ポケットモンスターズファンタジー~導かれし者達の軌跡~
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Collaboration-story
真実と絆の英雄 First-story
Ties and a true bonds
〔暦とは不思議な単位であり、絶対に無くてはならないもので、歪むことは決して許されない。もしも、もしも歪んだなのなら時間が調整されて歪みが無かった事になる。
例えば、過去の世界から未来の世界に行ったとしよう。行くのは簡単、でも戻る場合はどうする?ピッタリ未来に飛んだ時刻に合わせなければ歪みが生じる。何故なら未来に行ってる間は元の世界に自分は居ないのだから。起こりゆる出来事が始まらないのだから。
それで、もしそこで歴史を変えてしまうのとをしてしまったら如何なるだろうか?偉業を成し遂げてしまったら如何なるだろうか?明らかに起こりゆる事のない出来事を起こしてしまったのだから歪み、絶対的な力を持つ時間が元に戻そうとする。結果、時間軸が逸れ時の崩壊へと繋がり、全てを吸い込んで取り込む次元の狭間はざまが出来る事になる。狭間はざま・・・一度吸い込まれたら生きていけぬ場所・・・。
じゃあ逆に未来から来て歴史を変えたのなら?当然タイムパラドックスが起こり、未来からきたもの達は消える事になる。はるか昔、この世界を救った英雄がその道を辿った・・・。だか時を守りし者のディアルガの力で戻ってきたものの、未来から消えたもの達からのお念、怒りが乗り移ったように英雄は・・・〕
ここから先は何故かページが破り取られていた。厚さから見ると20ページから30ページほど破られているらしく、断面を見る限り丸くなっていたので相当前に破られたみたいだった。でも、見つかった場所も結構深い場所の奥の保管室にあった古めかしくて埃を被っていた本なのだから。
そして、その本を見ながらため息を付いてる人が一人。イーブイの多くある進化系の一つ・・・エーフィー。姿はエーフィーそのものだか、首に水色のスカーフを巻き付け、耳にはマイクとイヤホンがセットになった黒いインカムを身に付けていた。
「・・・・・・時の狭間はざま・・・タイムパラドックス・・・時間の修正力・・・・・・時空の狭間はざまはもう現れてる・・・絶対何処かに根元が居るはず。・・・それにしても、人間がこの世界を救ったなんてあり得ないこと。この世界は私たちがいた世界より何千年先の世界で、英雄が世界を救った時代から逆算すると・・・計算が合わない
・・・・・・」
「なにブツブツ言ってるの~?」
そんなところに更にもう一人エーフィーに近づいて話しかけてきた。どうやら仲間か知り合いらしい。姿はミズゴロウで、シルクと同じく首に白色のスカーフを巻き、同じく首に巻かれた銀色のリングネックレスが日光に反射してキラキラと光っていた。
「え、あーっと、この時代の事よ。どうやら時空の狭間はざまの出現条件は普通じゃあり得ない人がこの世界に要ることなんですって。あっ、ところでそっちは情報まとまった?」
「まとまったよ~。この島はぼく達の島と違ってかなり文明が進んでることは見てわかるけど、まさか不思議玉とか、技マシンを作ってる工場があるなんてびっくりしたよ!!後は医療関係もレベルが凄くて、ぼく達の島にもあったプクリンのギルド三号があるのはこの街で合ってるみたいだよ?」
「そう、ありがとっ。ところで島の総面積と、この島の事件はどのくらいあった?」
「総面積までは分からなかったけど事件は最近急激に増えたみたいだな~。まずは不思議のダンジョンが拡大したこと。どうやら一つの町を飲み込んだらしくて、そこの住人が全員行方不明になってるみたい。後は時空の狭間はざまに吸い込まれる事件が多数で、吸い込まれた者が戻ってきたこともあったけど自我を完全に失ったみたいだよ。・・・ラテとベリー、大丈夫かな?一応ギルドの方でも話が出てたから問題はないと思うけど」
「二人なら大丈夫よ、近づかないはずだし。それよりもさっさと《ルデラ諸島》の情報をまとめて、ラテ達が要る島に戻るわよ」
「了解だよ~!!一週間の間、全力でこの島を調べて、この島の親方にも挨拶しないとね~」
「ええ。じゃあそろそろ時間も良い頃だからお昼ごはん食べましょ。ウォルタ、片付けるわよ」
そう言うと机に何十冊も重なっている本をエーフィーは"サイコキネシス"で全部浮かすと、そのまま所定の場所まで行って一気にしまった。ちなみにようやく名前が出てきたが、ミズゴロウの名前はウォルタと言い、エーフィーの名前はシルクという名前である。
そして会話から分かる通り、二人は元々この諸島の者では無く《ラスカ諸島》と呼ばれる自然豊かな島から遥々フェリーに乗ってここまできた。二人の目的はルデラ諸島の歴史を調べる事と、起こっている様々な出来事を調べること。っと言いつつも、実際はこの諸島の親方に挨拶して、そこで活動している探検隊・救助隊と交流ついでに観光をするつもりなのだ。
「・・・ふぅ。ウォルタの方は片付け終わった?」
「終わったよ~。使ってた机周り調べてみて忘れ物もなかった」
「確認ありがと、じゃあ行くわよ。ところでウォルタは何食べたい? 私はなんでも良いけど、お金かけたく無いなら持ってきた木の実だってまだあるし」
「残ってるならそうしようかな?ラテとベリーとかにお土産も頼まれてるしね~」
「了解よ。じゃあ何処か良い木陰でも探してそこに腰掛けましょ」
図書館の出入り口を押し開け、二人は三時間ぶりに外の空気を体内に取り込む。気温は秋になり、太陽の光と空気の気温もちょうど良く、自然の草の絨毯に寝っころがればすぐにあくびが出そうな心地良さだった。
そんな事をシルクは思いながら辺りを見渡し、良さげな場所を探す。案外場所はすぐに見つかり、そこで食べる事にした。場所は一本の木を囲むように円形にベンチが置いてある場所だった。
ちなみに今ある食べ物は、オレンの実とリンゴとウォルタが好きな甘い分類に入る木の実と、シルク好きな、甘さと酸っぱさが丁度いい分類に入る木の実。それがウォルタが背負う青色のバックの中には入っていた。
そして軽いお昼ご飯を済ませ、しばらく腰掛けてるといつの間にかにウォルタが寝息を立てて寝ていた。やっぱりこの、心地よい天候には勝てなかったのであろう。実際資料をまとめているシルクも軽くうとうとしていたのだから。
「私もちょっと寝ちゃおっかし・・・ん?なにかしらこのメロディ・・・あっ、あそこでオカリナ吹いてるムウマが居るのね。それにしても、あのオカリナ何かしら?ゴーストタイプの子が吹けるなんて・・・見たところ抑える穴は見えないし」
自分から少し離れた場所のバス停のところに居るイーブイとマイナンとムウマの三人組。その一人のムウマがオカリナを吹いて綺麗な音色を奏でており、それを見て不思議でしょうがなかった。
見た限りだとサイコキネシスの強さで音色の高さを変えているらしかった。
「あれ、欲しいわね。ちょっとこの島を出るついでに買おうかしら、ね・・・うぅ、急に眠気が・・・うん、ちょっと寝よう・・・・・・」
重たくなった目をこすりながらシルクはまとめてた資料をクリアファイルに入れ込むと、ベンチに寄りかかってまぶたを閉じた。
眠りの世界に行ったのはムウマのオカリナが鳴り止んだと同時だった・・・・・・。
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