問題児たちと生命創造主が異世界から来るそうですよ?
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蛇神様(雑魚)⬅オイ
前書き
文才が欲しい・・・
箱庭ー2105380ー外門ペリベット通り
噴水広場前
ジンはコミュニティの子供たちと
共に新しい同士を待っていた。
「ジンまだ黒ウサギの姉ちゃんは
もどってこないの〜?」
虎の少年が愚痴り
「くすん疲れました」
アルパカの少女が半泣きしていた
ジンはそんな子供たちの様子を見て
苦笑いを浮かべていた。
「そうだね・・・皆は先に帰っていて良いよ
僕が新しい仲間を待ってるから」
「じゃあ、先に帰るぞ、ジンもリーダーで
大変だけど頑張ってな〜」
そう、言い残し去って行く子供たち
そんな子供たちを見ながらジンは
新しい同士に期待と不安を寄せていた
そんな折、「ジン坊ちゃん〜」
自分を呼ぶ声がする方に
ジンが視線を向けると
黒ウサギが大きく手を振りながら
歩いて来る。その傍には3人の女性がいた
「あ、黒ウサギその三人方が?」
「そうです。こちらの御三人様が・・・え?」
後ろを、振り返り固まる黒ウサギ
そこにはハクア、耀、飛鳥の三人しかいなかった
「あれ・・・?もう二人いませんでしたか?
目つきが悪くて、口も悪くて全身から俺問題児!
って感じの殿方と目が腐っている殿方が…」
先程弄られた報復か本人達がいないことを
いいことに散々、言い放題の黒ウサギ
「ああ、十六夜と焰なら
世界の果てをみて来るぜ!とか
言って駆け出して行ったわよ。」
ハクアがそう答える
「何で黒ウサギに仰ってくれなかったのですか!」
「何でって黒ウサギには言うなよといわれたもの」
飛鳥が口を尖らせる
「なら、止めてくれたっていいじゃないですか!」
「止めるなよと言われたから」
耀がそう呟く
「絶対嘘です!実は面倒くさかっただけ
でしょう!」
「「「うん」」」
「黙りゃーーーー!」
声を揃えて言うハクア、耀、飛鳥の頭に
何処から取り出したのか
黒ウサギのハリセンが奔る
スパァーンといい音が広場に響く
そんな漫才?をみていたジンは
先程まで新しい同士に期待していた
自分を殴りたくなる衝動に駆られたが
あること思い出し叫ぶ
「行けません!あそこにはギフトゲーム
の為、野放しになっている幻獣が!」
「幻獣?」
耀がまっさきにその単語に反応し、訊き返した。
「はいギフトを持った獣を指す言葉で
特に世界の果て付近には、強力なギフトを
持ったものがいます。遭遇すれば
人間では到底太刀打ち出来ません!」
「あら、それは残念彼らはもうGAME OVER?」
「ゲーム参加前にGAME OVER?・・・・・・斬新?」
「彼らなら問題ないと思うけど?」
「冗談言ってるの場合ではありません!!」
ジンはそう怒鳴るが三人は肩を竦めるだけであった
すると黒ウサギが突然
ユラユラ揺れながら、立ち上がり
「はぁ・・・・・ジン坊ちゃん
申し訳ありませんが御三人の案内
お願い出来ますか?」
「解った。黒ウサギはどうするの?」
「問題児様方を捕まえに参ります
こともあろうか、箱庭の貴族と謳われる
このウサギを馬鹿にしたこと骨の髄まで
後悔させてやります。」
黒ウサギは怒りのオーラを噴出させ
艶のある黒髪を緋色に染めて行く
そして、外門めがけて高く跳んだ
黒ウサギは外門の脇にあった彫刻を
駆け上がり外門の柱に水平に張り付くと・・・・・・
「一刻程で戻ります!皆さんはゆっくりと
箱庭ライフをご堪能下さいませ!」
そう叫ぶと黒ウサギは一瞬で視界から
消え去った。
「箱庭のウサギは随分早く飛べるのね
素直に関心するわ。」
「ウサギたちは箱庭の創設者の眷属
力もそうですが様々なギフトの他に
特殊な権限も持ち合わせる貴種です
彼女なら余程の幻獣に出くわさない限り
大丈夫だと思うのですが・・・」
飛鳥と耀とハクアにそう教えるジン
飛鳥は空返事をした後、暗い表情のジンに
向き直る。
「さて、黒ウサギも堪能して下さいと
言っていたし、先に入るとしましょう。
エスコートは貴方がしてくださるのかしら?」
「は、はい!黒ウサギの属するコミュニティの
リーダーのジン・ラッセルです11歳になったばかり
ですが宜しくお願いします!。」
そう言い皆を連れ案内を始めるジン
そんな中ハクアだけが苦い顔をしていた
(こんな子供がリーダーなの?
