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IS 〈インフィニット・ストラトス〉×トリコ 食を探求する夏の毒!

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楔-愛-

 
前書き
俺の夢、□□になる事はよく考えなくても簡単な事だった

私欲と感情を殺して、理想へ続く道を歩めばいいだけだった

身が裂かれるほどの痛みが襲って来ようとも

心から愛した者が消える苦しみが来ようとも

それに耐え感じなければいいのだから

簡単な事だった

僕はそれを行った

そのお陰で僕は簡単に理想の者になれた

でも、代わりに大切な物を失った気がしてならない

でも遅かった

零れた水が戻らないようにそれは二度と

「俺が手にする事は出来ない」 

 
龍人との会話を終えた一夏は何故か泳ぐ気もなれず海に入りはしたが、深く潜り、そのまま海面の方を向いたまま潮の流れに身を任せていた。美しい海、快晴の空から降り注ぐ光、程よい冷たさがある海の中だというのに妙な優しき暖かさを感じる事が出来た。

妙な事だ、自分は炎を覇する者。その自分がその炎を消す水に包まれて落ち着いているというのは少し皮肉のようにも感じられた。潮の流れによって首から下げているペンダントが浮き上がって視界に入る。軽く手を上げてネックレスにも見えなくもないペンダントを押さえる

大事にする筋合いに理由もない、だが何故だろう。自分はここまでこのペンダントを大切にするのだろう。このペンダントの中核をしている宝石は確かに透き通るような美しい真紅のルビーだ。正真正銘本物の宝石だ、だがたかが宝石だ。自分は宝石などには興味はない。でも何故かこの宝石は大切にしなければならないと思っている。謎だ

「(楔か・・・)」
『そのネックレスは楔のようなもの、決して避けられない運命の証』

楔という意味を考えていると、宝石がいきなり輝きだして自分を包んでいく。

「!?(い、いったいこれは!?)」

一夏は自分を包もうとする真紅の光に驚きながらも光に飲み込まれていく。

「ここは・・・?」

目を開くと、誰かの視線で歩いているのが理解出来た。森の中を歩き続けている。だが、自分がいったい誰の視線なのか全く理解出来ない。

「俺はいったい・・・」
『はぁはぁ・・・もう直ぐ・・・もう直ぐだよぉ・・・』
「!!?この声まさか!!?」

突如耳に入ってきた声、その声の主には覚えが合った。そして、身体に武器が刺さっていく。虚空に『剣』が現れ、己に刺さる。己に刺さっていた剣が次々と増えていく。一夏は自分の身体ではないはずなのに剣が肉を貫く痛みを体験していた。実際に己の身体に剣が刺さっているようだった。

「な、なんだこれは・・・」
『そうだよ・・・私の痛みはお兄ちゃんへの愛・・・アハハハハハハハ!!!!』

だがある事理解した途端に視界は弾け飛び、自分は海の中へと戻っていた。一夏は自分の身体を触りまくって剣が刺さって居ないか確かめるが、剣所か出血一つしていなかったのだ。一夏は不思議に思いながら足を動かして海面へと出た。息を吸って呼吸を整える。

「今のはいったい・・・っつうかあの声はどう考えてあいつだよな・・・。お兄ちゃんってどういう事だ?あいつに兄貴なんて居たのか?だとしたら歪みきった愛だな」

一夏は顔も知らない兄と呼ばれていた者に対して同情の念を送る。

「顔も知らないあいつの兄貴さんよ、大変な妹さんを持ったもんだな。もう少し大切にしてあげなさいや。あとは・・・持てるだけの愛を注いでやったらどうだい?って俺は何いってんだ?馬鹿みたい。まっ俺は元々生粋の馬鹿だ!食う事と料理する事、戦う事以外からっきしのアホだ!だがそれで結構!そのまま突き進んでやろうじゃないの!!」

そう空に向かって言い放つ一夏、心なしかどこかすっきりしたような顔をしている。その後は泳いで浜まで辿り着く。すると水着を着た女子達に囲まれる。

「うわぁ~!龍神君ってすごい鍛えるんだね!!」
「本当!すんごいふっとい腕!」
「身体にある傷もなんだかワイルドでカッコいい!」
「いっち~その腕にぶら下がらせて~!」

まるで縫いぐるみの様な水着?に身を包んだのほほんさん、一夏はそれを見て

「それ、水着か?」
「うんそだよ~、IGOが最近出した水着だよ~」
「・・・家(IGO)、んなもん販売してたのか・・・」

なんだか身内の知らなかった新事実を知ってしまったようで頭が痛くなる一夏、因みに一夏の身体はグルメ界の猛獣との戦いを生き抜き為に非常に鍛えられており、無駄な脂肪は一切なく動く事に特化している体付きをしている。筋肉の付き方は、ココ以上トリコ以下という所だろう。

