ヘタリア大帝国
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TURN84 山下の焦りその三
「私の水着グラビアとかは」
「そういうのも好きやで」
「やっぱりそうなのね」
「ハニワ族はグラビアも大好きやからな」
「それじゃあ私の水着写真集とかも」
「下着も好きやからな」
ハニワ達はそちらも好きだというのだ、とにかくそうしたことがとにかく好きなのが彼等だというのである。
「どんどんなってや」
「じゃあグラビアも頑張らないとね」
「そうね。それじゃあ」
グレシアは自分の横にいるレーティアをちらりと見て言った。
「貴女もね」
「私もか」
「水着も頑張らないとね」
「水着は好きじゃないんだが」
自分のスタイルにあまり自信がないからである。
「それでもか」
「何言ってるのよ、レーティアのグラビアは人気があるのよ」
「それがわからないが」
「水着もね」
レーティアの自信のないそれもだというのだ。
「大人気だから」
「私は小柄で胸もないが」
「だからなのよ」
「だからだというのか?」
「そうよ。小柄で貧乳」
レーティアのコンプレックスである。
「それがいいって人も多いのよ」
「世の中わからないな」
「ああ、それわかるよ」
イタリアが出て来た。
「俺も総統さんいいと思うよ」
「イタリア君はそうした好みか」
「俺胸が大きいのも小さいのも好きだよ」
どちらもだというのだ。
「背もね」
「それは誰でもではないのか?」
「違うよ、それぞれいいところがあるんだよ」
胸の大小もだとそうだというのだ。
「だから総統さんもね」
「そうなのか」
「そう、安心していいよ」
こう言うのだった。
「俺総統さんの写真集全部持ってるよ」
「そんなに私の胸がいいのか」
「全然いいよ、胸が小さいこともまた素晴らしいんだよ」
「それがわからないが」
「自分のいいところって自分だとわからないものだからね」
「そうか」
「そうだよ、安心してね」
「そうよ、イタちゃん達の言う通りよ」
グレシアも笑顔で言う。
「貴女はスタイルもいいのよ」
「そうか」
「じゃあいいわね、グラビアも頑張るわよ」
「何かな」
グレシアにとってはいい話だがレーティアにとっては困った話だった、こうして彼女はまた水着写真集を出すことにもなった。
ハ二ワ族についてはメキシコにキューバが話す。
「皇帝さんもエロゲ欲しくてお祭りしたいだけや」
「枢軸に悪意ないさかいな」
「まあ戦争が何処まで続くかわからんけど」
「仲良くはできるさかいな」
「わかった。俺もハニワ族は面白い人達だと思う」
東郷もあっさりと言う。
「仲良くやっていけるな」
「問題は戦いが何処まで続くかだけですね」
秋山も窓の外の楽しげなハニワ達と彼等と共に遊ぶ人間達を見ながら言う。
「出来るだけ早期に終わらせましょう」
「ただ、講和はできんからな」
スペインは何気に歓迎されていないことを言う。
「あの皇帝さん戦争はお祭りやと思っててな」
「ではこのままですか」
「アマゾンまでいくのも有り得るさかいな」
「そうですか」
秋山はスペインの話を深刻な顔で聞いた。
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