RPG WORLD ―ろーぷれ・わーるど― ~復讐の少年~
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一章 出会い
トラウマと新しい仲間(?)
前書き
やっと......やっと投稿なう......
「......やっと着いた......」
アルダ村に着いた...が、なぜかまた帰りに多くの蟻や雑魚的に襲撃され、肉体はともかく、精神的に少し疲れた。
...ていうかおなか結構減ってきたから、早く村長の所まで行こ...。
二人を促しながら、村長の街へ向かう。
...今はまだ、あんなことになるとは思っても見なかった。
「ただいま~」
「ただいま」
「お邪魔しま~す」
イシュラ、レヴィアさん、僕の順番で入室する。
と、妙に晴れやかな顔でオランドゥさんが出てくる。
......何か嬉しいことでもあったのかな......?
「おお、イシュラ、レヴィア帰ってきたのか。カズキさんも、ささ、どうぞこちらへ」
なにやら上機嫌で客間に案内される僕とイシュラとレヴィアさんは、首をかしげながら、客間にはい――
瞬間、客間に座っている二人組が目に入った。一番重要なのはその服装である。
僕と同じ制服を着ていたのである。......つまり、あの学校の生徒だと言うこと。
両方とも男子と言うところから見ると。僕の知らない人......または......僕を虐めてた人。
そう思った瞬間、足ががくがくと震え始める。
歯の根が合わないほどがちがちと震え始める。
......どうやら僕の精神はこっちにいる間にずいぶんと弱くなってしまったらしい。
......呼吸が荒くなる。息をするのが苦しい。胸が苦しい。
「ユウゴさん、ショウさんこれぐぁ、わたぁしぃのぉ」
途中からひどく発音が遅く感じる。
そしてぐにゃりと世界がゆがむように見える。
吐き気が凄い。
「へぇ、じゃぁ、こぉのぉひぃとぉがぁ」
そう言って僕と同じ制服の人が立ち上がる。
やめろ......こっちに来るな......!......これ以上......
そしてその人が僕の目の前で止まる。
その目はかなり僕を心配している目だったが、この時の僕にそんなことに気づく余裕はなかった。
その瞬間に、僕に煙草を押しつけたり、木刀、角材、鉄パイプで殴ってくる、あの光景が僕の中でフラッシュバックしたからだ。
その瞬間、僕の心を恐怖が支配した。
「来るな......こっちに......来るな......」
「えっ?」
目の前の人がそんな声を上げるが僕の耳には入らなかった。
「やめて......やめてよ......!」
「ソラさん......?」
イシュラが心配そうな声を上げるが、そんな声が耳に入るわけがない。
なおも心配そうに見ていた制服の人が肩に手を置く。
『......俺たちに虐められるのと、おまえの親友が俺たちに虐められるの、どっちがいい......?』
そんな声が聞こえた気がした。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあ!!」
叫びながら、目の前の人物の胸の部分に両手で掌低を全力で当ててしまう。
「うわっ!?」
目の前の人が吹っ飛び、壁に激突する。
全力で放ってしまったために相手のHPが1/3減ってしまうが目に入っていない。
全員が何事かとばかりにこっちを見るが、眼に入っていない。
「ハッ.......ハッ......」
うまく息が出来ない。
顔が青くなっているのが自分でもわかる。
吐きそう。
痛い。どこかはわからないんだけど、どこかが痛い。痛い。痛い。痛い。
瞬間、僕の視界がブラックアウトした。
―☆―☆―☆―
「......う......?」
眼を覚ますと、そこはオランドゥさんにあてがわれた自分の部屋だった。
周囲には四人いた。
イシュラとレヴィアさん。
それと男の二人。
格好は白いシャツにオランドゥさんが着ているようなズボン。
この村の人かな......?
......? どうしてこんなところで寝てるんだろう......。
「えっと、蟻狩りしててそれから......街に戻ってきて......それから......オランドゥさんの家まで戻ってきて......それから......それから?」
どうしてだろう......その後の記憶がない......。
「ソラさん、昨日客間で倒れちゃったんですよ」
イシュラさんに言われるが、全然思い出せない。
......しょうがない。少し考えてみよう。
......客間......客間......!
考える間もなく思い出し、ベッドから跳ね起きる。
「どうしたんですかソラさん!?」
レヴィアさんに聞かれるがそんなことを気にしている暇はない。
「逃げなきゃ!遠くに!このままだと――」
「虐められる?」
言おうとしていることを言われ、びっくりして、そっちを向くと、そこには、現実世界であの二人を除くと唯一友達と呼べる人物がいた。
「翔君!」
「や。蒼空」
「翔君がどうしてここに......でもそんなことより、逃げなきゃ、翔君!現実世界の......!」
「だから、その必要は無いって」
「どうして!」
「蒼空が昨日見たのは、僕と、僕の親友のユウゴ。あの人たちとは全然違うから安心して大丈夫だって」
「え......?」
瞬間、頭の中が真っ白になる。
......どういうこと?
そして、目の前のもう一人の男が、あの学校の学ランを羽織りながら言う。
「ユウゴだ。昨日は君を怖がらせてしまったみたいで......本当にすまない」
そして頭を下げる。
......どういうことだ?
僕には全然わからなかった。
あの学校は、先生すら、あの虐めを見て見ぬふりをしていた。翔君、蒼空、波音には絶対に見て見ぬふりをするように言っていたが、この人ははっきりいって知らない人だ。
「......あれ? 蒼空」
「? 何?」
翔君に途中で話しかけられ、そっちにまず答えようと聞き返す。
「大地と波音ちゃんはこっちの世界には来てなかったのか?」
瞬間、何も言えなくなってしまう。
その瞬間、何か察したのか、ユウゴ君(?)が翔君に肘うちする。
......今の仕草と翔君の親友......と言うことは......あの人達派じゃない......?
あの人達だったら笑う場面だし、翔君の友達じゃないはずだ。
「......悪いけど、ショウから君がどんな眼に合っていたか、ここにいた全員とオランドゥさんが聞いた。無理かもしれないけど、俺たちはあいつらとは違う。これだけは信じてくれ」
ユウゴ君がまた頭を下げる。
その動作に僕は戸惑いながら......同時に、この人のことを信じることにして、口を開く。
「僕も......昨日は急に攻撃して、すみません、でした......」
頭を下げる。
ちょっと、声がまだ震えてるけど、大丈夫なはず。
そして、数分後、一人になった部屋で、僕は一人、つい泣いてしまった。
後書き
原作主人公キャラとごたいめ~ん
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