仮面ライダーフォーゼ 自分の手で
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第十九章
美咲はまずはベルトをセットしまずは左手を、それから右手をベルトの前にやる。何処か柳を思わせる柔らかい動きだ。
その動きから左手を拳に己の顔の横に勢いよく振って置いてから叫んだ。
「変身!シャララ!」
美咲も全身が光に包まれそしてだった、仮面ライダーなでしこになった。
まずは三人のライダー達だった、続いては。
伊達は後藤に微笑んで声をかけた。
「じゃあ俺達もな」
「はい、そうですね」
「バーズになるか」
「そして戦いましょう」
二人は絆を確かめ合いながらだった。
伊達は左手を拳にして己の胸の前で身構えて叫んだ。
後藤も左手を構える、そのうえでそれぞれの腰にベルトを着け中央をセットしてだった。
「変身!」
「変身!」
二人同時に叫びバーズになる、伊達はプロトタイプだ。
続いて湊が彼の構えになってだった、とはいっても仁王立ちに近い。
そのポセイドンを思わせる姿勢でだ、彼は叫んだ。
「変身!」
周りに無数の水が玉、ゼリーに近いそれとなって出て来て彼の身体を包み込んだ、そうしてだった、
彼もまた仮面ライダーとなった、水のライダー仮面ライダーアクアである。
火野にはまずはアンクが告げた。
「映司、いいな」
「ああ、何時でもな」
「よし、受け取れ!」
アンクは火野の言葉を受けて数枚のコインを投げる、火野はそのコイン達を受け取った。そのうえで素晴くコインを腰に出したベルトの中に入れた、それと共に腰の右にある円を持ちベルトの横に通しそれから叫んだ。
「変身!」
この言葉と共にあの独特の声がして全身を光に包まれた、それと共に。
仮面ライダーオーズになった、それと共に歌星達もまた。
如月とほぼ同じ動作を全員で行う、それから。
構えを取ってだ、こう叫んだ。
「変身!」
歌星、ユウキ、ジェイク、友子、大文字、美羽の六人がライダーとなった。こうして十三人のライダーが出た。スサノオの声は彼等を見て言った。
「でははじめるとしよう」
「御前も出てくるのか」
「それはまだだ」
スサノオは今も悠然とした口調だった、その声で歌星に答える。
「手順を踏んで楽しみたいのだよ、私は」
「そうか、では俺達がゾディアーツを全て倒してからか」
「如何にも」
その時に出るというのだ。
「そうさせてもらう」
「それなら話は簡単だな」
フォーゼは右手を首の横にやりそのうえでその首を左右に揺らす様に動かしながら言った。
「ゾディアーツ全員倒してタイマンだな」
「いや、一対一じゃない」
そのフォーゼの横からメテオが言ってくる、フォーゼの左手にメテオがいて右手にはなでしこがいる。
「俺もいる」
「私もね」
「そうか、じゃあ三人でだな」
スサノオと戦う、このことが確認された。
だが、だった。三人に今度は大文字が言ってくる。彼もまた言うならば量産型フォーゼになっているのだ。
「その前にゾディアーツを全部倒さないとな」
「あっ、そうですね」
なでしこも大文字のその言葉に頷く。
「スサノオはそうしないと出て来ないですね」
「だからな、まずはこいつ等全員倒さないとな」
駄目だとだ、大文字は量産型の姿で言う。とはいっても身振りは大文字そのもので偉そうでありながらそこにコミカルさがある。
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