FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第128話 ショールの悩み
前書き
こんにちは~☆07です☆
今回は最強チームの元にイケメン軍団がやって来た!まぁ、1人を除いてのイケメン軍団だけど。そしてそして・・・
途中で目線が変わります。最初はショール目線で書いていきます。
それでは、第128話・・・スタート☆
マグノリアの街は、木から葉が全て落ち丸裸になっていた。木枯らしも吹いて、冬になる直前だ。ギルドの皆も、服装が変わる。俺も以前より暖かい服装にチェンジした。
マ「はわわわわ・・・季節の変わり目は眠くな・・ZZZ・・・・」
ユ「こんな所で寝たら風邪引いちゃうよ。」
フ「ユモの言うとおりだ。」
つい最近までギルドの医務室で横になっていたユモは、体が丈夫だったお陰かたったの3日で回復した。でも、ユモの額には大きな傷跡がくっきり残った。かなり深くやられたんだろうな。どうしてユモがあんな大怪我をしたのか聞いても本人は教えてくれなかった。どうやらグレイは知ってるみたいだけど。・・・実を言うと、俺も知っている。また『予知』したんだ。ユモとイレーネが森の中で格闘技で戦っている『予知』を―――――
ウェ「ユモさん、本当にいいんですか?その傷跡?」
ユ「良いの良いの。」
ル「でも、顔よ。」
ユ「私はそんなのあまり気にしない性格なんだ。」
マ「ユモって、見た目によらず結構大雑把だよね☆」
それをマヤが言うのもなんだけどな・・・その時、
ナ「クエスト行くぞーーー!」
ハ「行くぞーーー!」
ナツとハッピーが俺とトーヤが座っていたテーブルに依頼書をバンッ!と叩きつけながら言う。その反動で俺とトーヤが飲んでいたコーヒーとお茶がひっくり返った。
ショ「おいナツ、ハッピー、クエストに行くのはいいけど、人の飲み物をかっぱがすな。」
ト「そうですよ~!」
ナ「へへっ。悪ィ悪ィ。」
ハ「あい。」
全然反省してないだろ・・・まっ、残り少なかったからいいか。
グ「クエストか。最近行ってなかったもんな。久々に暴れるか。」
リョ「って言いながら服を脱ぐな。」
グ「おぉ!」
シャ「今回はどんなクエストに行くの?」
シャルルの質問にハッピーが目をハートにしながら依頼書を見せる。
ハ「【脱獄囚 幽霊の骨の魔道士の捕獲】だよ。」
ナ「ルーシィ、報酬は360万Jだっ!」
ル「何で真っ先に私に言うのっ!?」
それはルーシィがいつも金欠だからじゃ、ないかな?
ト「幽霊の骨?」
ショ「盗みを繰り返して評議院に逮捕されたけど、1週間くらい前に81人中15人が脱獄したんだ。」
ウェ「確か、脱獄したほとんどの人がすごい魔法を使う人なんですよね。」
街の噂では、どこかに身を隠しているみたいだけど・・・
リョ「奴等の居場所、もう分かったのかっ!?」
評議院もすごいな~。
エ「報酬は1人36万Jか。家賃が払えるな、ルーシィ。」
ル「うん!約5か月分、頑張るよ~!」
ルーシィの目が燃えている・・・家賃の為にここまで燃える人は初めて見るぞ・・・
ナ「そうと決まれば早速出発だーーーっ!」
マ「レッツゴーーー!」
ハ「あいさーーー!」
フ「りょーかい!」
ナツとマヤとハッピーとフレイを追って、俺達最強チームは久々のクエストに出掛けた。
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外はまだ木枯らしが吹いていた。
ル「さ、寒ッ・・・」
ウェ「うぅ・・・」
シャ「猫には厳しい季節が来るわ・・・」
ハ「あい・・・」
息を吐くと真っ白だ。
ユ「また1年が経つんだね。」
マ「今年もいろんな事あったよね~☆」
いろいろありすぎて大変だったけどな。流石フィオーレ一のお騒がせギルドだな。その時、
?「会いたかったよ、マイハニー♪」
全「!!!!!」
マ&ユ&ト&フ「???」
体が凍りつきそうなほどの殺気と声が聞こえた。
マ「今の声誰?」
ユ&フ「さぁ?」
