FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第121話 トーヤの決意と怒り
前書き
はいど~も~!!07ですっ!!
今回はウェンディ&トーヤ&シャルルの対決!!トーヤはウェンディを守る事が出来るのか!?そして、トーヤの本当の強さが今回遂に明かされる!!!
トーヤ目線で書いていきますよ。
それでは、第121話・・・スタート!!!
僕たちはお互い睨み合った後、竜狩り(ドラゴンハンター)の本部の内部で戦う事になりました。ちなみに、ガジルさんはエルザさんの命令で一足先にギルドに帰って行きました。理由は、マカロフさんたちに1秒でも早く無事だとゆう事を伝えたかったからだそうです。ガジルさんはぶつぶつ文句を言いながら仕方なく列車に乗ってマグノリアに帰って行きました。
シャ「ウェンディ、あんたも先に帰った方がよかったんじゃない?」
ト「僕もそう思います。」
ウェンディさんも実際に襲われたんですから、このままここにいたら危険なのに・・・
ウェ「トーヤさんやシャルル、みなさんをおいて私だけ先にギルドに帰るなんて、そんなの無責任すぎますっ!私は大丈夫ですから。」
本当は、とても怖いはずなのに、僕やシャルルさんやみなさんに心配かけないように無理矢理笑ってみせるウェンディさん・・・胸が締め付けられるようです。その時、
ミ「天空の巫女、見~つけた♪」
ウェ&ト&シャ「!!!」
栗色の長い巻き髪に、濃いピンク色の肩出しシャツに白いフリルの付いたパーカー、黄色いミニスカートとゆう奇抜な服装の女の人が踵がものすごく高い赤いサンダルをカツカツ鳴らしながら歩いて来ました。
ミ「私はミーシャ・ディミヌ。さぁ、大人しく天空の巫女を、こっちにちょうだい♪」
右目をウィンクさせながらゆっくり左腕を前に伸ばします。僕とシャルルさんはすぐさまウェンディさんの前に立ち塞がります。
ト「何があっても、ウェンディさんは絶対に渡しませんっ!!」
ウェ「トーヤさん・・・」
僕は決意したんですっ!!僕の事を信頼してくれる人、僕の事を大切に思ってくれる人、僕の事を助けてくれる人、そんな人たちを僕は自分の手で守ると決意したんですっ!!例えそれが、この命が消えたとしても・・・
ト「シャルルさん、ウェンディさんを連れて、空中に・・・!!」
シャ「わかってるわよ!!行くわよ、ウェンディ!!」
ウェ「えっ?ちょ、ちょっとシャルル~~~!!」
僕はシャルルさんとウェンディさんが上空に飛んで行ったのを見届けてから、目の前にいる敵に集中しました。
ミ「どうやら、君は私に殺される覚悟は出来てるみたいだね。」
ト「ウェンディさんには、1歩も近づけさせませんっ!!」
ミ「ふ~ん。背は小さいけど勇気は大きいんだね。いいよ、久しぶりに相手してあげるよ。その代わり、私を思う存分楽しませてね♪」
そう言うと、ミーシャさんは両手をメガホンのように口元に当てて、
ミ「天空の巫女と白猫ちゃ~ん、怪物(モンスター)を殺したら、すぐに迎えに行ってあげるからねぇ~♪」
上空にいるウェンディさんとシャルルさんに向かって言いました。
ミ「さぁ、始めよう。君はいつまで立っていられるかしら?」
僕を欺くようにミーシャさんは怪しい笑みで笑います。相手は滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)。慎重に戦わないと・・・!!僕は左腕を胸の前に置きました。父さん、母さん、妖霊王様、お化けたち・・・!!僕に力を・・・!!!
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!死神!鬼!」
空中に浮かび上がった紫色の魔法陣から死神と鬼が姿を現しました。この2人は、僕と契約してるお化けたちの中で一番強いんですっ!!
