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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第116話 グレイVSハルト 最後の戦い

 
前書き
はいど~も☆07で~す☆
今回は再びユモに悲劇が・・・!?いったいどうなる!?
途中で目線が変わります。最初はグレイ目線からです。
それでは、第116話・・・スタート☆ 

 
グレ『ハルトは、またユモスを殺しに来ると思う。』

あの時、夢(?)で言っていたグレンの言葉が頭の中から離れずにいた。・・・本当に、ハルトがまたユモを・・・

マ「ユモ?ねぇユモ、ユモったら!!」

ユ「ひゃあっ!!な、何?」

マ「どうしたの?さっきから浮かない顔して。」

ユ「あ、あぁ、ちょっと寝不足でね。」

あーーー、分かりやすい。ユモは相変わらず嘘をつくのが下手だな。

ル「ユモ、これから仕事に行こうと思うんだけど、ユモも一緒に行かない?」

ルーシィの誘いにユモは、

ユ「あ、ゴメン。今日はちょっと用事があるんだ。また今度一緒に行こう。」

ル「そっかぁ~。ユモがいればナツもあまり大暴れしないと思ったんだけどな~。じゃあ、今度一緒に行こう。約束よ。」

ユ「OK!!じゃあ私、そろそろ帰るね。」

ル「また明日ね、ユモ。」

ユ「うん。」

グ「おい、ユモ。」

ギルドを出ようとするユモを俺は呼び止めた。

グ「俺も用事があるんでね、ほら急ぐぞ。」

ユモの手を摑むと、強引に外に連れ出した。

ユ「えっ?ちょ、ちょっと!!強引すぎるって!!」

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              『ここからユモ目線でいきます。』

ル『また明日ね、ユモ。』

私に・・・『明日』ってあるのかな・・・?とゆうか、何で私はグレイと一緒にいるのかな?すると、グレイが立ち止まって、

グ「んで、何隠してんだ?」

ユ「えっ?」

いきなりの事にびっくり。

ユ「な、何の事かな~?」

笑って言ったつもりだった。だけど、グレイは小さくため息をつくと、

グ「お前、ほんっと嘘つくの下手だよな。」

・・・やっぱり、バレた?グレイの勘はすごいな~。

グ「とぼけても無駄だからな。お前はいっつも1人で抱え込みすぎなんだよ。少しは俺たち・・・お、おい////////////」

自分より背の大きい人を抱き締めたのは人生初//////////

ユ「グレイ、ゴメン・・・!」

グ「えっ?・・・ぐわっ!!」

グレイの鳩尾にかなり強い拳を1発。人を気絶させるには、ここが一番効果的なんだよね。グレイは、糸が切れた操り人形みたいに、そのまま地面に倒れた。

ユ「本当に、ゴメン・・・ありがとう・・・」

涙が頬を伝った。私はすぐに手で涙を拭うとある場所に向かって走り出した。

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ユ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

ここはとある森の奥深く。風で揺れる葉の音と、私の呼吸の音しか聞こえない。

ハ「待ってたぜ。ユモス。」

ユ「!!ハルト・・・」

音も無く姿を現したのはハルト。背中に剣を1本背負っている。

ハ「今回は必ずお前を闇のどん底に突き落としてやる。誰も来ない、闇の世界にな。」

ハルトの闇のような黒い瞳が怪しく光る。今回は本気だ・・・

ハ「それにしても、臆病だったお前が格闘技とはねぇ。」

ユ「ハルトだって、とっても内気だったじゃない。」

ちょっとした昔話。よく街の草原で、お兄ちゃんとハルカさんとハルトと一緒に遊んだのを覚えている。その直後だった。デリオラが街を襲いに来たのは。

ハ「お前のせいで、グレンは死に、後を追いかけるように姉ちゃんも死んだ・・・こんな事になったのはユモス、お前のせいだっ!!」

それはずっと前から理解してる事だった。

ハ「お前はここで終わりだ。」

ハルトは、背負っていた剣を持ち、刃先を私に向ける。

ハ「消え失せろっ!!ユモス・クオリナァァァァァァァァァァッ!!!」

ハルトが怒鳴りながら私に剣を振りかざしてくる。7年前から『死』は覚悟が出来ていた。私はゆっくり目を閉じた。でも、いつまで経っても私に剣は振り下ろされない。恐る恐る片目を開けると・・・