ト「僕達以外の皆さんはご存知のようですけど。」
お前たちは知らなくて幸運だったな・・・
ル「い、今の声・・・」
エ「ま、まさか・・・!」
俺達は恐る恐る後ろを振り返る。そこにいたのは・・・
一「あなたの為の、一夜でぇ~す♪」
ヒ「百夜のヒビキ!」
イ「聖夜のイヴ!」
レ「空夜の・・・レン。」
ナ&グ&エ&ウェ&ハ「い・・一夜ァァァァァ!!!??」
ル&シャ&リョ&ショ「トライメンズゥゥゥゥゥ!!?」
マ&ユ&フ「誰?」
ト「どちら様ですか?」
魔道士ギルド、青い天馬の一夜=ヴァンタレイ=寿さんと、一夜さんを慕っている3人組トライメンズのヒビキ・レイティスさんと、イヴ・ティルム君と、レン・アカツキさんだ。
マ「誰、このおっさんと妙に輝いてる人たちは?」
一「お・・おっさん・・・私はまだ36歳だぞっ!」
一夜さんが年齢を名乗ると、
ト「えぇっ!?し、失礼ながら、どこかに頭を打って記憶喪失なっちゃったんですかぁっ!?」
ユ「わ、私・・てっきり45歳くらいだと・・・」
フ「お、俺は・・50歳くらいに見えたぞ・・・」
それを聞いた一夜さんはしゃがみ込んですっかり元気を無くしている。初対面のマヤとユモとトーヤとフレイには45~50歳くらいに見えたらしい。まぁ、俺も初めて会った時は同じ反応だった。
エ「な、なな、なぜ、お、おおお前達がここにいるっ!?」
マ&フ「エルザが震えてるっ!?」
エルザを震え上がらせるなんて、すごい人達だ。エルザが震えながら問うと、さっきまで元気が無かった一夜さんがシュタッ!と立ち上がって妙な決めポーズをとると、
一「いや~、マイハニー達の香りを嗅ぎつけてここまでやって来たのさ。」
そう言いながらエルザ、ルーシィ、ウェンディの周りをくるくる回りながら3人の匂いを嗅ぐ。
ル&エ&ウェ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!」
3人は悲鳴を上げる。
一「おや?君達は初めて見る顔だね。初めまして、あなたの為の、一夜でぇ~す♪」
そう言いながら今度はマヤとユモの方に移動する。
ナ「あっ!おっさん!」
グ「そ、それ以上、近づかない方が・・・」
ナツとグレイの静止を聞かずに一夜さんはマヤとユモに近づいて香りを嗅ぐ。その前に―――――
マ&ユ「人の匂いを勝手に嗅ぐなぁぁぁぁぁっ!!」
一「メェェェン!」
ヒ&イ&レ「一夜さん!!?」
マヤとユモに蹴り飛ばされて10mくらいバウンドしながら吹っ飛んだ一夜さんを追いかけるトライメンズの3人。そしてすぐに一夜さんを担いで戻って来た。一夜さんは鼻血を出している。すると、トライメンズの1人、ヒビキ君が俺の存在に気づくと、
ヒ「やぁショール君、久しぶりだね☆」
ショ「あ、あぁ、どうも。」
お互い会釈する。
エ「ショール、知り合いなのか?」
ショ「あぁ、何度か青い天馬のマスター、ボブさんにギルドに連れて来られて、だから一夜さんもレンさんも、イヴ君の事も知ってるよ。」
今までボブさんに何度も青い天馬の魔道士としてスカウトされたけど、その時は俺は人を信じる事が出来ていなかったから全て断っている。まぁ、結局青い天馬には加入せず、今は妖精の尻尾の魔道士なんだけどね。その時に会ったのが一夜さんとトライメンズの3人だ。すると、
街女1「キャーーーーーッ!ヒビキとショールがいるわ~~~♪」
誰かの叫び声に反応して、街の女の人達が一斉に俺とヒビキさんを取り囲んだ。
リョ「うおっ!」
マ「ふぎゃっ!」
ト「あわわわわ・・・」
他の皆は街の女の人達に押し退かされて見えなくなった。そんな中、
一「くんくん、何と言う素敵な香りだ。お嬢さん、あなたのお」
街女2「な、何この変態おやじっ!?」
一「おやじ!?あぁいや、私は決して変態では」
街女3「あっち行って!」
街女4「ヒビキさんとショールさんの邪魔よっ!」
一「メェェェン!」
イ&レ「兄貴!?」
街の女の人達に殴り飛ばされた一夜さんをイヴ君とレンさんが追いかける。ていうか、呼び方変わってないか?