ト「死神、死の鎌!鬼、金棒拳!」
死「ギリ!」
鬼「おらおらおらおらおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
僕のお願いに答えてくれたのか、お化けたちはいつもより気合が入っています。ですが、そんな気合に満ちたお化けたちの攻撃をミーシャさんは華麗な身のこなしで全てかわしていきます。
ミ「なぁ~んだ、失われた魔法(ロスト・マジック)だから少し期待してたのに、無駄だったみたいね。」
ト「僕の大切な友達を、バカにするのは止めて下さいっ!!」
ここまで怒りを露にしたのは初めてです。お化けたちは何も悪くないのに、何で僕ではなく、いつもお化けたちが悪く言われなくちゃいけないんですか・・・?
鬼「お前が傷ついてどうする。」
ト「!?」
鬼がミーシャさんに金棒で攻撃しながら言います。
鬼「俺たちは、みんなお前を信頼して、お前と契約をした。俺たちの使命は、俺たちを大切に思ってくれているトーヤを守る事だ。俺たちにどんなに辛い言葉が降り注いでも、決して俺たちはめげない。だよな、死神。」
死「ギリリ。」
いつも無表情の死神も、鎌で攻撃をしたり防いだりしながら、僕に笑いかけてくれた。僕はその言葉だけですごく嬉しかった。
ミ「お化けが仲間だなんて下らないわね。そもそも『仲間』って事がくだらないのよ。人生は全て『強さ』だけがあれば十分なのよ。音竜の・・・咆哮ッ!!」
耳をつんざくような音の息(ブレス)が勢いよく放たれます。
ト「死神、鬼、伏せてっ!!」
ギリギリかわす事が出来ましたが、なんて威力・・・もし、あれを食らっていたら、怪我どころでは済まなかったと思います。
ミ「私は音竜、メロディーヌに育てられた第1世代の音の滅竜魔道士よ。知っていたかしら?音竜の・・・鉄拳ッ!!」
音を纏った拳で僕に殴り掛かってきます。
ト「うわっ!!」
ウェ「トーヤさん!!」
シャ&鬼「トーヤ!!」
死「ギリ!!」
上空からウェンディさんとシャルルさんの声、前から死神と鬼の声が聞こえました。
ミ「音竜の音は、耳の鼓膜を破壊する事ができるのよ。すごいでしょ。」
怪しげな笑みを浮かべながら、ミーシャは手を止めずに僕に殴り掛かってきます。僕も必死にかわしますが、頬や腕など、所々掠り傷や切り傷を負います。
ミ「音竜の・・・咆哮ッ!!」
ト「!!ぐわぁぁぁっ!!!」
僕は目の前で音竜の息を食らっちゃいました。その攻撃から、僕は次々に殴られたり蹴られたり、ミーシャさんは手を一切止めずに僕に攻撃を続けます。
ミ「音竜の・・・鉤爪ッ!!翼撃ッ!!砕牙ッ!!」
ト「がはっ!!ぐはぁっ!!うぁぁぁぁぁ!!!」
僕はなすすべも無く、ただ殴られ蹴られ続けられています。僕はその場に倒れてしまいました。
ウェ「トーヤさん!!!」
シャ「トーヤ!!しっかりしなさい!!!」
上空からウェンディさんとシャルルさんの声が聞こえました。でも、立ち上がる事すら出来ない状態です。体が・・・動かない、です・・・
ミ「アハハ♪私の勝ちだね♪それじゃ、あなたの命と、天空の巫女は、私が頂くよ♪」
ト「・・・くそっ・・・・・!!」
大粒の涙が僕の頬を伝い流れ落ちました。負けたのが悔しいんじゃない・・・ウェンディさんを守れなかった事と、自分が情けない事に涙がどんどんあふれてきます。
ミ「音竜の・・・」
ミーシャさんが咆哮を放とうとしたその時、
鬼「おぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
死「ギリィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!」
鬼と死神がミーシャさんの背後から金棒と鎌で攻撃しようとした・・・が、ミーシャさんは咆哮を僕に撃たずに、くるりと回れ右をすると、背後にいた鬼と死神に向かって・・・
