とある碧空の暴風族(ストームライダー)
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常盤台中学襲撃事件
Trick41_熱血が皮肉って意味が分かったわ
信乃が佐天からホイールを受け取った時間は遡り、宗像が御坂を助け向かった頃。
「位置外さん! あいつら全員ぶっ倒していいのね!?」
『ニシオリが到着した。もう時間稼ぎの必要はない。殺れ』
「よっし!!」
手加減をしつつも、一撃で昏倒する程の電力を一気に放出した。
・
・・
・・・・
襲撃直後のことだった。
どうにかして駆動鎧2人を倒した御坂。
そこに位置外から電話が掛かってきた。
頭痛と戦闘直後の疲労により、多少ゆっくりとした動きで携帯電話に手を伸ばした。
「もしも『私の電話には3コール以内には出ろ』 ・・・・位置外さん?」
『高貴なる私が電話をかけてやった。ありがたく思うがいい』
「・・・・キャラの違いにはスルーしとくわ」
だてに信乃の妹をしていない。
破天荒なことに対しては奥義を覚えている御坂美琴であった。
「で、何の用? 今はバカ共を倒すのに忙しんだけど。
このタイミングで電話したってことは知っているわよね?
信乃にーちゃんが何もしてないみたいだから私がするしかないのよ」
『今はニシオリは常盤台中学にはいない。
だから、その愚民を倒すための作戦を与えてやる。
これ以上、愚民を倒さずに牽制して時間稼ぎに専念しろ。
≪俺たちに有利だから、無理せず慎重に倒していけばいい≫
と思わせる」
「・・なるほど。
倒すだけなら問題ないけど、生徒を人質に取られたら大変だしね。
だからメールでは足止めしろって書いてあったのね」
『平民と違い物分かりが良いな。
先程の愚民共は先行隊だ。平民を倒すために
先に来ていただけで2年を抑える本体は1分後に来る。
階段よりこちら側には入れるな。足止めしろ」
「OKよ! 信乃にーちゃんが来たらすぐに教えて。
その合図でバカ共をぶっ飛ばすから!」
『いいだろう。高貴なる私が許可する』
「よっし! やりますか!」
・・・
・・
・
そして冒頭に戻る。
「くらいなさい! 信乃にーちゃん直伝の技!!」
頭で荒波をイメージし、それに合わせて演算する。
放たれるは 七色の電撃
丁度出てきた駆動鎧に当たり、黒焦げに変えて戦闘不能にする。
「痛っ! やっぱり頭痛が・・・
信乃にーちゃんに言われたときは平気だったのに何で?」
階段で敵を牽制するときも、今よりも弱いが七色の電撃を出していた。
そのときも同じく頭痛が出ていた。
最初、信乃の言葉通りに演算した時は平気だったのになぜだろうか。
『平民、次に愚民は同時に出てくる。手を出すな』
「それは作戦よね?」
『愚問だ。これ以上続けると愚民と呼ぶぞ』
「同じに聞こえるけどすごく嫌な気がするからやめて」
『私が合図をしたら通常ので電撃だけでいい。攻撃しろ』
「あれ? 私、七色の事言ったっけ?」
その疑問も敵が出てくることで消し飛ばされた。
一度に出てきたのは5人。
「位置外さん! まだ!?」
指示通りに攻撃せずに待つ。だが、近づかれれば倒しづらいし、
敵が廊下を走って徐々に迫って来るのに恐怖を感じた。
『心配ない。階段を見ろ』
「え!? あれって、宗像・・・・さ、ん・・・」
駆動鎧と同じように階段から出てきた宗像。
御坂は宗像を視認して、名前を呼び終わる前に自分の横に立っていたのだ、宗像が。
『平民、攻撃していいぞ』
「ふぇ? あ、うん! って駆動鎧が・・・・」
御坂が見たのは、駆動鎧が鉄屑に変わり、奴らの足元に転がっている風景だった。
宗像は階段から出てきた直後、電光石火で駆動鎧達の間をすり抜けて
御坂の隣に立った。
そのすり抜ける際、全員の駆動鎧を破壊してきたのだ。
壊された男たちの方も、何があったのか理解できずに立ち尽くしていた。
「速く倒してくれ」
「あ、うん」
驚きで気の抜けたまま適当に気絶する威力の電撃を浴びせて、あっけなく敵を
全て倒した。
「えっと、終わり?」
「この階は終わりだ」
『信乃のいる1年生も、もう少しで終わる」
ズゥン!!
