ヘタリア大帝国
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TURN83 ハニワとの戦いその六
「けれど君達はっていうのは」
「ご心配なく、耐久力はあります」
「戦艦にしては小さいと思うけれど」
「小さくともです」
それでもだというのだ。
「ダメージコントロール能力もあります」
「そうなんだ」
「はい、ですから」
「じゃあお願い出来るかな」
「わかりました、それでは」
夕霧達はイタリア達の機動部隊の前に出た、そしてだった。
キューバ達の攻撃を受け止めた、彼女達は確かに戦艦としては小型だ。だが。
「!?あの戦艦何か」
「そうですね」
士官がキューバの驚いた声に応える。
「直撃でしたが」
「思ったよりダメージを受けてないな」
「あの戦艦、ダメージコントロールがいいのでしょうか」
「そうみたいやな。けど」
「はい、残念ですが」
三個艦隊の攻撃は防がれた、宇宙怪獣達も入れたそれが。
「結局機動部隊は倒せませんでしたね」
「参ったわ、一矢報いるのも」
満足に出来なかった、それでだった。
キューバは苦い顔でこう言った。
「これ以上の戦闘は意味がないわ」
「ではどうされますか」
「降伏しかないわ」
これがキューバの選択だった。
「もうな」
「それでは」
「ああ、ほなな」
キューバは宇垣に打診した、そうしてだった。
キューバ達は降伏し星域も枢軸の手に落ちた、宇垣はキューバに降下してから満足している顔で日本妹に言った。
「ハニワとの戦い方ですが」
「そうですね」
日本妹も応える。
「確かにビームは効果がない様ですが」
「艦載機は有効ですな」
「では主力艦隊にも報告しましょう」
「無論です、東郷達にも」
そしてだった。
「後我々もです」
「メキシコ戦の後のペルー侵攻からは」
「主力と合流します」
そうするというのだ。
「治安回復はガメリカ軍に任せましょう」
「ルメイ提督達にですね」
「はい」
まさに彼等によってだった。
「そうします」
「それでは」
こうした話をしてだった。
宇垣は今度はキューバと日本妹やイタリア達と共に会談の場を設けた、キューバはやられたという顔で宇垣に言った。
「やられたわ」
「夕霧達のことですか」
「あれは何なんや?」
「お話すれば長くなりますが」
宇垣はキューバに礼儀正しく話す。
「あの娘は人工頭脳でして」
「人工?」
「はい、そうです」
「ひょっとして自分で動く戦艦かいな」
「その通りです」
「枢軸はそんなもんまで開発してるんやな」
キューバは目を丸くさせて述べた。
「いや、凄いな」
「我が国の科学技術庁の自信作です」
「日本のやな」
「左様です」
「あそこでイタちゃん達攻めるつもりやったけどな」
「凄く怖かったよ」
「そうだよこの野郎」
「いやあ、悪い悪い」
キューバは泣きそうな顔のイタリアとロマーノに笑って返す。
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