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ヘタリア大帝国

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TURN89 エアザウナその二

「大怪獣に対してはな」
「あの、だからかな」
 ここで総督が殆どの面々と同じ面持ちで東郷に返した。
「僕は今回バリア艦やバリア戦艦だけの配備なのかな」
「総督さんとだ」
 東郷は彼が直々に編成させた艦隊を率いる総督に述べた。
「そして田中、デーニッツ、〆羅、ベートーベンの各提督の艦隊だ」
「五つだね」
「その五個艦隊で倒してもらう」
 こう言うのだった。
「それで十分だ」
「全て潜水艦の艦隊ね」
 話を聞いたグレシアが言う、彼女にしても驚きを隠せていない。
「どういうことなの?」
「これで勝てるのか?大怪獣に」
 ユーリも疑問を隠せていない。
「無理ではないのか」
「潜水艦艦隊は全て回しているけれどよ」
 今度はロマーノが言う。
「折角の秘密兵器全滅させるつもりかよ、長官さんは」
「ははは、勝つもりさ」
 東郷はロマーノにも余裕のある態度で返した。
「安心してくれ」
「一体どういうお考えなのか」
 エアザウナ攻略には参加しないがそれでもイザベラも言うのだった。
「わかりませんが」
「まあ見ていてくれ、何度もシュミレーションした結果だ」
 そのうえでのことだというのだ。
「では主力はアステカ軍に向かおう」
「おい、本当にいいんだよな」
 潜水艦艦隊司令長官、連合艦隊副司令長官でもある田中もいぶかしむものを隠さないで東郷に対して問う。
「俺達は攻めるだけでいいんだな」
「ああ、頼む」
「攻めろって言われたら攻めるけれどな」
 だがそれでもだと、攻撃的な田中も言うことだった。
「エアザウナはそう簡単な相手じゃねえぞ」
「大将、ご安心下さい」
 今数少ない冷静なままの秋山が田中に告げる。
「確実に勝てますので」
「参謀総長も作戦に加わってるんだよな」
「jはい」
 その通りだというのだ。
「長官と私、そして祖国殿で考えた作戦です」
「祖国さんもかよ」
「そうなのです」
 日本も答えてきた。
「とはいっても私はそれ程は、ですが」
「参謀総長だけでなく祖国さんも加わってのことならな」
 どうかとd、田中もやっと納得した。
 そのうえでこう言ったのだった。
「わかった、それじゃあな」
「お願いします」
「正直長官だけじゃ不安だけれどな」
 秋山だけでなく日本もなら、というのだ。
「わかったぜ。それじゃあな」
「それでは」
 こうして田中も納得してだった、そのうえで。
 枢軸軍はアステカ軍及びエアザウナ攻略にかかった。エルミーは潜水艦用の極秘通信から田中に対して言った。
「第六世代の潜水艦なので」
「魚雷の威力は凄いよな」
「ミサイルも撃てます」
 魚雷発射口の発達からだ。
「私のファルケナーゼも改造されていますし」
「性能あがったよな」
「第八世代程に」
 そこまで能力が上がったというのだ。
「ですからエアザウナにも一撃でかなりのダメージを与えられますが」
「あいつのビームは凄いぜ」
 田中はこのことを言った。
「それこそ一撃でどんな艦隊もまとめてお陀仏だぜ」
「そうなりますよね」
 エルミーも難しい顔で田中に返す。
「エアザウナ、大怪獣のビームの前には」
「バリアでもな」
 総督の艦隊も見る。 
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