「キャ!? 何今の音!? 爆弾!?」
『ニシオリの震脚だ、問題ない。気にするな』
「すごい音・・学校壊すつもりなのかな、信乃にーちゃん」
『修理が面倒臭いから壊したいと言っていたな』
「僕も聞いた」
「・・・・・本当に壊すつもりでやったのかな・・・アハハハハ・・・
位置外さん、宗像さん、敵はこれで終わりなんでしょ?
なら生徒を外に避難させる?」
『やめたほうがいい。まだ残っている愚民達がいる。
しかも駆動鎧よりも厄介な強化人間だ。
万全の態勢で挑む必要がある」
「強化人間?」
「簡単に言えば、薬や実験で獣のごとき反射神経・運動神経と視聴嗅覚を持った
戦闘特化人間のことだ。
駆動鎧を操作していた奴らも薬を使っていたが、それとは比べ物にならない。
≪野獣そのもの≫と言う言葉が冗談ではない奴らだ」
「・・・・・なんでそんな奴らが・・・違うわね。
駆動鎧も含めて、たかが中学校に軍隊が攻め込んでんのよ?」
『原因は不明だが、推論としては一人の最下層が
私念で攻め込んできた可能性がある。
軍隊はあくまでその最下層のおまけ、直属部隊なだけだ』
「なによそれ。ふざけるのもいい加減にして欲しいわ」
「同感だな。位置外、この後の作戦は? だれを殺せばいい?」
『ニシオリにA・Tのパーツを取りに行った。
戻ってきたら残りの奴らの殲滅を開始する。
強化人間の他に、プロのプレーヤーが数人いる可能性がある。
殲滅に向かうのは宗像とニシオリだけだ。他は足手まといになるから待機だ』
「それは超能力者にケンカを売ってるの?」
「ビックスパイダーの事件を忘れたのかい?
僕の殺気で動けなくなっていた君が、化物を目の前にして冷静で戦えるのか?」
「っ!? それは・・・」
「僕たち2人に任せてくれ。適当に殺すから」
「うちの学校を血で汚さないでね」
「わかった、と返しておこう」
宗像の微笑に、御坂も笑い返した。
『残念ながら宗像、ニシオリが戻るのを待っている暇はなくなった。
強化人間達が2年生教室に向かっている』
「「!?」」
「やっぱり待ってくれないのね」
「1年の方は大丈夫か」
『戦力を2つに分ける余裕はないようで1部隊で来る。
それに目的はニシオリか宗像。
学校にニシオリがいない今、真っ直ぐ宗像に向かっている』
「待って! どうやって宗像さんや信乃にーちゃんの居場所が知られてるのよ!?
