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R-TYPE TACTICS 2 提督の裁量

作者:島原
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敵艦隊発見

 
前書き
おや、ここまでついてきたのかい?

ジャーナリストとは酔狂なもんだね。

ここを見ていても君の眼鏡にかなうようなものは無いよ。 

 
「敵艦隊の構成が判別できました。」

うむ、ごくろう。見せてくれ。
輸送艦1戦闘機3補給機2練習機1偵察機1か…
まあ幸いにしてウチのパイロット達は錬度が高い。
相手にとって不足なし、じゃないかな。

「了解しました。ではブリーフィングを開始します。」

うん、隊員には私から直接集合指示を出そう。
ワイアット君、君はブリーフィングルームに先行してくれたまえ。

「はい、分かりました。」

…行ったか
さ、私もコーヒーを飲んだら行くとしよう。





「それではマンティス大佐、本戦闘作戦のブリーフィングをお願いします。」

うむ、まず今回の戦闘行為は軍に報告しておらず
IFFに応答がない理由から私の独断で即時戦闘行為に移るものとする。
本作戦中の責任は全て私にあることをまず言っておく。

では、本作戦を宇宙時計1430をもって「コード:クレイ」と名づける。

このオペレーション「クレイ」にはフォルネウス小隊、アンガム小隊、ロックバード小隊で動いてもらおう。
索敵は本艦のデコイが担う。
フォルネウス、アンガム各隊はRwf-9Aにて出撃、方位0200に進軍後周囲の制空権を確保。
ロックバード隊はテスト機であるRwf-9AXにて本艦の護衛を努めてもらおう。…まあそう暗い顔をするな、敵は必ず旗艦狙いで動くものだ。

敵機遭遇時は各隊、隊長の指示をしっかり聞くこと。あとは君達の采配に任せるよ。
補給機は自動で君達の後部に配備される。残弾数、及び航行燃料が危うくなったら補給はすること。

…言うべきことはこれくらいかな。それじゃ、オペレーション「クレイ」、ミッション開始だ。

「了解!」










よし、では作戦行動の指示は私が執ろう。
コードネームフォルネウス、アンガム各隊出撃
ロックバードも出撃し、フォーメーションAで本艦の周囲を航行。

予定通りフォルネウス、アンガムは方位0200方面の制空権を確保。旗艦をそこへ進ませよう。

ヨルムンガンド級『シスコ9』、デコイ生成を開始。

「了解、シスコ9デコイ生成!」

よし、作戦進捗率はこれでようやく一割といったところだ。
シスコ9、方位0200に修正し第三航行速度で前進。





予定地点到着。先遣隊、そっちの調子はどうかな?

「こちらフォルネウス1、敵が見当たらない。詳細座標頼めるか?」

分かった。ワイアット、デコイの索敵データを彼らに転送してやってくれ。

「了解しました。フォルネウス1、少し待ってください。」

「助かります、ワイアット中尉」

うん、それじゃアンガムの方はどうかな?

「こちらアンガム3、敵機と交戦中!こちら側に被害はなし。
 援護が数機欲しい。フォルネウス、こっちへ来てもらえるか?」

「了解した。ワイアット中尉、データの転送はとりやめだ。
恐らく残りの敵機もアンガムの方へ行くだろう。」

「了解です。」

よし、ロックバードはフォーメーションをBに変更。本艦より先行する形でそのまま護衛を頼む。







「こちらアンガム1、無線応答を部下にさせてしまいすまない。1小隊規模の敵機を撃墜した。
残るは2小隊分ってところか?」

うん、確か先見索敵ではそうなってるはずだ。残りの撃墜を頼む。

「了解、大佐はそこでどーんと腰を据えてみててくれ。」

心強くて何よりだ。
フォルネウスも期待しているよ。

さて、ここまでくれば安全だろう。ロックバード、君達も戦線に赴いて彼らと戦闘を共にしてくれ。

「ロックバード1、了解。最大戦速で彼らに合流するぞ!」

うん、血気盛んで何よりだ。
さあ、私達も彼らに追いつこう。
シスコ9、最大戦速前進。デコイも彼らと同じ位置まで動かしてやってくれ。










「大佐!ロックバードが敵小隊に遭遇しました!」

分かった。ロックバード、君達だけで撃墜できるかな?

「ええ、撃墜して見せますよ!各機レーザーモードを対空に変更!」

心配なさそうだ。しかし、シスコ9から見た三時の方角に来たと言う事は
挟撃をされる可能性がある。
フォルネウス、そこから本艦から見て9時の方角へ動けるか?

「こちらフォルネウス1、全機の補給が済み次第動ける。」

分かった。それまで本艦の機銃のみで何とか耐えることにしよう。
アンガムはそのまま本艦の前を陣取って残り1小隊が来たときの応戦戦力として待機。

「アンガム1、了解」





「こちらフォルネウス1、こっちの方角に戦闘機隊と練習機隊が来ちまった。
悪いがアンガム、こっちへ来て援護願えるか。何ならロックバードも来てくれ。こいつら錬度が若干高い。」

そうか、君達を手こずらせる相手だ。数は多いほうがいいだろう。
アンガム、ロックバードはフォルネウスの援護へ当たれ。

「アンガム1、了解。」

「同じくロックバード了解。」

「フォルネウス、FOX2!」

しかし、練習機を部隊に組み入れているとは…よほど軍備を削っているのかそれとも軍方針が単に練習機を使うだけなのか…

「大佐が塾考すべき問題ではないと思いますが…?」

うん、ワイアットの言うとおりだ。けどこれは暇つぶしだよ。
ウチのパイロットが優秀だから、僕はそれほど指揮をしなくても済むし。
何よりこれは航行日誌のネタ探しにもなるしね。

「それは失礼しました。」

まあ、謝るものでもないけどね。

「こちらロックバード1、ようやく敵小隊2つを撃破した。
残りは旗艦だな?」

うん。敵旗艦の座標を彼らに転送してやってくれ

「こちらシスコ9、データを各隊に転送します。」

「こちらフォルネウス、データ転送に感謝。そんなとこにいやがったのか。
全機、旗艦に向けて発進!」

「アンガム各機、あいつらに負けるな。武勲を立てるぞ!」

「ロックバードも続け!」

うん、皆元気そうで何よりだ。
しかし、敵艦もデコイを使っている可能性がある。
Rwf-9Aの波動砲とRwf-9AXの波動砲をチャージしながら進軍するようにね。





「こちらフォルネウス、敵旗艦を発見した。これより攻撃を開始する!」 
 

 
後書き
ん?ああ、そういえば僕の自己紹介がまだだったね。
僕の名前はマンティス、マンティス・ブルーハートだ。

ブルーハートはニックネームみたいなものさ。
喋り方、指揮言動が冷酷そのものだって言われたからね。
僕としてはそんなつもりじゃないんだけど。 
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