| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

R-TYPE TACTICS 2 提督の裁量

作者:島原
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

テスト部
  地球内対グランゼーラ革命軍

 
前書き
「へっ?僕のことですか?僕個人としては話してもいいんですが、大佐が何て言うか…」

あー、君は確かにジャーナリストだから気になることは解決しないと気がすまないんだろうけど
戦争の世界は味方一人の情報で敵が有利になるかもしれないんだ。
あまりそういうのはよくないから今後控えてもらえるか。
僕のは別に構わないけど。

「そういうことなので、またの機会に…」 

 
あー、これはひどいやられようだね。
途中ルナ・ベース6に補給目的で立ち寄ったのが原因かな…?

「自分には分かりかねます…」

ハハハ、ジョークだよジョーク。
しかしこれだけの被害数を見ていると笑い事ではないね。
…この破壊痕跡、敵さんは新兵器でも使ったのかな?
見たところ、間隔を開けて横一列に編隊飛行していたところを襲われてるようだけど…

「横一列というと、波動砲を思い出しますね。」

うん、確かにそうだ。
しかし、やられたタイミングがどれも同じように見える。

「大佐、今は敵の残存兵に見つからないように早く本部へ戻りましょう。」

そうだね。
ワシントン7、静穏航行。なるだけ音がでないギリギリの速度で本部に帰投する。







こちら対地球外勢力連隊第四番隊、マンティス。ただいま帰投しました。

「うむ、地球外での戦闘ご苦労。戦闘内容は映像資料でも把握した。
 敵艦隊の詳細は分かるか?」

どうやら、巡航監視艦隊のようでした。
定時報告を求める無線通信を敵旗艦制圧時に受信したので。

「そうか。何にせよこれでまた一つグランゼーラの兵力を潰せたのだ。
 君の艦隊は非常に良い働きをしてくれる。」

お褒めに預かり、恐悦至極です。上官

「うむ、ついては君の艦隊裁量権の拡張を検討しよう。
そろそろ兵站では割に合わなくなってきただろう?」

そうしていただけるのであればこれほど嬉しい事はないです。

「分かった。上層部にこの映像資料とここ最近の君達の戦績データを提出し、裁量権拡張を諮ってみよう。
もしかすると、駆逐艦クラスの艦や巡航艦も配備されるかもしれんな。」

喜ばしい限りです、上官。では私はこれで。

「うむ、今後も素晴らしい活躍を期待している。」









…というわけだ。駆逐艦あたりが来てくれると僕としては嬉しいんだけど。
いつまでも戦闘機隊に護衛をさせるわけにはいかないしね。

「にしても、ようやく我々の働きが評価されましたね。」

うん、ようやくと言ったってつい3ヶ月前に大佐として連隊指揮権をもらったばかりなんだけどね。
おや?通信だ。誰からだろう。

「こちら第2番隊。また敵艦隊を撃墜したんだってな。」

その声はディーノ大佐かな?うん、つい3時間前にね。

「まったく、お前達には頭が上がらないよ。最近君らの噂しか聞かないからなぁ。」

あんまり噂されるのも好きじゃないけどね。そっちも頑張ってくれよ。

「ああ、言われなくてもな。…ブルーハートの名は変わらんな。
 まだあの日の事が記憶に残ってるか。」

ああ、昨日のことのように思い出せるね。
僕はバイドが憎くてこの世界に足を踏み込んだ。
バイドを倒すために感情まで捨てた。
けど、今の日々がグランゼーラとの激突ばかりじゃ目的を見失うよ。

「…まあ、無理はしないでくれ。俺は昔のお前を知ってる立場だ。
何か辛いことがあればいつでも相談に乗る。」

ありがとう、気遣いをさせてしまってすまないね。
それじゃ。

「ああ。」





と、いうわけだ。
君達の給与も上がるかもしれないから期待をしててくれ。

「祝宴は結果が来てからにしようぜ!ぬか喜びだけは嫌だからな!」

ハハハ、そうだねフォルネウス。
じゃ、結果を待とうか。








お、通信が来た。
軍本部からだし、結果発表と言うところだろう。

こちらマンティス、どうされました上官

「うむ、先の裁量権拡張の審議が終わったのでその結果発表をと思ったんだが…」

何やら意味ありげな間の開け方ですね。もしかしてクビですか?

「いや、そうじゃないんだ。ただこれは私も予想だにしなかったことでね…」

一体どうなさったんです?

「もったいぶらないほうがいいな。
マンティス・コアフロウ、貴官を本日2205を持って昇級を命ずる。
ついては大佐から少将への昇級となる。
これにより対地球外勢力連隊から異動とし、太陽系主力連隊第十三番隊の任を命ずる。

地球連合軍総合本部中将 ダーレリック
だ、そうだ」

…開いた口が塞がりません。

「私も正直驚いたよ。まさか短期間で少将まで上り詰めるとはね。
何にせよ昇格おめでとう、マンティス少将。」

お褒めに預かり恐悦です。

「そう謙遜するな。ああ、忘れるところだった。
上層部より贈り物があるそうだ。」

と、言いますと?

「うむ、一つは新規隊員を3部隊ほどそちらに配属させるらしい。個々の錬度はさすがに分からんが君達のところなら問題はないだろう。
それと、兵器配備だ。第十三番隊にはガルム級(UFHC-008)と、フレースヴェルグ級(UFDD-02)、更にヘイムダル級(UFBS-010)が配備されるとのことだ。
これを機に更なる武勲を立ててくれ。では。」

通信ありがとうございます。

…なんてことだ。

「どうなさいました、大佐?」

ワイアット君。私は今白昼夢を見てるような気分だよ。

「もったいぶらずに教えてくれ、大佐!」

うん。まず、僕自身の昇格があったそうだ。大佐から少将にね。

「そ、それってすごいことじゃないですか!」

うん、君達もそれぞれ一階級昇格らしい。各隊の隊長は中尉官くらいじゃないか?

「…感慨深いです。」

そうだね、次に新兵器の配備だけど
駆逐艦、巡航艦、そして想定外の戦艦も配備されることになった。

「せ、戦艦ですか!?」

うん、近頃引退が示唆されてたあの《ヘイムダル級》が配備されるそうだ。

「想定以上の昇進ですね…大丈夫でしょうか?」

おそらくは僕らの隊の生存率が高く評価されたんだろうね。

「生存率…ですか?」

うん、ウチの部隊は過去どの作戦においても死者を出さなかった。
その点が大いに評価されたんだろう。

「成程…で、その新配備される兵器と人材はいつ?」

明日の昼ごろ配備されるそうだ。よし、久々に演習場でも借りて大規模な訓練でもしようかな

「訓練かぁ、久々だなぁ!」

うん。戦艦となると主砲やミサイル砲に加えてビーム砲もあるし、艦載機も一気に増える。
この演習を機に艦内の構造も把握しておきたいしね。

「了解しました。では、馴染み深い二十六番演習場を押さえておきます。」

頼んだ、ワイアット君。では今日のミーティング…とは言えないけども、ここまでにする。
各自解散、しっかり体を休めてくれ。

「お疲れ様でした。」 
 

 
後書き
駆逐艦くらいで十分だと思ってたけどまさか戦艦クラスまで配備されることになるとは…

正直僕自身も勝手が効かないかもしれないな…

慣れるには時間がかかりそうだ… 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