街女5「ヒビキ~♪」
ヒ「こんにちは。あれ?もうこんばんはかな?」
街女全「キャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
ヒ、ヒビキさん、女の人を口説くの上手だな~・・・って、ここは関心するとこじゃないけど。それに比べて俺は・・・
街女6「ショール~♪」
ショ「ちょ、ちょっと、止めてもらえませんか。」
街女全「キャーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
街女7「ツンデレのショールもかわいい~♪」
いや、別にツンデレっていう訳じゃ・・・、それに、街の女の人達には悪いけど、俺はエルザ以外の女の人には全く興味無いし///////////////
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『ここからエルザ目線でいきます。』
エ「キャア!」
私は街の女性達に押し退かれて、輪の中から追い出された。
ル「エルザ、大丈夫?」
エ「あぁ。すまんな。」
ルーシィが差し伸べてくれた手を握って立ち上がる。女性達の輪の中心には、笑顔で女性達を口説いているヒビキと、それとは裏腹に嫌がっている表情のショールがいた。
ル「ショールとヒビキは、週刊ソーサラーの「彼氏にしたい魔道士ランキング」で毎回上位をキープしてるほど、街の女の子達にモテモテなのよね。」
あのショールだ。あんなに女性達に人気があっても可笑しくない。人気が無かったら逆に変だ。
リョ「ヒビキはともかく、ショールも気の毒だな。街を歩く度に街の女の子にあぁやって取り囲まれるか、週刊ソーサラーの記者に質問攻めにさせられるからな。それも毎日のように。」
エ「えっ?」
ト「そういえば、この間ショールさんが「街の女の人達にストーカーされた」って・・・」
エ「え・・・」
グ「そういや、「街の女の人に自分の写真を撮られてる」ってな事も言ってたな。」
ト「あ、ショールさん、その事でものすごく悩んでいました。」
エ「・・・・・」
私は言葉を失った。
ウェ「ショールさん、陰ではものすごく苦労しているんですね・・・」
マ「何か可哀想・・・」
私は、ショールが苦しんでいる事に全く気づいてやれなかった・・・私が自分を責めていると、誰かが私の手首を摑んだ。驚いて顔を上げると、
ショ「はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・」
息を切らしてるショールだった。
エ「ショ、ショール、大丈夫か・・・?」
心配して声を掛ける。すると、
街女8「何あの女。」
街女9「気安くショールさんに声なんか掛けちゃって。」
街女10「ちょぉ~ムカつくんですけどぉ~!」
街の女性たちからブーイングだ。すると、
ショ「エルザをバカにするなっ!!」
ショ以外「!!!!!」
その場にいたショール以外の全員がショールの怒りの声に固まった。
エ「ショ・・ショー・・・ル?」
ショ「・・エ、エルザ・・・ゴメン!」
エ「えっ?・・・!!?////////」
ショ以外「!!!!!」
ショールが私の体を抱き寄せ―――――キ、キス、した//////////////自分でも分かった。顔が真っ赤になり、どんどん体の体温が上昇していくのが///////////////そして放してくれた。週刊ソーサラーの取材の時のルーシィとリョウのキスよりものすごく短かったが、私は満足だった。
マ&ハ&フ「エルザとショール、でぇきてるぅ~~~。」
エ&ショ「///////////////」
街女全「・・・・・」
街の女性達は目が黒い点になり、口が開いたままの状態になっていた。ヒビキやイヴ、レン達も同じ状態になっていて、一夜は―――――
一「そ、そんな!エルザさぁ~ん!」
エ「ち、近寄るなぁっ!!」
一「メェェェン!」
ヒ&イ&レ「大将!!?」
私に殴り飛ばされた一夜を追うヒビキとイヴとレン。
ナ「おっさん、今回めちゃくちゃ飛ばされるな。」
ユ「ていうか、また呼び方が・・・」
フ「一貫してないんだな・・・」
エ「はぁ、はぁ・・はぁ・・・はぁ・・はぁ、はぁ・・・・はぁ、はぁ・・・はぁ・・はぁ・・・//////////////」
ショ「///////////////」
ま、まだ、ドキドキが止まらない///////////////その時,
ト「あーーーーーーーーーーっ!」
ト以外「!!?」
トーヤがいきなり大声を上げた。
リョ「ど、どうしたんだトーヤ?」
ト「み、みみみみ皆さんっ!僕達、クエストに行く途中でしたっ!」
ト以外「あ・・・あーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
ナ「やべぇっ!依頼主に怒られんぞっ!」
グ「それどころか、妖精の尻尾の評判がますます悪くなっちまうっ!」
ウェ「と、とにかく皆さん急ぎましょうっ!」
シャ「駅まで走るのよっ!」
ル「うわぁ~ん!家賃が~~~!」
ル以外「そっちかいっ!!!」
珍しくルーシィに皆が突っ込んだ後、私達は大急ぎでその場を離れ、駅に向かって全速力で走った。
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次の日、時間がかなり遅くなってしまったが、脱獄した幽霊の骨の15人の魔道士達は無事捕獲する事が出来、ルーシィも無事家賃が払える事が出来た。だが、昨日の私とショールの話題が今週の週刊ソーサラーに大きく載せられていた。
後書き
第128話終了~☆
遂に、遂に遂に遂に!ショールがエルザに・・・キスしたーーーーーっ!!
次回は定例会に行ったマスターから驚くべき事が最強チームに・・・!?
次回見逃したらいけないよ☆
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