まさか監視カメラ?」
「それは位置外が仕掛けているからありえないだろう」
「位置外さんが仕掛けている? それってどうい」
『おそらくは校舎の外から見張っている愚民がいるのだろう。
プロのプレーヤーの服装から考えて兄弟が隠れているはずだ。
そいつから連絡を受けて、残っている宗像を先に排除しようとしている』
「到着まであと何分? 信乃が戻ってくる時間は?」
『愚民が来るのは1分23秒。
ニシオリが戻ってくるのは2分11秒だ。
A・Tの調律はしないですぐ戻るように命令した」
「分かった。30秒でケリをつければいいんだな」
「信乃にーちゃんが出るまでもないってわけ? 私は何する?」
『宗像が相手している間、絶対に平民の方に愚民を
行かせないようにしろ。
それぐらいできるよな?』
「・・・・戦いには参加しない方が良いってわけね。
でも宗像さんが危なくなったら電撃飛ばすわよ」
『いいだろう。宗像ごと攻撃しろ。
そろそろ時間だ、準備しろ』
御坂と宗像は気合を入れ、階段の方を見る。
数秒後、現れたのは猟犬だった。
「え?」
御坂が見たのは人間だ。間違いない。
だが、その複数の残像から見えたのは獰猛で餓えた獣そのものだ
御坂が驚きから戻ってきたときには戦闘は開始されていた。
宗像ひとりで4人の男と対峙。
駆動鎧と違い、軽装な戦闘服で
攻撃に使っているのは銃ではなくナイフ。
その襲いかかる速度、殺気、チームワークは猟犬そのもの。
宗像も足(エア・トレック)だけでなく両腕を使って受け止め反撃していた。
だが、それが精一杯。
「速い・・・・
宗像さん、信乃にーちゃんとの戦いは茶番だって言っていたけど
本当だったのね。全然違う」
御坂が知る中で最も激しい接近戦は、少し前のビックスパイダー事件であった
信乃と宗像の打ち合いだった。
だが、信乃と宗像は味方であり、騙すために攻撃をしていた。
はた目から見れば嘘の戦いとは思えなかったが、目の前の戦いが証明になった。
本物の殺気。本物の打ち合い。本物の鬩ぎ合い。
本当の殺し合い
宗像が戦えるか聞いたことに、「はい」と素直に答えなくて良かったと心底思う。
そんな恐怖を感じながも、学園都市第3位のプライドが、
逃げることも目を逸らす事も許さなかった。
宗像が抜かれれば、すぐに自分が倒す。そう決めて御坂は覚悟を“決めていた”。
しかし、今はその自信が無い。
もしあの≪一匹≫が自分に向かえば、言うまでもないだろう。
「ッ・・・さすがに4人の動きは殺せないな」
御坂に聞こえるギリギリの大きさの声で宗像が言った。
相手を殺してはいけない。
相手に流血される怪我を負わせてはいけない。
4人を1人で対処しなければならない。
全員を自分に向けさせるような行動をしなければならない。
それだけの理由があれば、宗像といえど互角が精いっぱいだった。
「どうしよう・・・私にできる事は・・・・
あんな近距離で戦ってたら電撃も砂鉄も、超電磁砲も危ないし・・
なんで私の能力は細かい事が出来ないのよ!!」
『宗像が危険だな。
平民、高貴なる私から命令を与えてやる。
愚民が平民の所に来るから数秒間、時間を稼げ』
「え? それってどういう『宗像、通せ』
って来た!?」
宗像が相手をしていた1人が御坂へと向かってきた。
宗像はそれを追わず、残りの3人に刃を向ける。
「やっぱり電撃を飛ばすしか・・・でも後ろのいる宗像さんに当たるかも・・」
『御坂さん、聞こえますか?』
「信乃にーちゃん!? って電話からか・・」
一瞬、信乃の到着が間に合ったと思いホッとしたが、聞こえた声がスピーカーからだと
気付いて、すぐに落胆した。
『虹色の電撃、使い方覚えていますよね?』
「うん。でも、宗像さんも巻き込まないかな・・」
『虹色の中で≪紫色≫だけを強くイメージしてください!
威力は弱くてもいいです! ただ、広範囲に相手に確実に当たるように!』
「わ、わかった!」
意味不明な作戦。だが、信乃に絶大な信頼をしている御坂は疑いもなく演算を開始する。
荒狂う大波。その表面に沿うようにして演算を合わせる。
そしてイメージで現れた≪紫色≫の数式だけに集中。
「いっけーーー!」
指示通りの、威力は弱いが広範囲による紫の電撃。
向かってくる敵は、耐えられる攻撃と判断して防御のために両腕を前に交差させて
立ち止まった。
直撃したが、予想通り体に異常は一切見えず、感電による煙も出ていない。
御坂は不安に思いながらも、信乃からの命令を成功させた事に一安心。
だが、これからどうなるかは聞いていないので恐怖は感じていた。
防御の腕を下ろし、自分の体に異常が無い事を確認する強化人間の男。
そして異常が無い事を確かめて、戦うために御坂へと一歩踏み出してきた。
「なんだ、全く痛くないな。一体何がしたかったんだ?
