仮面ライダーフォーゼ 自分の手で
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第二十五章
「それか」
「宇宙、となると」
「スサノオは元々宇宙から来ました」
考えだした伊達に後藤が言ってきた。
「となるとそれこそこれまでのどんな姿でもですね」
「そうだよな、有り得るよな」
「となると」
「少し想像がつかないな」
伊達も考えを巡らせたがそれでもだった、彼等はどうしても答えが出なかった。それであれこれ考えていると。
そのスサノオの声がしてきた、スサノオは今回も楽しげに言って来た。
「さて、いよいよだな」
「一体どの姿で出て来るつもりなんだ?」
歌星達が話していることをだ、フォーゼは相手に直接問うた。
「答えられるのなら答えてもらおうか」
「答えられるのなら、か」
「ああ、あんたが答えられるんならな」
こうスサノオに問うたのである。
「答えて欲しいがな」
「私にそうした口調で言ったライダーとその周りの人間は君がはじめてだ」
スサノオは楽しげに述べた、フォーゼのその言い方にこれまで感じたことのないものを感じたからである。
それでだ、こうフォーゼとメテオに言ったのである。
「では答えさせてもらおう」
「答えてくれるんだな」
「かつて銀河王という者がいた」
全身銀色の身体に黒いマントを羽織った姿であった、宇宙から地球に侵略しネオショッカーと共にライダー達、特にスカイライダーと戦った者である。
その者の名をだ、スサノオはここで挙げたのである。
それでだ、こう言ったのである。
「その銀河王にまつわる姿だ」
「銀河王か」
メテオの言葉、そこにあった目が光った。
「ではその銀河王がさらに強くなったものか」
「如何にも」
まさにその通りだというのだ、その姿だというのだ。
「それで現れよう」
「超銀河王とでも言うような姿か?」
ここでだ、こう言ったフォーゼだった。彼は直感とその頭の回転からそう察したのである。
「そんなのか?」
「ふふふ、君は実に面白い」
その話を聞いてだ、また言うスサノオだった。実に楽しげに。
「私としても戦いがいがある」
「ではその姿で戦うんだな」
「如何にも、君の言う通りな」
銀河王、しかもそれは。
「超銀河王と言うべき姿だ」
「ではその姿で出て来てもらおうか」
メテオはフォーゼと違い冷静な態度だった、その態度での言葉だ。
「今からな」
「いいだろう、私も出たいと思っていたところだ」
そう思っていたというのだ、スサノオにしても。
「ではな」
この言葉と共に空から何かが現れた、それは七色に輝くUFOだった。UFOは垂直に、ゆっくりと地面に降り立ってきた。
そしてそのUFOからだ、それが出て来たのであった。
銀河王、その姿だが一回り大きい。アークオルフェノクよりもまだ高いであろうか。
三メートルはある、仮面ライダーアークと同じ程である。
そしてその身体は七色に輝く機械の身体でありマントは漆黒だ。その巨大な機械の身体が出て来てそして言うのだ。
「これが今の私の姿だよ」
「超銀河王か」
「それが御前の今の姿か」
「そうだ、では親愛なるライダー達よ」
スサノオの楽しげな口調は変わらない、そして言うことはというと。
「今から最後の楽しみといこうか」
「ああ、それじゃあな」
「はじめるとしよう」
フォーゼもメテオも応える、そのうえでだった。
メテオからだ、こうフォーゼに言った。
「では今からだ」
「フォームを変えるか」
「ああ、いいな」
フォーゼにこのことを確認したのである。
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