄様は教えるのが上手いですから」
頭を撫でてもらいながら、隣に座って色々と話していく。時たまこちらを見てくるが、俺は母さんを手伝って料理する。
「レインは、優秀なようだな」
「そうですよ。褒めてあげるんですよ」
「わかっている。よくやった。今日は遊びに行こうか」
「うん♪」
「その前に朝食ですよ」
ソファーに座っている2人の前に料理を置いていく。
「これはソイレント・グリーン(完全合成食料)か?」
「デザートは高いどころか手に入らないからな。形を似せてナノの素を調整している」
「大丈夫なのか?」
「特級プログラマー(ウィザード)のお手製だぞ」
「成程」
サラダとフルーツポンチ、パン、目玉焼きといった内容だ。りんごジャムもある。という訳で、食べ終えたら本番だ。
「それで、誕生日プレゼントの準備は大丈夫なのかね? 用意してくれと頼まれた物は用意したが」
「うん。受け取ったから問題無いよ。それじゃあ、ダイブしようか。この場所に移動してきて」
「わかった」
俺とレイン、母さん、父さんは別れてダイブする。
【ダイブ】
そして、イーサ(中継界)を経由して目的のポイントへと飛ぶ。ここは広大な構造体を購入して作り上げた。
「凄い……です……」
「ある意味貸切だ」
「これは本当に凄いな」
「流石特級プログラマー(ウィザード)だな。良かったな、レイン」
「うん! 遊園地なんて、初めてです!」
そう、ここは遊園地。遥か昔に破壊された今は無き場所。ナズーリンランドとナズーリンCを合体した遊園地だ。全部プログラムしてやった。学園が作れるなら、これぐらい容易い。
「といっても、身長制限で乗れないのもあるんだけどね」
「まあ、大丈夫だろう」
「うぅ……」
「今回はレインに合わせた特等席も用意したから平気だよ」
「やった! はやく行こ!」
「そうだな。私とシャルは後から合流するから、先ずは2人で楽しんでこい」
「わかった」
「いこ、お父様」
「ああ」
レインに引っ張られていく父さんを見送っていく。
「さて、ここの警備は?」
「バンシィ・ノルンを始め、1000体のドローンでこの副構造体に侵入する構造体を守っている。何かが侵入してきたら即座にGOATに救援要請がかかる設定になっている。今は救援要請はでないけど」
「わかった。だが、招かれざるお客様のようだ」
構造体に向かって侵入者の報告が飛んできている。
「そうだね。親子の団欒を邪魔するんだ。殺してやるか」
「だが、こんな構造体を建設し、膨大なデータと金が動けばどこにでもちょっかいをかけてくる馬鹿共が居る」
「そうだね。排除しようか。そういえば新型のドローンをテストするか。行け、フルアーマーZZ。試作三号機デンドロビウム」
敵が侵入して来た場所に門番替わりにフルアーマーZZを50機、試作三号機デンドロビウムを4機配置してやった。前の警備は隠蔽とバンシィやシナンジュでデータもなかったので問題無かったんだけどね。
「勲用に作った奴のドローンか?」
「そうだよ。正確にはその元だけどね。にしても、やっぱ退却勧告は受け取らないか」
画面に映る場所はこちらの勧告を無視して突入して来るシュミクラム達。そして、設定ラインを超えた瞬間。容赦無くその膨大な火力による面攻撃が開始される。試作三号機デンドロビウムはシュミクラムの6、7倍は大きいし、フルアーマーZZも1.5倍くらいある。
「圧倒的だな」
「ドローンと実機の性能差なんて関係無い程スペックが違うよ。さてと、この録画映像と、レインが楽しんでいる映像をネットにアップして、宣伝しますか」
「勲の軍服がGOATも関わっている事を知らしめられる。そして、私の紅の暴君が出ればいいんだな」
「そうそう。ちゃっちゃとやっちゃいましょう」
「そうだな」
母さんが移動したので、俺は映像を編集しつつネットに用意した宣伝ページとプレオープンの招待者募集を付ける。もちろん、少し値段が高めのチケットとランダム招待の応募だ。それとスタッフ募集の項目を孤児院に向けて転送する。孤児に働き口を作る為だ。ネットに投稿して少しすると、アクセス件数がどんどん増えて来る。
「さて、俺も楽しもうかね」
「そうだな」
戻ってきた母さんが何でも無いように言ってきた。かかった時間は1分っすか。強すぎる。
「臨時収入も入った。今日は使い放題だ」
「あの一瞬で脅しをかけてきたんだ……」
「ああ、簡単だぞ。あっちのPMC本社にネットに映像をアップした。このままデモンストレーションにするか、GOATの部隊を引き連れた私にお宅訪問されるかを選べと言ってやったらすぐだったぞ」
「そりゃそうだよね」
「それより、私達もレインと合流するぞ」
「了解」
それから、俺と母さんはレインと父さんと合流し、一緒に一日を楽しんだ。後日、プレオープンとグランドオープンの時、レインにはナズーリンと一緒にマスコットとしても頑張って貰った。その代わりにフリーパスと最優先権をあげた。レインがシュミクラムに慣れたら、ナズーリン杯とかも楽しそうである。プレオープンが終わり、グランドオープンには10万人がログインしてきた。景品として、ザクとシャア専用ザクのシュミクラムプレゼントが効いたみたいだ。ちなみにイベントは1万人突破記念と、どこかのアトラクションに現れる赤いナズーリンを捕まえろというイベントだ。捕まえて本物だったらシャア専用ザクが貰え、偽物だったらお菓子だったり、次回の招待券や割引券、ナズーリングッツだ。売上がかなり出ていて、2年目には元手が倍になって返って来る計算になった。
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