ユ「グ、グレイ・・・」

グレイが氷でハルトが振りかざした剣を受け止めていた。

ハ「またてめぇか。」

グレイはハルトの言葉に聞く耳も立てずに、後ろにいる私を抱き締めた・・・って、これってさっきの逆バージョンだよね?その時、

ユ「がっ!!」

今度は私の鳩尾にグレイの強烈な拳が1発。

グ「さっきのお返しだ。」

私は気を失う直前、私は目の当たりにした。初めて見る、グレイの怒りのオーラを・・・

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            『ここからまたグレイ目線でいきます。』

俺は気を失ったユモを木に寄り掛からせる。

ハ「お前はバカか?仲間をそんな手荒なやり方で気絶させるなんてよ。」

ハルトは俺を見くびるように言う。

グ「・・・・・で・・・」

ハ「あ?よく聞こえねぇな。もう1回はっきり・・・」

グ「お前のせいで、ユモがどれだけ苦しんでるか分かるかっ!!!」

森中に俺の声がこだまする。

ハ「俺はユモスに苦しみや悲しみを与えるのが好きなんだ。」

グ「てめぇ~・・・」

俺の怒りはすでに爆発していた。

ハ「お前ともいつかリベンジしようと思ってたんだ。せっかくだから、俺と賭けでもしねぇか?」

グ「賭けだと?」

ハ「この勝負、俺が勝ったらユモスを殺す。」

グ「俺が勝ったら、二度とユモに近づくな。」

こんなやつにユモはやらせねぇ。この勝負、ぜってぇ~に負けられねぇっ!!!俺はすぐさま両手を構え、冷気をためると、

グ「アイスメイク、戦斧ッ!!(バトルアックス)」

俺の攻撃をハルトは宙返りでかわした。

ハ「俺だって力をつけているんだ。闇魔法、闇剣!(ダークソード)でぇりゃぁぁぁぁぁっ!!!」

真っ黒な剣を俺に向かって振りかざす。

グ「アイスメイク、盾ッ!!(シールド)」

ギリギリでなんとか防ぐ。

ハ「聞こえなかったか?俺だって力をつけているんだって。」

ピキッ!パキッ!

グ「げっ!!」

ハ「でぃやぁぁぁ!!!」

パリィィィン!!

グ「うがっ!!」

盾が割れる直前にかわそうとしたが、ハルトの方がスピードが速かった。俺は左腕を重症。

ハ「造形魔法は両手で使うのが基本。片手だとバランスが悪く、いざとゆう時に力がだせねぇ。ようするに、お前は今不利な状態だ。」

グ「ちっ・・・」

頭の中は闇に染まってても、魔法の知識だけは豊富なんだな。氷で止血するが痛みは変わらねぇ。

ハ「闇魔法、闇鎖!(ダークチェーン)」

ハルトの手から黒い鎖が飛び出す。俺はその場から動く事が出来なく、鎖に体を締め付けられた。鎖は首も締め付ける。

グ「ぐぁ・・・ぁ、ぁぁ・・・ぁ、ぁぅ・・・」

ハ「闇は命の時を止める事ができる。お前も闇の餌食になりやがれぇぇぇぇぇっ!!!」

さらに締め上げられる。

グ「ぁぁ・・・ぁ・・・」

途切れそうになる意識の中、薄っすら片目を開ける。ぼやける視界の中、ハルトの体の周りは闇に染まっているのがはっきり見えた。意識が吹っ飛ぶ直前、

グレ『ユモスの事は、お前に全て任せるぜ。後、出来ればハルトを闇から救ってくれ。』

またグレンの言葉が頭の中を駆け巡った。そうだ・・・任された、んだった、よな・・・俺はある限りの魔力を全て放出した。

グ「おおおおおおおおおお・・・!」

ハ「!!?」

足元の大気が少しだけ震えているのが分かった。

グ「おおおおおおおおおお・・・!!」

バキッ!

