ソードアート・オンライン~黒の妖精~
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前書き
「黙れクソジジイ」・・・からですねww
「なっ・・・クソ・・・!?」
「仕方ないでしょ、クソのようにちっさい器のジジイ、略してクソジジイ。OK?」
私は容赦なく、思ったままの言葉をじじ・・ごほん、シグルドにぶつけていく。
シグルドの顔が真っ赤になり、怒りをあらわにしてくる。
・・ウザッ・・
「リーファは俺たちのパーティーメンバーだ!勝手に引き抜かれるのを黙ってみているわけにはいかない!」
「引きぬく?ギルドでも無いのに?ただのパーティーだろ?アホか。はじめの約束は絶対なんだよ。
まあお兄ちゃんはギルドの副団長引き抜いたことがあるけどね。」
「キリア・・・今その話関係有るのか・・・?」
「無い!」
「・・・」
私は言ってから、もう一度シグルドを睨むように見つめる。
「・・・仲間はアイテムや装備じゃない。 アンタの所有物じゃないんだよ」
「・・・・っ」
はースッキリした。
うん。これで後ろ髪ひかれずに旅立てる・・・・
「いこ、お兄ちゃん、す・・・・リーファ!」
私たちは、イラついてお帰りになったシグルド達の背を見てから、くるりと向きを変え、塔へと登った。
***
私たちは湖の上まで来ていた。
「それにしても・・・お姉ちゃんがあんな正確だとは思わなかったよ」
リーファがしみじみ(?)と言う。
「あー、確かに。リアルの剣道ではやる気が起きなくってねー・・・」
「あんなに強いのに、どうして剣道再開しないの?」
「その理由は俺にも解るぜ。」
お兄ちゃんは理解してくれたようで。
リーファはわからないかなー、ゲームの中で身につけちゃった(しかも二年)型って、なかなか直らないんだよね・・・。
「へぇ・・・そういえば、私もリーファになってから、剣のクセがおかしいみたい。それで弱くなっちゃった訳じゃないんだけど・・・」
「だろ?俺なんか片手剣だし、今更両手は無理だなぁ・・・キリアは両手剣だから良いけどな」
「うん、剣道生かしたかったから両手にしたんだよね」
「二年でそうも型って着いちゃうものなんだね・・・」
二年バカにするなよ!ひっきりなしに剣振ってたから!
・・・と、そんな会話をしつつも、羽根が限界に近づいたため、私たちは湖のほとりに着地する。
「ここで一旦ローテアウトしよっか?」
「「ろ、ろーて?」」
「交代でログアウトすることだよ。」
「なるほど・・・」
「じゃあ、リーファからどうぞ」
「じゃあ、ありがたく。20分くらいよろしくね!」
リーファが落ちると、私と兄。ユイはぼーっと話し出す。
「まさか・・・リーファがゲームとはねぇ・・・」
「さすがパパとねぇねの妹さんです!とっても強いです!」
いつの間に私のことを「ねぇね」なんて呼んでくれるようになったの、ユイ!嬉しい!
「確かに、あれは2年前より数段強くなってるよな・・・ここではステータスで勝てるかもしれないけど、リアルじゃ無理かも」
「お兄ちゃん、明日にでも対戦したら?」
「やだよ。骨折れそうで怖いって」
「じゃあ私がやろうかな?」
「がんばれー」
「頑張ってください!」
そんなこんなで、あっという間に20分・・・・あれ、30分?が過ぎ、リーファが戻ってきた。
「じゃあ次、私たちが落ちるね。」
「うん。あ、ご飯作っといたから、食べてね」
「おお、やりい!サンキューす・・・・リーファ!」
「・・・・」
私と兄は一時ログアウト体勢を取り、リアルへと戻った。
後書き
久し振りです。
キリアの口調おかしくなってませんか?
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