| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

バカとテストと召喚獣 ~失った少年~

作者:一騎
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第1章 僕と文月学園。
  四時間目  Dクラス戦! (前)

 
前書き
はい。お久しぶりです。

すみませんでしたーーーー!! 

 
「明久!秀吉たちがDクラスの連中と渡り廊下で交戦状態に入ったよ!」
今現在前線にいるのは秀吉率いる先行部隊で僕たちは中堅部隊に配置されている。
ちなみに部隊長は明久で、副部隊長は、僕と島田さんとなっている。
ちなみに戦場では......
『さぁ来い!この負け犬が!』
『て、鉄人!?嫌だ!補習室は嫌なんだ!』
『黙れ!捕虜はこの戦争が終わるまで全員補習室で特別講義だ!終戦まで何時間かかるかわからんが、たっぷりと指導してやるからな!』
『た、頼む!見逃してくれ!あんな拷問耐えられる気がしない!』
『拷問?そんなことはしない。これは立派な教育だ。補習が終わる頃には趣味は勉強、尊敬する人は二宮金次郎、といった理想的な生徒に仕立て上げてやろう』
『お、鬼だ!誰か、助けっ―イヤァァ―(バタン、ガチャ)』
と、なっている(ガクガク)
「島田さん、中堅部隊全員に通達」
明久がみんなに何か伝えるようだ。
「ん、なに?作戦?なんて伝えるの?」
「総員退避、と」
「わかった!先に退避してる!」
ガッ
すごい勢いで島田さんに襟を掴まれた。
そして明久には、
「この意気地なし!」
と言いながらチョキで目を潰していた。
そして、そのまま流れるような仕草で......

「「ギャァァァァ!!!目が、目がぁっ!!」」

僕の目を潰した。
「目を覚ましなさい、このバカ二人!あんたら部隊長と副部隊長でしょう!臆病風に吹かれてどうするのよ!」
その覚ますべき目に激痛が!失明したらどうするんだ!そしてそういうセリフはパーかグーで殴ったあとにして欲しい!
「いい、二人共。ウチらの役割は木下の前線部隊の援護でしょう?あいつらが戦闘で消耗した点数を補給する間、ウチらが前線を維持する。その重要な役割を担っているウチらが逃げ出したら、あいつらは補給できないじゃない」
ごもっとも。
っていうかまだ目が開けられないんだけど!?
「ごめん、僕たちが間違っていたよ補習室を恐れずにこの戦闘に勝利することだけを考えよう」
「僕も」
「ええ、それに、そこまで心配することないわ。個別戦闘は弱いかもしれないけど、これは戦争なんだから多対1で戦えばいいのよ」
まぁ、多対1なら勝目はあるよね。
「そうだね。よしやるぞ!」
「ああ、行けるぞ!」
「うん、その意気よ、吉井に織斑!」
と、3人で意気込んでいると、報告係がやってきた。
「島田、前線部隊が後退を開始したぞ!」
「総員退避よ」
素でずっこけそうになった。
だって、全然さっき言ってた事と違うんだもん!
さっきのかっこいいセリフは何処へ!
「2人とも、問題ないわね?」
大ありな気がする。ま、気のせいだろう。
「よし、逃げよう。僕らには荷が重すぎた」
「うんうん。僕らには重すぎるよ」
「そうね。ウチらは精一杯努力したわ」
そして、Fクラスの方へ方向転換。
すると、本陣に配置されているはずのクラスメイト、横田くんがいた。
「ん?横田じゃない。どうしたの?」
「代表より伝令があります」
嫌な予感がする。ってか嫌な予感しかしない。

