FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第113話 炎の中のマヤ
前書き
駄作者07です☆
今回はナツ&マヤ&ハッピー&フレイの対決!!だが、思わぬ展開に・・・!?
途中で目線が変わります。最初はマヤ目線から!!
それでは、第113話・・・スタート☆
ナ&マ&ハ&フ「ひっろーーーーーっ!!!!」
みんな揃って驚きの歓声を上げる。この屋敷、妖精の尻尾よりも広いんじゃないっ!?
ナ「随分壊しがいがあるギルドだな~。」
ハ「あい。ストレス発散にもなるね。」
マ&フ「いやいやいや、壊したらダメだからっ!!」
とゆうか、ナツにストレスってあるの?いっつも暴れまくってるからてっきり無いのかと・・・その時、ベンベケベケベケベケベケベン。
ナ「何の音だ?」
フ「三味線じゃないか?」
ベンベケベケベケベケベケベンと三味線を弾きながら、淡いピンク色と黄緑色のグラデーションの着物を着たナデシコが頬を薔薇色に染めて微笑みながら歩み寄ってきた。
ナデ「あ、わわ、わ、ナデシコです。ど、どうぞ、よ、よろしくお願い致します!」
恥ずかしがって噛みながらも礼儀正しく頭を下げる。
ナ「お前が俺たちの相手だな。」
ナデ「あ、はい。お手数掛けますが、よろしくお願い致します。」
ナデシコがゆっくり三味線を置く。
フ「久々にこのメンバーと一緒に戦えるぜ!」
フレイも人間の姿に変わる。
ナデ「そ、それでは、バトルスタートですっ!!」
合図と共に、ナツとフレイが走り出した。
ナ「先手必勝!火竜の・・・鉄拳ッ!!」
フ「ファイアメイク、剣ッ!!(ソード)」
2人とも同時にナデシコに攻撃を仕掛けるが、
ナデ「フラワーメイク、花粉ッ!!(パレン)」
ピンク色の粉が辺りを包み込む。その粉を吸い込んだナツとフレイは、
ナ「ハ、ハ・・・ハァックション!!」
フ「ヘァクッション!!」
くしゃみの連発。
ハ「ナデシコは花の造形魔道士なんだ。」
造形魔法にもいろんな属性があるんだな・・・氷に、木に、炎に、水に、花・・・
ナデ「こ、今度は私から・・・!フラワーメイク、薔薇の庭園ッ!!(ローズガーデン)」
ピンク色の魔法陣から赤やピンクや白の薔薇が伸びてくるって、
マ「こっちに伸びてる~!!」
あの棘に刺さったら絶対痛い・・・!!あの薔薇を何とかしなくっちゃっ!!でも、どうやって?う~ん・・・腕組をして考えていると、私の頭の中の豆電球に明かりが点いた。良い事思いついちゃった~♪
マ「我と契約した者よ、ここに姿を現せっ!!大熊のドラン!シカのルリ!ピィーーーーーーーーーーッ!!」
オレンジ色の魔法陣から、ドランとルリが姿を現した。
マ「ドランは薔薇の花を!ルリは私を乗せてナデシコのところへ!」
ド「グォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」
ドランは大きな手を振り回して、爪で薔薇をかきむしっている。私はルリの背中に飛び乗ると、風のような速さでナデシコの正面に。
マ「ルリ、怒りの角でナデシコに突進!!」
ルリは迫力のある角を前に突き出してナデシコに突進していく。
ナ「火竜の・・・咆哮ッ!!」
フ「ファイアメイク、噴火ッ!!(イラプシャン)」
ナツとフレイの攻撃も加わった見事なコンビネーション攻撃!!
ナデ「フラワーメイク、開花盾ッ!!(ブルームシールド)」
ピンク色の開花した花のような盾で見事なコンビネーション攻撃を防いだっ!!
ナ「くっそ、ぜってぇ~に当たると思ったのにっ!!」
ハ「あいつ、見た目弱そうだけど中身は強いんだね。」
ハッピー、めちゃくちゃ失礼な事言ってるよ。
フ「1ヶ所で同時に攻撃するのは無理だ。3方向に別れて同時に攻撃しよう。」
ナ「おう!」
マ「OK!」
私はルリから下りて、ドランを呼び出した。
マ「ドラン、私が合図したら、ナツとフレイと一緒に別々の方向から攻撃してね。」
ド「グオ。」
私は優しくドランのお腹をなでる。ふわふわの毛は、まるで子犬のジョンみたい。すると、向こうでナツとフレイが手を振っている。攻撃する合図だ。
マ「ドラン、森の怒り!!」
ド「グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
大気が震えるくらいのドランの雄叫びと攻撃の威力はは凄まじい。それと同時にナツとフレイが、
ナ「火竜の・・・煌炎ッ!!」
フ「ファイアメイク、弓矢ッ!!(アーチェリー)」
同時攻撃が決まった。だが、
ナ&フ「なぁっ!?」
マ&ハ「えぇぇぇぇっ!?」
ド「グオッ!?」
ナデ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ナデシコは立っていた。もちろん、息切れはしてるし、傷も負ってる。でも、しっかりその場に立っていた。どんだけ体丈夫なのっ!?