ハ「闇鎖が、破壊されてくだと!?」

バキッ!!バキンッ!!

グ「おおおおおおおおおおっ!!!」

バキィンッ!!!

ハ「ぐ・・・!!」

グ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

倒れそうになりながらも、必死に堪える。

グ「はぁ、はぁ、氷も・・・命の、時を・・・はぁ、止める事が、できる・・・はぁ、はぁ。」

俺は残りの全魔力を両手にかき集める。

グ「それと、はぁ、はぁ、闇に、はぁ、はぁ、落ちたやつの・・・光を、はぁ、取り戻す事が、出来る・・・!!」

冷気と魔力をためた両手を前に突き出し、

グ「氷欠泉ッ!!(アイスゲイザー)」

ハ「ぐあぁぁぁっ!!」

グ「氷雪砲ッ!!(アイス・キャノン)」

ハ「うぉあああああああっ!!」

グ「氷刃・七連舞ッ!!!」

ハ「ガァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

****************************************************************************************

グ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

俺は地面に膝を着き、呼吸を整える。ハルトは地面に大の字になっていた。俺はふらつく足取りで立ち上がり、ハルトに手を差し出す。

ハ「!!?」

グ「た、立てるか・・・?」

ハ「俺を、バカにするな・・・」

ハルトは顔を引きつらせながら起き上がる。

ハ「賭けは賭けだ。二度とユモスには近づかねぇよ。」

そう言ってそっぽを向いたハルトの顔はどこか悲しそうに見えた。

グ「・・・お前もさ、少しは素直になれよ。今までの罪を償って闇なんか吹っ飛ばしちまえよ。」

ハ「・・・あぁ。」

それだけ言うと、ハルトは瞬間移動(テレポート)して姿を消した。俺はその場に仰向けになる。

グ「や、やべぇ・・・魔力、使いすぎたな・・・」

上を見上げると、

グレ「いくら何でも無茶しすぎだっつーの。」

グ「!!?」

首だけを動かして後ろを向くと、グレンがいた。

グレ「本当にやってくれるとはな。ありがとな、グレイ。」

グレンは俺に手をかざす。次第に魔力も体力も完全に回復し、怪我も治っていた。

グレ「お前には言葉に出来ないくらい感謝してるぜ。」

グ「そりゃどうも。」

てか、口に出せばどんな事でも言葉に出来るだろ。

グレ「・・・実はな、ユモスを殺そうとするやつが他にもいたんだ。」

グ「なっ!!?」

俺は飛び起きた。

グレ「今度は俺が知らねぇ人物だ。たぶん、俺が死んでからユモスに恨みを持ったやつだ。」

グ「また、ユモは命を狙われる事になるのかよ・・・!!」

ユモには、不幸しか訪れないのかよ・・・!俺は拳を握り締める。

グレ「・・・今度は薄紫色の長い髪の毛に、白いローブを着た女だ。いつユモスの前に姿を現すかも分からねぇ。」

グ「女だろうが男だろうが、超人だろうが何だろうが、ユモは必ず、俺が守るっ!!」

グレ「そう言ってくれると思ったぜ。」

そう言うと、グレンの体がだんだん透けてきた。

グレ「またお前には世話になるぜ。それじゃあな、グレイ。」

青白い光と共に、グレンは姿を消した。俺は未だに気を失っていて木に寄り掛かっているユモを見る。

グ「必ず、守るからな。」

風が吹き、ユモの水色の髪の毛をなびかせた。 
 

 
後書き
第116話終了~☆
ハルトはユモスを諦めたみたいです。だが、ユモに迫るまた新たな敵が・・・!?
次回はちょっとルーシィの家を訪問しちゃいま~す♪あ、不法侵入ではないのでご安心を。
第117話でお会いしましょう~☆ 
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