「『逃げたらコロス』」

「総員突撃しろぉーっ」

いわれなくてもそのつもりです!?
だって、まだ死にたくないもん!
と、前方からこちらに走ってくる美少女を発見!
あれは―秀吉か!
「明久達、援護に来てくれたんじゃな!」
「もっちろん!ところで、秀吉は大丈夫?」
さっき、逃げようとしたのはだれだったのかな~(オメぇもだよ)
「うむ、戦死はまぬがれておる。じゃが、点数はかなり厳しいところまで、削られてしまったわい」
「そうなの?召喚獣の様子は?」
「そっか。それなら早く戻ってテストを受け直してこないと」
「そうじゃな。1、2教科だけでも受けてくるとしよう」
そう言って、秀吉は教室に向かって走っていく。その後ろをそのほかの前線部隊がついて行く。
さて、と。
「じゃ、明久、僕たちの出番だね」
「じゃぁ、頑張るとしますか」
「吉井、見て!」
明久のとなりを走っている島田さんが、叫ぶ。
どうしたんだろう?
「五十嵐先生と布施先生よ!Dクラスの奴ら、化学教師を引っ張ってきたわね!」
ちょっとまずいかな。総合科目の方が良かった。
「島田さん、明久、化学に自信は?」
「全くなし。60点台常連よ」
「僕もそれくらい。一騎は?」
「僕は50点ちょっとかな。化学は苦手なんだ」
「よし、それなら五十嵐先生と布施先生に近づかないよう注意しながら学年主任のところへ行こう」
「高橋先生のところか!了解!」
目立たないよう端っこを通る。
「あっ、そこにいるのはもしや、Fクラスの美波お姉さま!五十嵐先生、こっちに来てください!」
「くっ、ぬかったわ!」
ヤバイ!
「よし、島田さん、ここは君に任せて僕達は先を急ぐよ!」
「ちょっ......!普通逆じゃない!?『ここは僕に任せて先を急げ!』じゃないの!?」
「何そのセリフ。(棒)ソンナノキイタコトナイナー。ねっ明久」
「うん、そんなセリフは聞いたことないよ!」
「あ、アンタラ、このゲス野郎!」
「お姉さま、逃しません!」
「くっ!美春!やるしかないってことね....!」
2人とも自分の召喚獣を呼び出す。
「「サモン!」」

「お姉さまに捨てられて以来、美春はこの日を1日千秋の想いで待っていました....」
「ちょっと!いい加減うちのことは諦めてよ!」
戦闘が始まりそうだ。
というか、『お姉さまに捨てられて』ってどういう意味なんだろう。
「島田さん、お姉さまって―」
「嫌です!お姉さまはいつまでたっても美春のお姉様なんです!」
「来ないで!ウチは普通に男が好きなの!」
「嘘です!お姉様だって、美春のことを愛しているはずです!」
「このわからず屋!」
......うん。かなり引く......。
「行きます!お姉さま!」
2体の召喚獣の距離が詰められる。いよいよ戦闘だ。
「はあぁぁっ!」
「やあぁぁっ!」
2人の声が廊下に響く。
これは、正面からぶつかったら、島田さんの負けなんじゃないだろうか。
FクラスvsDクラスなわけだし。
「島田さん、真正面からぶつかったら不利だ!」
「そんなこと言われなくてもわかってるけど、細かい動作はできないのよっ!」
直後、島田さんが力負けして獲物を取り落とした。
しょうがない。
「Fクラス、織斑 一騎、加勢します!『サモン!』」
僕も召喚獣を呼びだす。ここで、副隊長の1人を失うわけにはいかない!
そして、小声で明久に言う。
「明久、科目を変えてほしい。今すぐ現代国語に変えて!」
「そういうのは雄二から許可貰わないと!」
「じゃあ、それも含めてお願い!」
それだけ言って僕は召喚獣に援護させるようにする。
「須川君、科目を変えることを雄二に伝えて!福村君は現代国語の―」
よかった。明久がちゃんとやってくれたようだ。
あとは、僕の仕事だっ!
『Fクラス 島田 美波&織斑 一騎 vs Dクラス 清水 美春
  化学 11点    &58点  vs   94点     』
島田さんは一応点数は残ってるけど、多分戦えないだろう。
となると、清水さんと僕の一騎打ちか...
点数差36点。まぁ、普通の召喚獣なら無理だろう。
でも、僕は『観察処分者』だ!
剣を構えて突っ込んできた清水さんをかわし、逆によろいをつかみ、投げる。
点数をみると、18点しか減ってなかった。
まぁ、いいや。これを続ければ倒せる....しっ!!
また突っ込んできた清水さんをかわし、今度は、木刀で下から袈裟切りを掛ける。
浮いたところを今度は上から木刀をたたきつける。
再び点数をみる。今度は32点減った。残りは、44点か。
今度はこちらから行かせてもらう!
こちらから突っ込んでいき、一気に木刀を突き出す。
「.......痛っ!」
無論、相手も黙っているわけではないので、ちょっと腕を裂かれたが、
『Fクラス 島田美波&織斑 一騎 vs Dクラス 清水 美春
 化学   11点   26点  vs     0点    』
ふぅ、どうにか倒せたみたいだ。   
 

 
後書き
まぁ、今回はこんな所で。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