FAIRY TAIL 友と恋の奇跡
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第109話 小さな忍者
前書き
こんにちは~!07どす~!!
今回はウェンディ&トーヤ&シャルルの対決!!戦闘場面久々に書くのでうまくいくかわかりませんが・・・
途中で目線が変わります。最初はウェンディ目線です!
それでは、第109話・・・スタート!!
私たちは幸福の花(ハピネスフラワー)の魔道士さんが現れるのを心待ちにしながら屋敷内のとても長ーーーーーい廊下を歩いてました。
シャ「それにしても、無駄に長い廊下に、無駄に広い屋敷ね。」
ト「僕、こんなところで暮らしていたら迷子になっちゃいそうです。」
ウェ「私も・・・」
いったい、どこまで続いているんでしょうか?すると、
パ「見~つけた!!」
ウェ&ト&シャ「!!!」
天井からシュタッとパンジーが下りて来ました。服装は、さっきの黄色い着物から、黒い忍者のような服になっていました。パンジーは輝かせた黄色い大きな瞳で私たちを見つめると、
パ「私と勝負しよ。ウェンディちゃんとトーヤ君とシャルルちゃん。」
そう言うと、消えてしまいました。
シャ「消えたら勝負する意味ないじゃない!?」
どこ行っちゃったんでしょう?辺りを見回していると、
パ「こっちこっち~♪」
私たちの後ろで小さな手をばたつかせてはしゃいでるパンジーがいました。
ト「いつの間にあそこに!?」
ウェ「パンジー、待って~!!」
私がパンジーを捕まえようと手を伸ばしましたが、パンジーは煙のように消えてしまいました。
ウェ「あ、あれ?パンジー?」
パ「キャハハハハハハ!!」
どこからか、楽しそうに笑うパンジーの声が聞こえました。
パ「今のは私が造った幻覚だよ~♪本物の私を捕まえてね☆」
そう言ってパンジーはまた姿を消してしまいました。
シャ「すでに勝負は始まってたって事ね。」
ト「面白そうですね。」
アカネさんに手加減は禁物と言われましたからね。本気で捜さないと!でも、どうやって本物のパンジーを見分ければいいんでしょうか?
ト「僕にいい考えがあります。」
トーヤさんは、胸に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!座敷わらし!」
紫色の魔法陣からシャルルと同じくらいの背丈の赤い着物を着た座敷わらしが現れました。
座「トーヤ、久しぶり。」
ト「久しぶりだね。座敷わらし、君にお願いがあるんだ。」
座「な~に?」
ト「黒い服を着た小さな女の子を見つけてくれないかな?幻覚があって、僕やウェンディさん、シャルルさんじゃ見分けれないんだ。」
座「なぁ~んだ、そんな簡単の事なら日常朝飯前だよ。」
そう言うと、座敷わらしはじーーーっと目を凝らして本物のパンジーを捜し始めました。
ト「座敷わらしは、子供の魂を見る事が出来るんです。」
ウェ「ビックスローさんと似ていますね。」
魂って、どんな風に見えるんでしょうか?
座「トーヤ、見つけた!」
かわいらしい声を上げて、小さな白い指でふすまを指差しました。
ト「えいっ!!」
トーヤさんがふすまに向かって飛びつきましたが、
パ「おっとっと。」
素早く身をかわしたパンジーに避けられてしまいました。トーヤさんは顔面を床に打っちゃいました。い、痛そうです・・・
ウェ「トーヤさん、大丈夫ですか?」
ト「あぁ、はい。大丈夫です。」
するとまた座敷わらしが、
座「トーヤ、今度はあっち!」
さっきとは反対のふすまの方向に指差しました。今度は私が飛びつきます。
ウェ「えいっ!!」
パ「おっとっと。」
また素早く身をかわしたパンジーに避けられてしまいました。私はギリギリ顔を床に打ちませんでした。するとまた座敷わらしが、
座「トーヤ、今度はそっち!」
今度は隣の部屋の柱の方を指差しました。今度はシャルルが飛びつきます。
シャ「えいっ!!」
パ「おっとっと。」
またまた素早く身をかわしたパンジーによけられてしまいました。シャルルは柱に顔面をぶつけてしまいました。い、痛そう・・・
ウェ「シャルル、大丈夫?」
シャ「え、えぇ。なんとか・・・」
パ「鬼さ~ん、こちら!手の鳴る方へ!」
パンパン!と小さな手を叩きながらパンジーがあっちこっちに移動します。座敷わらしも目で追いつけないようです。パンジーの幻覚もどんどん増えてきます。
ト「パンジーさんは、まるで小さな忍者ですね。」
そっか、だから忍者のような服を着ているんですね。
シャ「でも、このままじゃいつまで経ってもパンジーを捕まえる事が出来ないわ。」
シャルルの言うとおりだね。何かいい方法はないかな・・・?すると、またトーヤさんが、
ト「こんなのはどうでしょう。」
再び胸に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!ゾンビ!」
紫色の魔法陣から、汚れた茶色いマントを羽織った背の高いゾンビが現れました。マントからはとてつもない臭いが漂っています。私とシャルルは鼻をつまみます。それでもまだ臭っています。
ト「ゾンビ、ヘドロ床!(ヘドロフロア)」
トーヤさんがゾンビに指示を出します。トーヤさんは、この臭いなんともないんでしょうか?