フ「今の真正面から食らって立っていられるなんて・・・」
ナ「いかれてるだろっ!?」
ハ「なんか違うよ。」
なぜここで漫才?
ナデ「はぁ、はぁ、昔から、5人姉妹の中で体は丈夫でしたから・・・はぁ、はぁ。」
あ、やっぱり姉妹だったんだ。雰囲気がそっくりだもん。
ナデ「さぁ、はぁ、はぁ、今度はどんな、同時攻撃でくるのですか・・・?はぁ、それとも、今度は私から攻撃しますか・・・?はぁ、はぁ。」
挑発してまで持ち応えるなんて・・・ど、どうしよう、そろそろ私たちの魔力も限界だし・・・その時、私のショーパンのポケットが光りだした。
マ「えっ?な、何ッ!?」
ハ「もしかして、火炎石じゃない!?」
恐る恐るポケットから取り出すと、ハッピーが言ったとおり、光っていたのは火炎石だった。炎のように赤く光っている。次の瞬間、私は赤い光に包まれた。
ド「グオッ!?」
ナデ「マ、マヤさん・・・?」
みんな驚いてる。
ナ「マヤが、炎に包まれている・・・」
マ「えっ?」
炎に、包まれているぅっ!?いやいやいや、炎を食べるナツじゃあるまいし、そんなわけ・・・「あるわけないじゃん。」って言おうとしたけど、言えなかった。だって、みんなの表情が困惑してるんだもん。
マ「私、本当に炎に包まれているの・・・?」
でも、熱くもないし何ともない。私は手の中で光り輝いている火炎石を見つめる。すると、光が治まった。が、私の両手が炎に包まれている。まるで、ナツの火竜の鉄拳みたい。次の瞬間、
マ「えっ?うわぁぁぁっ!!」
ナ&ハ&フ「マヤァ!!?」
ド「グオッ!?」
ルリ「!?」
私はまるで操られているかのように炎に包まれている拳をナデシコに振りかざす。
ナデ「っ!!くっ・・・キャアァァァッ!!!」
マ「ナデシコ!!」
ナデシコは拳を受け止めるが、呆気なく私に・・・いや、勝手に動いている私に吹っ飛ばされた。でも、私の拳は止まらない。炎を纏った拳でナデシコを殴り続ける。私は暴走状態になっていた。
ナデ「くわっ!!あぁぁっ!!あうっ!!イギィィィッ!!!」
ナデシコは、操られている私に殴られる度に叫ぶ。
マ「な、何で・・・何で勝手に・・・止まれ・・・!!止まれこのバカ拳ッ!!!」
私の声は自分の拳には届かず、ナデシコを殴り続ける。
マ「だ、誰か・・・止めてぇぇぇぇぇっ!!!」
私は叫んだ。叫びながらも私は殴り続ける。すると、その手を誰かが摑んだ。振り向くと、ナツだった。そして、もう片方の手をフレイとハッピーが、私の体をドランが摑む。ルリも私の服を口に銜えて必死に止めようとする。
マ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ようやく止まった私の拳は、真っ赤になっていて、私は額に大量の冷や汗をかいていた。
ナデ「マ、マヤ・・・さん・・・」
マ「ナデシコ!!」
ナデシコはその場に倒れた。フレイが駆けつけて、ナデシコの首筋に触る。
フ「大丈夫。気を失っただけだ。」
私はほっとして、その場に座り込む。私の頬をルリが慰めるように、少しザラザラしている舌で舐める。ドランも大きな手で優しく私の頭を撫でる。ナツとハッピーとフレイは、何も言わずに黙っていた。私は殴っている間もずっと握り締めていた火炎石を見る。火炎石はもう光っていなかった。
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『ここから少しだけアカネ目線でいきます。』
ア「ナデシコ!?」
私はマヤさんに殴り続けられているナデシコの姿を見て驚きの悲鳴を上げる。でも、マヤさんの大きなオレンジ色の瞳には、涙がたまっているのが見えた。
ア「マヤさん・・・」
そして勝負はナデシコの負け。
ア「私の自慢の娘たちをこうもあっさり倒すとは、さすが妖精の尻尾の最強チームのみなさんどすね。」
私は映像魔水晶(ラクリマ)の画面を消して立ち上がる。
ア「さて、私もそろそろ行きますかね。」
後書き
第113話終了~☆
突然暴走し始めたマヤ。それはいったいなぜ?あ、決してマヤの本心ではないのでご安心を。
次回は幸福の花(ハピネスフラワー)の5人姉妹に勝利した妖精の尻尾最強チーム。だが、勝負はまだ終わっていなかった!?
第114話で会いましょう~☆
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