素質はあるのだろうけど
今は、まだ未熟で頼りなさそうな感じ
がするわ。となると本当に黒ウサギの
コミュニティは・・・・・・)
「十六夜さんたち無事でいて下さい!」
ジン達と別れてから問題児二人の捜索も半刻ほど経過
しようとしていた。とそこで突如聞こえた轟音の位置を
特定しようと、耳を澄ます。そして遠方に巨大な水柱が
立ち上がったの見てペースを上げ、その場所に
辿り着いた黒ウサギが最初にみたものは・・・・・・
「まだ・・・・・・まだ試練は終わってないぞ
小僧ォォォー!!」
巨大な大蛇だった。それが何か知っている
黒ウサギは絶句する
「蛇神・・・ってどうしたら水神をあんなに
怒らせることが出来るのですか!?」
驚愕する黒ウサギに答えたのは
黒ウサギが捜索していた問題児その一
焔だった。
「世界の果てに向かっている途中で
あの大蛇と出くわしてな偉そうに試練を選べ
とかほざいてたんで十六夜が挑発して
今に至るというわけさね。お解り?」
「まあ、結果はご覧の通り残念な奴だったがな」
黒ウサギと焔の会話を聞いていた問題児その二
十六夜がそう言った。
「貴様・・・・・・自惚れるなよ!人間!!
我がこの程度で倒れるか!」
水神は咆哮を轟かせ巨大な水柱を何本も立ち上げ
十六夜を襲う。その水柱は樹木を薙ぎ倒しながら
十六夜に向かっていった。その威力は人間が
まともに受ければ肉体がバラバラに引き裂かれる
程のものだ
「十六夜さんさがって!」
黒ウサギが十六夜を庇おうとするが
焔に止められる
「止めなこれはあの蛇が売って
十六夜が買った喧嘩だそれに第三者が
介入する余地など無い。」
「その通りだ邪魔すると言うならてめえから
潰すぞ黒ウサギ」
本気の殺意とゲームに手出し出来ない理由
に唇を強く噛む黒ウサギ
「心意気は買ってやる。それに免じその一撃を
凌げば貴様の勝利を認めてやる。」
「はっ寝言は寝てから言え決闘は勝者を決めて
終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ!」
「 フン・・・・・・その戯言が貴様の最後だ!!」
「十六夜さん!」
黒ウサギが叫ぶが遅かった。
水柱は十六夜を呑み込んだようにみえたが・・・
「ーーーーハッーーーーしゃらくせえ!」
腕の一振りで薙ぎ払った
「え?マジ!?」
「嘘!?」
「馬鹿な!?」
その光景に焔、黒ウサギ、水神が驚く
「ま、中々だったぜオマエ」
未だ放心状態の水神の腹に蹴りを放ち
その一撃は水神の意識を刈り取った
ゲームは十六夜の完全勝利という形で終わった。
その後、ゲームクリアの報酬として
水を作り出す水樹の苗を手に入れた。
気絶した水神を眺めていた焔は重要なことを
思い出し水樹の苗を抱えてご満悦といった様子の
黒ウサギに訊ねる。
「黒ウサギお前僕たちに隠していること
あるだろ?」
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