「まあいいや、そらつかまれ~!」
「わ~い!!」

のほほんさんは嬉しそうに右腕に捕まった。一夏は勢いよく右腕を上げる。幾ら少女いといえど人一人、それを軽々と持ち上げて笑っている一夏。のほほんさんは腕をよじ登って肩に腰掛けて遠くを眺める、一夏ものほほんさんの腰の辺りに手を当てて支えてやる

「これでどうだ!」
「わ~いたかいたか~い!」
「よっと!」
「おわぁ!?」

一夏がのほほんさんを持ち上げている、背中から鈴が飛びついてそのままよじ登って一夏の両肩に足を置いてそのまま立った。

「お~高い高い!」
「何やってんだお前は勝手に!?猫か!」
「あ~いいな本音も鈴ちゃんも~!」
「その次私~!」
「んじゃ次は私ね!」
「俺は監視塔扱いかよ!?っておいどんどん腕に掴まるな~!!!」


「ぜぇぜぇ・・・猛獣相手にするより疲れた・・・」

希望者全員の要望に答えていたら一夏も疲れていた。普通の女の子は猛獣よりも相手が大変らしい。そんな一夏の癒しはシャルとラウラ、のほほんさんのようだ。

「いっち~、一緒にビーチバレーやろうよ~。今日の晩御飯のデザートを賭けて!」
「ほほう!俺に賭けを挑むか!宜しい、ならば決闘じゃあああ!!」

「お兄ちゃん~!一緒にスイカ食べよ~!」
「一緒にどうだ一夏!」
「一夏様~ご一緒にどうですか~!」
「食べるに決まってるだろ!!」

そして、楽しい自由時間は過ぎていって夕方・・・日もだいぶ落ちて暗くなってきた頃

「よっしもういいだろ、全員集合~!!」
「「「「「はい!」」」」」

一夏の一言に1組全員が瞬時に集合する。

「よし!自由時間の最後に、花火大会だぁぁあ!!」
「「「「「おおおおおお!!!!!」」」」」

そして、皆は一夏が手配した花火を存分を楽しい花火大会を終えた後、夕食へと移った。全員が浴衣へと着替えて宴会などで使われる大広間で夕食となったが、その中で一番目立っているのはのほほんさんとシャルの間に座っている一夏だった、身長がほぼ2mの一夏は一番大きな浴衣でも少々サイズが合っておらず、丈が足りていない。胸元はかなり見えており、腕は肘が辛うじて隠れている程度、下の方も膝の下が少し隠れているぐらいだ。その性なのか、一夏と向かい合っている位置に座っている女子達は顔を赤らめている。

「うむ・・・やっぱり持ってきた私服を着てくるべきだったかな・・・?」
「いっち~、これ食べさせて~」
「いいぞ~、ほれ」
「お兄ちゃん私も~」
「ほいほい」

まあ、それでも楽しげな夕食を過ごした一行であった。



「・・・はい、そうですか。宜しくお願いしますよ姉さん」
「うんうん任せといてよ~!箒ちゃん!!」 
 

 
後書き
一「一夏と!」

リ「うp主(作者)の!!」

一、リ「「後書きコーナー!!!」」

リ「はいっという訳で今回も始まりましたこのコーナー」

一「今回は随分とのんびりとした感じだったな」

リ「ふふん!どうだ今回は。今回はちょっと頑張っちゃったもんね!」

一「なんだかのほほんさんが優遇されてる感があるな」

リ「そりゃまあのほほんさんはISキャラ一の癒しキャラだからね、元々はメインヒロインは彼女の予定だったから優遇はするさ」

一「へ~、そうだったんだ」

リ「でもその途中でね、この基盤となったトリコ チートを持った転生者の優奈を見つけてね。路線を変更したのさ、別にダブルヒロインでもいいかなと思ったけど難しいと感じてね」

一「へ~、因みに作者は何党なの?」

リ「勿論、オルコッ党!!」

一「それ、絶対彼女さん補正だろ。彼女さん抜きで本音は?」

リ「のほほんさんマジ天使!新党のほほん党だぜ!!」

一「・・・」

リ「それでは皆さん!!作品を読んだら感想を送ってください!これを習慣にして貰えると助かります!感想は私にとって、最高の栄養剤のような物なのです!感想が来ると創作意欲が湧くのでよろしくです!」

一「質問なんかも募集中だぜ!」

リ「コスプレに慣れると楽しいぜ」

一「アンタの場合は女装だ」

一、リ「「それでは待て!次回!!」」




叶わないと思っていた夢は叶ってしまった

子供から大人となった時には

俺 この身一つで多くの命を束ねる身にもなっていた

俺一人では出来ることは限りがあり 仲間が居る事で出来る事も増えていった

だが 一人でなければ出来ない事が 自分にとって

一番すべき物だと気付いた時

俺は 全てを壊していた 
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