ヘタリア大帝国
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TURN88 うぽぽ菌その九
「そこまで面倒な人他にはいないでごわす」
「全くばい、この戦争が長くなるのは当然ばい」
「そうだよね」
ニュージーランドとトンガも暗い顔にならざるを得なかった、そうした話をしつつ。
枢軸側が思う様に講和出来なく困惑していた、勝利を収めてもそれでもだった。
講和には至っていない、アルゼンチンは手中に収めたが戦いはまだ続く。
このことに宇垣も難しい顔である、それで東郷にこう提案したのである。
「わしが乗り込んで直談判してこようか」
「いえ、それもです」
「無理か」
「それで話が済むのならとっくに話が収まっています」
東郷はこう宇垣に返す。
「あそこの皇帝さんは違いますから」
「全くだ、考えてみればわしはどうもな」
宇垣も難しい顔で述べる。
「常識派には強いがな」
「変態にはですね」
山下がここで言う。
「弱いと」
「どうも苦手だ、こいつにしてもな」
東郷も見て言う。
「やりにくい」
「俺はそんなにですか」
「そうだ、御前も常識がないからな」
「ははは、型にははまらないですから」
「都合のよい解釈だな、しかしだ」
「あそこの皇帝さんにはですね」
「考えてみれば相手にしにくい。ではだな」
宇垣もここで諦めることになった。
「直談判もだな」
「難しいです」
「全く、これ程難しい相手はないな」
こうして宇垣の直談判もなくなった、結局アステカとの戦いは続くことになった。
そして今度はだった。
ブラジル戦となった、だがその前に。
ダメージを受けた艦隊はチリに戻しそしてだった。
修理に入る、だがその艦隊がというと。
「思ったよりダメージが大きいぞ」
「全くあるな」
アメリカと中国はチリに戻っている艦は大破、中破しているものが多い。それではだった。
「一ヶ月では済まないな」
「二ヶ月、下手したら三ヶ月あるぞ」
「ううん、時間が問題になってきたな」
「どうするかあるな」
「ああ、それだけれどね」
「私達に考えがありますが」
ここで出て来たのはキャロルと平良が言ってきたのだった。
「キリング財閥の修理班呼ぶけれど」
「支援団体がいますので」
「皆を使えば一月よ」
「それで回復出来ますが」
「そういえば君達がいたな」
「今まで忘れていたあるよ」
「いえ、忘れるものではないと思いますが」
平良はアメリカと中国の今の言葉に少し呆れた顔になって突っ込みを入れた。
「実際に私は彼等にかなり助けられています」
「というか何で祖国ちゃんが忘れるのよ」
「ははは、最近忙しくて忘れていたぞ」
笑ってこれで済ませるアメリカだった。
「しかしこれで思い出したからな」
「全く、しっかりしてよね」
「とにかくです」
平良はあらためて話す。
「一月で修理を出来ますので」
「ここはお任せして頂けますか」
「ああ、じゃあ頼むぞ」
「それではある」
二国が頷きそうしてだった。
チリに戻った艦隊は一月で修理が為された、こうしてブラジル侵攻は一月のタイムラグで済んだ、東郷はこのことについてキャロルと平良に言った。
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