ヒッ!?」
「え?」
「く、来るな化物!」
「化物? 私・・・・以外には誰もいないわよね?」
突然、紫の電撃を浴びた男は怯んで、一方後ろに下がる。
見ているのは御坂の方向。だが、御坂の方向には彼女以外は誰もいない。
一度後ろを振り返って確認しても誰もいないのは間違いない。
「化物って私の事?」
男の突然の変化に、戦う前の恐怖を忘れた御坂だが、戦闘態勢は崩さずに
いつでも電撃を出せるよう準備をして一歩前に踏み出す。
「く、来るな!! お前、肉体変化が使えたのか!?
しかも気持ち悪い姿に!! 聞いてないぞ! そんな能力!!」
「・・・とりあえず化物ってのは私の事を言っているのは分かったけど。
なに? 紫の電撃が“なにか”したのかな?」
理解できなくても、原因だけは分かった。
信乃の指示で出した紫の電撃。それが、目の前にいる男を混乱させる作用があった。
「御坂さん、お待たせしました。こいつの相手は私がします」
「信乃にーちゃん! あれ? もう30秒経ったの?」
「足止め、ありがとうございます。最後の1人は私が」
「早く倒して宗像さんの所に行って! 苦戦してるのよ!」
「誰が苦戦してるのですか? 死体が3匹、転がっているように見えますが?」
宗像の方を見るとすでに戦いが終わり、信乃の言う通りな状態に蹂躙していた。
もちろん血を一滴も垂れていないので殺していない。
『互角に戦っていたのは4対1だからだ。
それが3対1になれば均衡が崩れる。
愚かにも、わざと隙を見せた宗像に気付かずに、高貴なる私の罠にかかった。
まさに愚民だ、ハッハッハッハッハッハッハッハ!!』
「さて、今から使うA・Tのために準備運動をしますか」
「あれ? 位置外さんのキャラ崩壊はスルーなの、信乃にーちゃん?」
最初の位置外のキャラの違いにはスルーしたが、変人の前では
常識人になる御坂は一応は突っ込みをいれた。
「持ってきたのは、あの玉璽だな?
なら、その準備運動に僕も参加させろ」
「宗像さんも無視するんだ・・・・もう私も忘れよう」
精神衛生のために御坂は位置外に対して奥義を発動させることにした。
「信乃にーちゃん、宗像さん、準備運動ってなに?」
「見ていればわかるよ。どう料理する、信乃?」
「そうですね、久しぶりに≪熱血≫でもやりますか」
「いいな。しかし、その和訳も皮肉だな」
「≪熱血≫?」
御坂の疑問を置き去りに信乃と宗像は残りの一人にゆっくりと歩いていく。
「ちッ! なんでお前ら“全員”が肉体変化なんだよ!?
超電磁砲も情報と違うじゃねぇか!!」
「化物に見えるのは、感覚の鋭いあなただけですよ。
初めて出した技で、普通の神経の人であれば全く受け付けないほど
弱い威力ですからね、御坂さんの紫の電撃は」
「強化人間が仇になったな」
「やめろ! 近づいてくるんじゃね! 気持ち悪い!!」
「すぐに終わらせます。時が勿体ない」
敵を挟んで1メートルの近距離に、挟み撃ちにするように信乃と宗像は立った。
Trick - Clock Up -
「はい、終わり」
「へ? あいつ、まだ立ったままよ?」
御坂の言うとおりに倒れていない。指先どころか表情の一部さえも動かずに
立ち尽くしている。
ただ、体中からプスプスと小さな煙が上がっているだけで倒したようには見えない。
「問題ない。こいつの命以外のすべてを殺した。特に時間は念入りに殺した」
「時間? ん? 焦げくさい・・・・あ! 炎ね!!」
「そう、炎の道(フレイム・ロード)です。今から使うので準備運動したんです」
『≪熱血≫は≪バーニン・ブラッド≫の和訳だ。
しかしこの2人には≪紅蓮の炎が噴き上がるように、血を吹き出しつくす≫の
意味をさす。
最悪だな。血すらも燃やすなんて』
「・・・熱血が皮肉って意味が分かったわ」
「一応手加減はしてますよ。血は吹き出してないでしょ?」
「ふん、僕の方が6発も多く入った。僕の勝ち」
「ちょっとまでギザギザ眉毛!