ミ「咆哮ッ!!」
ウェ&ト&シャ「!!!」
鬼「ぐぉぉああああぁああああぁぁああああっ!!!」
死「ギイイイィィイイイイィイイイイッ!!!」
咆哮を撃った。鬼と死神は咆哮を真正面から食らってしまいました。鬼と死神は床に倒れ完全に気を失っていました。僕はその姿を目にしたとたん・・・
ト「・・ぅぁ・・・ぁ・・ぁぁ・・・・・うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
シャ「!!?」
ウェ「ト、トーヤさん・・・?」
ミ「な、何この叫び!?」
ト「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
僕は狂ったようにしばらく叫び続けました。叫び終わった後の僕の瞳には、きっと光が射していなかったと思います。その代わり、闇が射していたと思います。僕は気を失って床に倒れている鬼と死神を妖霊界に強制帰国させました。僕はそのままおぼつかない足取りでゆっくり立ち上がりました。
ミ「なぁ~に?まだ戦うの?」
ミーシャさんは僕を上から目線で欺きます。
ト「・・・・・・・・た・・・」
ミ「なぁ~に?よく聞こえないよ~。もうちょっとはっきり・・・」
ト「僕の友達を傷つけたっ!!僕の大切な人を傷つけようとしたっ!!もう、黙っている事が出来ませんっ!!!」
僕は首から提げている幽封玉を外しました。ウメさん、力を解放します・・・!!僕の周りが妖しく紫色に光り出し、僕の瞳は紫色から赤色に変わりました。そして、僕の頭には角が生え、瞳は赤く、足が透けた状態になりました。僕は、半幽人の姿になったのです。
ミ「は、はは、半幽人・・・まさか、ほ、本当に、いたなんて・・・」
僕は驚きを隠せないミーシャさんお構いなしに、
ト「らぁっ!!」
ミ「うぐっ!!」
ミーシャさんの頬を思いっきり殴ります。
ト「てぇい!!」
ミ「うあっ!!」
続いて背中を思いっきり殴ります。
ト「とぅっ!!でりゃっ!!おらぁぁぁっ!!」
ミ「カハッ!!ぐわっ!!あぁぁぁっ!!」
腹部、額、顎を連続で殴ります。自分でもわかります。今の僕は、いつもの自分じゃないとゆう事を。そして・・・
ト「幽力呪拳刃ッ!!!」
どす黒い紫色の光を纏った刃のような拳でミーシャさんに止めを刺します。
ミ「アァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
ミーシャさんは悲鳴を上げながら反対の壁まで吹っ飛んでしまいました。
ミ「わ、私が・・・ま、負ける・・・なんて・・・」
最後にそう呟くと、ドサッと床に倒れてしまいました。僕は自分の両手を見つめました。
ト「勝った・・・僕、勝ったんですよね・・・」
初めて決意が果たせた気がしました。父さん、母さん、妖霊王様、ウメさん、お化けたち・・・本当に、ありがとう。僕は幽封玉を首に掛けると、元の姿に戻りました。
ウェ「トーヤさ~~~ん!!」
ト「あわわわわぁっ!!」
ウェンディさんとシャルルさんが下りて来て、ウェンディさんは僕に飛びついてきました。バランスを崩しそうになり、何とか持ち応えます。
ウェ「よかった・・・本当に、よかった・・・」
シャ「勝ったわね、トーヤ。」
ト「はい。」
ウェンディさんの頬には涙が伝っていました。僕はほっとしたせいか、力尽き、その場に倒れてしまいました。
後書き
第121話終了です!!
トーヤの怒り・・・エルザやユモ並に怖かったです・・・でも、決意が果たせてよかったよかった。
次回はエルザ&ショールの対決!!
それではまた次回お会いしましょう~!!
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