ゾ「綺麗なものは嫌いなんだっ!私のヘドロでどんどん汚れちまいなっ!!」
屋敷の床がどんどんヘドロで覆い尽くされていきます。
シャ「屋敷の床を、こんなに汚していいのかしら?」
ウェ「さぁ・・・?」
でも、トーヤさんのことだから、きっと何か考えていると思います。床が完全にヘドロで覆い尽くされました。臭いはますます酷くなりました。その時、座敷わらしが、
座「トーヤ、いたよ!」
パ「うぅ・・・く、臭い・・・」
本物のパンジーが姿を現しました。小さな手で鼻を覆っています。幻覚のパンジーは次々に消えていきます。トーヤさんはパンジーに近づいていくと、パンジーの小さな肩に優しく手を置くと、
ト「パンジーさん、捕まえました。」
パ「あ。」
この勝負は私たちの勝ちですね。
ト「座敷わらし、ゾンビ、ありがとう。ゆっくり休んでね。」
座「トーヤ、バイバ~イ♪」
ゾ「また何か汚してほしいもんがあったら、いつでも私を呼んでくれよ。」
座敷わらしとゾンビは、妖霊界に帰って行きました。
パ「やっぱり、妖精の尻尾の最強チームは、強いし、頭もいいんだね。」
勝負に負けたパンジーはなぜかとても嬉しそうです。
パ「ところで、この臭い、なんとかしてぇ~~~!!」
それは私とシャルルも同感です。
シャ「トーヤ、何とかしなさいよっ!!」
ト「もちろんです。」
トーヤさんは、再び胸に左腕を置くと、
ト「我と、心を通わせ、姿を現せ!出て来い!河童!」
紫色の魔法陣から、背中に甲羅を背負って、頭に白いお皿をのっけて、右手にキュウリを握っている河童が姿を現しました。
ト「河童、ここを綺麗にしてくれないかな?」
河「お安い御用っす!!」
すると河童は、口から大量の水を噴射しました。あっという間にヘドロは取れて、臭いも綺麗さっぱりなくなり、部屋は掃除されたようにピカピカになりました。パンジーが綺麗になった部屋を見て目を輝かせました。
パ「うわぁ~!!すごぉ~い!!勝負までしてくれたうえに、部屋までピカピカにしてくれて、ありがとうございますっ!!」
パンジーが頭を下げる。
ト「さて、他のみなさんはどうでしょうかね?」
パ「スミレ姉も、サクラ姉も、ユリ姉も、ナデシコ姉も、み~んな強いよ~♪」
ウェ「えっ?」
「姉」・・・?
ウェ「も、もしかして、みなさん、姉妹なんですかぁっ!?」
パ「そうだよ。あれ?言ってなかったっけ?」
シャ「初耳よ。」
確かに、どことなく雰囲気は似てますね。
ト「あれ?じゃあ、アカネさんは?」
パ「マスターは、私たちのお母さんだよ。ギルドではマスターって呼んでるけどね。」
パ以外「えぇーーーーーっ!!!」
家族でギルドをやっているんですかぁっ!?すごいですっ!!
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『ここから少しだけ、アカネ目線で書きます。』
ア「あらら、パンジー負けちゃったわね。まぁ、まだ8歳だから仕方ないどすね。」
映像魔水晶(ラクリマ)の映像を見ながら抹茶を頂く。はぁ~、至福のひとときどす~。
ア「さて、スミレはどうどすかね?」
映像魔水晶の画面を切り替えた。
後書き
109話終了どす~!!
幸福の花の魔道士は女だけの家族だった!?ちなみに、ナデシコ(19)が長女、ユリ(17)が次女、サクラ(17)が三女、スミレ(14)が四女、パンジー(8)が五女です。アカネ(38)は、5人姉妹の優しい母親です。
次回はエルザ&ショールの対決!!
お楽しみに~!!
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