数よりも有効打で採点するのが、今の世界のスタンダードだろうが!」
「いいわけか? 見苦しいぞ。
それなら追加したらどうだ?」
「チッ! 他の生徒が見てなけりゃ、自重しなかったのに」
「信乃にーちゃん、キャラが4年前に戻ってる」
「おっと、失礼しました。
つーちゃん、敵の動きは?」
『校舎内の敵は全て殲滅。
残り3人の強化人間は体育館で授業中の生徒を見張り中。危害はない。
最下層は残念ながら見失った」
「A・Tドラグーンの追跡はどうです?」
『気付かれて破壊された』
「さすがプロのプレーヤーが護衛についているだけありますね。
どこに行ったかの予想は?」
『2分で割り出す』
「では、その間に私は玉璽を組み込みますか」
廊下のど真ん中に座り、鞄から赤いホイールと調律道具を広げた。
「信乃、調律は時間がかかるんじゃないのか?」
「私の場合は特殊ですから。大体の時間を合わせるだけいいんですよ」
宗像と話しながらも手を高速で動かしていく。
まるで壊れていくのを巻き戻すかのような速さで組み立てられていくA・T。
御坂はその光景に驚いていたが、宗像は信乃の発言の方が気になった。
「どういうことだ? 普通のA・Tならそれでいいかもしれない。
だが、玉璽は正確に調律しないとかなり危険なはずだ」
「・・・人の音やA・Tの音は聞けても、自分自身の音は聞けないんですよ」
正確にいえば、信乃は音の音階を持っているが肌で音を聞いた事が無い。
他人の音を直接など聞く気もない。
だが、例えその能力を使っていたとしても、自分自身の音を聞く事は不可能だ。
自分と他人とでは要領が違う。自分の声を直接聞こえたのとスピーカー越しで違いを感じるのと同じだ。
そして信乃が実際に使っている解析魔法も同じだった。
他人とA・Tには音を調べる事が出来るが、なぜか自分の体だけは解析できないでいた。
信乃が調律不足でA・Tを使っている事実に、宗像はかなり驚いた顔をした。
「それじゃ信乃、今まで使いすぎるたびに怪我をしていたのは・・・」
「調律不足。正確な調律がされていないからです」
「それ本当なの!? 今までA・Tの使いすぎで足が壊れてたの、信乃にーちゃん!?」
「大丈夫なのか?」
「心配はありません。私にはかかりつけの医者と、最高のパートナーがいますから」
その言葉で御坂が思い浮かんだのは、リアルゲコ太の名医と優しい笑顔を浮かべた自分の姉の姿だった。
「でも、怪我をするたびに怒鳴られますけどね。
あの顔で怒られても効果はあまりないんですが。 かわいいし」
「「『のろけだ』」」
「調律完了。それじゃあ、行ってきます」
立ちあがった足には赤いホイール、≪炎の玉璽≫が組み込まれていた。
つづく
後書き
前回の最後、九尾が描かれた赤いホイールで気付いた人も
いると思います。炎の玉璽です。
今回、信乃は炎の道で戦ってもらいます。
そして原作エア・ギアの炎の道とは
違った戦い方法をしてもらいます。
なぜかって? 戦いの話を執筆した時に
まだ炎の玉璽は発動してなかったんですよ!
正確にいえば書き終わった翌週に登場しやがった!
なにあれカッコいい! カズさんかっけー!!
でも、実は原作の炎の玉璽と同じの能力は信乃は使えないんですよ。
だって、この時代の≪スカイリンク≫は原作エア・ギアの物を
模倣して作られた別物という裏設定があります。
だから現スカイリンクに登録されている最強ライダーは信乃。
そして全ての道で1番なのも信乃なんです!
だって他のライダーって初心者+αの小烏丸だけだもん。
まぁ、そんな裏設定は置いておいて。
自分で考えた炎の道の戦い方を見せたいと思います!
作中で不明、疑問などありましたらご連絡ください。
後書き、または補足話の投稿などでお答えします。
皆様の生温かい感想をお待ちしています。
誤字脱字がありましたら教えて頂くと嬉しいです。
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