仮面ライダーフォーゼ 自分の手で
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第九章
「だからアンクさんもね」
「そうなりますね」
「安心しろ、ちゃんと御飯も食っている」
アンクはこのことは間違いないと言うのだ。
「別にアイスばかり食ってる訳じゃない」
「まあ考えてみたらそれが普通だけれどな」
「流石にアイスばかりじゃないわよね」
大文字も美羽も納得した。
「ちゃんと飯食ってからだからな、戦うことも」
「アンクさんにしてもね」
「だがまずはアイスだ」
主食は食べるがそれでもアイスを最初に言うのがアンクだった、そしてユウキが青いアイスを出してだった。
アンクはそのアイスを食べる、そして火野達もだった。
後で来た、だが彼はアイスを食べるそのアンクを見て言うのだった。
「またアイス食ってるんだな」
「悪いか」
「いや、他の飯もちゃんと食ってるからいいけれどな」
火野もそれでいいとした、彼は長い付き合いなのであまり強くは言わなかった。
そしてだ、彼は如月達に顔を向けて笑顔で挨拶をした。
「やあ、久し振り」
「ああ、こっちこそな」
如月も笑顔で応える、二人共右手を挙げて陽気に挨拶をした。
「火野さん達も元気そうだな」
「如月君達もな」
「それで話は」
それはどうかというと。
「ホロスコープスのことだな」
「そっちにも出たらしいな」
「結構激戦だったぜ」
伊達が言う、無論後藤もいる。
「キャンサー、カプリコーン、ピスケスとな」
「三対三でしたね」
ユウキが火野達を見て言う。
「何かライダーの数に合わせてるんですね」
「君達の方は二体だったな」
「はい、そうです」
朔田は後藤の問いに答えた。
「こっちはジェミニとリブラでした」
「そちらは二対二か」
「それでそのホロスコープスですが」
朔田は彼等自体の話をした。
「ただ、ホロスコープスであるだけでしたね」
「ああ、ただホロスコープスっていうだけでな」
それでだとだ、火野が答える。
「中には誰もいない感じだったな」
「俺達の方もでした」
やはりただのホロスコープスだった、中身はなかったというのだ。
「強かったことは強かったですが」
「ゾディアーツ等は基になる人間の資質も影響する」
アンクがここで言う。
「しかし奴等にはそれがなかった」
「本当にただのホロスコープスだけだったな」
火野もアンクとこう話す。
「強いことは強かったがな」
「それだけだった」
ただ強いだけだった、それはまさに。
「コンピューターか何かで再現した様なものだった」
「正直前に戦った時に苦戦しなかったよ」
「そうだ、あれなら勝てる」
「油断しないとな」
「しかしだ、勝てるからといってだ」
ここでアンクの目が強く光った、普段の参謀的な役割をここで遺憾なく発揮しだした。
「油断せずに気を引き締めてかかることだ」
「さもないとそこを付け込まれるしな」
「そうだ、だからだ」
それ故にだというのだ。
「決して油断するな、全力でかかれ」
「気を引き締めてな」
「メダルのことは任せろ」
やはり参謀としての言葉を出す。
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